河野Dr.の読んで心にエクセレント!!

🌟発達と思春期の心と体の専門 🌟小児科専門医(1万人の患者を診療) 褒める認める大事…

河野Dr.の読んで心にエクセレント!!

🌟発達と思春期の心と体の専門 🌟小児科専門医(1万人の患者を診療) 褒める認める大事にする 一期一会をモットーに開設された発達と思春期の心の診療を行うクリニック院長

最近の記事

(自閉スペクトラム症)架空の話をする子の対応

お悩み:(知的障害のある自閉スペクトラム症)架空の話をしてきます 架空の話をするというのは、コミュニケーションが苦手な子の一つのありがちなパターンでもある。話がしたいという思いがあり、話題作りのために架空の話をしている。 雑談が難しいと感じているので、反応が分かりやすい「え?」と驚かれる反応が楽しくて結果的に架空の話になってくる。 対応 雑談をすることが難しいので、逆に話題を提供してあげることで、それに対する受け答えを丁寧に返すことで、話の作り方を学んでもらうやり方もあ

    • 思い通りにならないと大きな音を出す理由

      お悩み:思い通りにならないと大きな音を出すのはどうして? 思い通りにならないと大きな音を出すというのは、聴覚過敏の子がよくする行動である。自ら大きな音を出すことで、他の音を遮断している状態。 同じように、席が前になり後ろの人が騒がしいとちょっとした笑い声とかもすごい気になってしまい悪口を言われているように感じる。 対応 こういう聴覚過敏の子には、音に対する配慮が必要になってくる。人がいないとこに行くのは音から逃げるということでもあるので、クラスがざわついている時はクラス

      • (自閉症・ギフテッド)社会性が身につく考え方

        社会性が身につく考え方とは 自閉症・ギフテッド)小さい頃から正当な評価をしていく IQが高い子には、小さい頃(幼稚園・保育園・小学生時代)から、我が子だからとは関係なく正当な評価をしていく。 悪いことはすぐに「それはちょっとカッコ悪いよ」などときちんと伝えることが大事。 今許すとそれが当たり前になっていき、IQが高い子はずっとそれが続いていくことが多い。 対応 怒るのではなくて小さい声でカッコ悪いよと伝える。理解が早いのですぐ改めてくれる。改めるとまたすぐに「モテるわ

        • (ADHD)怒りをコントロールする方法

          お悩み:(ADHD)イライラした気持ちをコントロールできない。 ちょっとしたことでイライラするということは、パニックになる閾値が低いため感情をコントロールできてないということ。 医者としてさらにお伝えできることは、薬を使用して下がっている閾値を上げることで、少しのことでイライラしないようにしていくことができる。 薬を使用することによりイライラすることが減るので他者が褒めやすくなる。「我慢できたね」「切り替えれたね」などと、本人も褒められる回数が増えるため成功体験につながる。

        (自閉スペクトラム症)架空の話をする子の対応

          反抗的態度をとる子の対応

          悩み:学校の教科書を投げたり踏みつけたり、学級の子どもや教師にも暴言を吐くことがある 特徴:よく気がついて友達にアドバイスすることができる。 →言い換えると周りのことが気になりすぎてつい口が出てしまい、周囲の刺激が入りやすいと推測できる。 なので自分自身が思っている通りにならないことに対して反応してしまい反抗的な態度をとってしまう。 教科書を投げたり踏みつけるというのも常にしているわけではなく、何かのきっかけで刺激が入ることによるもの。いわゆる何らかの刺激によるパニックを

          座る場所にこだわる子への対応

          お悩み:座る場所にこだわって、そこにしか座りません… 座る場所にこだわる=そこは安心・安全という認識がある ”こだわり”に着目する 端に座る(こだわり)などのルーティンを実施・重視したいわけではなく、 その”こだわり”が安心・安全が保障されている事柄だという認識があるだけ。 →こだわりを維持したいわけではない。 安心・安全(こだわり)を違う事へ向けさせる 今のこだわりが困ることなのであれば、そのこだわりから解放できるくらいの安心・安全の事柄(こだわり)を見つけてあげ

          座る場所にこだわる子への対応

          (自閉症の子)授業中にうなり声を出す時の対応

          悩み:(自閉症の子)が「うー」と授業中にうなり声を出します… サインを出していると捉える 自閉症の子がうなり声を出す時は、我慢している時。 本人なりに我慢の対応をしていると捉える。 →何か我慢のサインを出しているのだと捉える必要がある。 対応 暴力や物にあたっているわけではないく、うなり声だけで済んでいることを尊重して(認めて)あげる。 周りの子には、「後で、先生が対応するからそのまま様子を見てあげてね。」と声をかける。 うなり声をやめさせなくて良い うなり声を認

          (自閉症の子)授業中にうなり声を出す時の対応

          (自閉スペクトラム症)行列で歩くのが苦手な子

          自閉症スペクタルムの子は行列が苦手集団登校が苦手の場合が多い ・前を歩き歩きたがったり、後ろを歩きたがったりする ・一定の距離を保って歩くが難しい ・急に止まったり、ぶつかったりする →上記のことが起こると怒られたり、注意を受けたりしてその度に嫌になる。 寄り添ってあげる「行列で歩くの嫌だよね」・「しんどいよね」・「先生が一緒に歩いてあげようか」などの寄り添った声をかけてあげる。一緒に歩くなどのサポート・支援をすることが大切。 →安心感を持ってもらう ★まとめ★行列で歩く

          (自閉スペクトラム症)行列で歩くのが苦手な子

          行動の切り替えが遅い子について

          お悩み:読書をすぐにやめず、次の行動になるまでが遅い…切り替えには時間がかかるが、読書ができる子ではあるから、そこを褒めてあげる。 「集中して読んでえらいね。」など。 その後に、「いい具合になったらおいでね」や「気が済んだらこれやってね」などの声掛けをして一旦待つ。 すぐ次の行動に切り替えられる前提では考えないようにする。 3分・5分待つのは当たり前だと思うようにする。 解決策普段から、切り替えにその子が何分かかるのかを測る。 (声をかけてからストップウォッチを押して、次の

          行動の切り替えが遅い子について

          反抗期・暴言を吐く子への対応

          注意獲得型の子が多い注意獲得型の子の特徴として、実は”人懐こい”子が多い →人の注意を引きたい(自分の方を見てほしい・構ってほしい) そこで、重要なことは、 なぜ、暴言を吐くのか?ということから考えることが大切! →「クソババア!」などと暴言を吐くのは、注目してもらいたい・反応してほしいがいちばんの理由。  つまり、いちいち反応しないということが大切(「ハイハイ、そうね〜」などと関心を示さないように対応)  反対に、「なんでそんなこと言うの!」や「そんなこと言ったらダメでしょ

          反抗期・暴言を吐く子への対応

          (聴覚過敏)大きな音を出す子について

          お悩み: 思い通りにならないときに大きな音を出します…なぜ大きい音を出したくなるのか? なぜ、大きな音を出すかと言うと、 周囲の音・ざわつきが気になって気になって仕方がないため、 大きな音を出してそれをかき消そうとする。 →これらは聴覚過敏の子の特徴 例えば、クラスの席で後ろに人が多い席だと、 後ろから聞こえてくるちょっとした話し声・笑い声でも気になる子は気になる。 そのときに、我慢できなくなって教室から飛び出したり、大きな声・音をだして紛らわしたりする。 聴覚過敏の子へ

          (聴覚過敏)大きな音を出す子について

          (ADHD)衝動性が高い子に対して

          先手を打つのがコツ衝動性が高い子・暴言をすぐ吐く子は、 常日頃から、そういった悪い行動や発言、悪いコミュニケーションをとるわけではないはずです。 そういった行動・発言をされる前にこちらから先手を取ることを意識する。 先にそういった行動・発言をされてしまったら、あちら(子ども)が主導権を握ってしまっている状態になっている状態。 その前に、こちら(先生・親)が先手を打ってしまう。 ★先手を打つとは、 何かが起こる前にその子を褒めること! その子がやってきてすぐに「おっ!いい子が来

          (ADHD)衝動性が高い子に対して

          (ASD)物に当たって散らかしたら?

          一番NGな対応とは物に当たって散らかした子に対して一番NG行動は、 散らかしたものを「すぐに片づける」という対応。 すぐ片付けるのではなく、しばらく放って置くおくことが大事。 しばらく放って置くとどうなるかの様子を見てみる。 ・ずっと片付けないのか ・頭が冷えたら片付け始めるのか など様子を見てから対応する しばらく放っておいたら案外一人で片付けだしたりする。 先生や親からしたら、我慢比べみたいな感じにはなるが、 一旦、散らかした子に考えさせる時間を設けることが大切。

          (ASD)物に当たって散らかしたら?

          小学生の「反応性愛着障害」への対応

          愛着障害には2つパターンがある①過敏になって人を避け人と関わろうとしない場合 ②フレンドリーで愛情を求めてくる場合 この2極化のパターンがある ②の場合について愛着障害の子は「私の方だけ見ていて」・「人に取られたくない」という愛情を求めてきている。 上記のようなことは、”幼児期”の特性である。 本来、小学生4年生くらいになれば、この”幼児期”の特性はなくなり、 譲ったり我慢できるようになるが、 愛着障害の子は、この幼児期の反応が出ている状態なので、 ”幼児期”の子にする対応

          小学生の「反応性愛着障害」への対応

          整理整頓ができないADHDの子への対応

          ADHDの子のこだわりを活用する例えば、筆記用具の収納についてだと、 筆箱は四角い箱の筆箱にする。 その箱の収納場所とそこに納める筆記用具にも同じ番号の札をつける。 ・消しゴムに星マークをつける  その収納場所にも星マークをつける ・鉛筆には1号、2号、3号、、、と1本1本番号をつけて、収納場所にも同じ号の番号をつける。 上記のように全てにタグをつけることで、収める意識がつく。 また、無くなったものをきちんと探すようになる。 ADHDの子はこだわりがあるので、「1号がなくなっ

          整理整頓ができないADHDの子への対応

          ADHDの子が伸びる時期について

          1・2・3年生の頃が一番差が出てくる時脳神経系の成熟が周りの子と一番差が出てくる時期が、小学1〜3年生。 ADHDの子は他の子と差が出やすく、5年くらい遅れてしまう。 周りのこと比べてもしょうがない。比べてはいけない。 自分自身で少しでも向き合わせる成熟が遅れているので、その子自身が成長にフォーカスを置くようにならないといけない。少しでも向き合わせる。 周りの子が伸びる時期と遅れて伸びるので、向き合っていない子は、将来的にその子自身も嫌になる。 結果、その子が伸びる時期に来

          ADHDの子が伸びる時期について