＃19　糸　～600文字作文～

皆さんこんにちは。

とある国立大学に通う医学部生 kou です。

人は平均1秒あたり10文字ほど読め、600文字だと1分でサクッと読めるそうです。
今日も皆さんの1分を頂きます(*- -)(*_ _)ペコリ

#19 　糸

突然ですが皆さん、中島みゆきさんの『糸』をご存知ですか。

映画化もされましたね。

壮大な物語で、非常に感動しました。

歌詞に散りばめられた言葉が美しいですよね。

人それぞれ好きなフレーズは違うと思います。

縦の糸はあなた

横の糸は私

やっぱりこの表現ですよね。

布は縦糸と横糸が交互に織り込まれ、

どの糸同士も必ず1度は出会います。

仮に「ほつれて」も違う糸と絡まります。

この世界が布だったら…

どんな別れであっても、巡り巡って再開するのかもしれませんね。

実際はどうでしょうか。

進歩と共に、人は「前だけでなく上へ」と目指すようになりました。

歩道橋

高層ビル

ロケット

遠くから見れば丸い地球にも、時代と共に人工的な凸凹が生まれています。

高みに上り詰めることで、見える景色が変わりました。

より遠くまで見ることが出来るようになりました。

素晴らしい話です。

しかし、高い所に来ると別の事象が生まれました。

下を見る
自分が上で君が下

下の者を卑下するようになりました。

平面では歩み寄ることで縮めることができた距離も、

高さの前では無力です。

数学でいう、ねじれの位置ですね。

すれ違うと一向に出会えません。

少しの「ほつれ」が大きな「穴」へ

最新にすることが重要な今、進歩を止めることはできません。

縦の糸はあなた

横の糸は私

中々難しいかもしれません。

ただ、地球は見事なものです。

どんなに人類が変化しても、

経糸と緯糸を組み合わせ、丸く収めているのですから。(600文字)