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言葉は心の花と毒(057)


こんにちは、紺野うみです。

「言葉」というものの力について、より深く思考することが増えた今日この頃。

何気なく放った言葉が、どのような形になって、誰のもとへ届き、どんな影響をもたらすのか……。

それは、もちろん想像するより他ありませんし、その答えも一つではありません。

今こそ、自分の言葉について考えておきたいから……。


言葉の威力

皆さんも、もう実感しているはずです。

今、世の中にあふれる「言葉」が、どれほど心に影響を及ぼすものかということが。

早くも、言葉の力によって「心がボロボロにされる」ケースや、言葉の力によって「心に勇気が湧いてくる」ケースが、極端な形で見え隠れし始めていますよね。

どちらのケースにしても、私たち人間にとって、言葉の「威力」というものの大きさは共通していると感じるばかりです。

これまでも、そしてこれからも「言葉」の力を信じて発信を続けている私ですが、今一度その重みを噛みしめていますし、「何を言葉にすべきか」というものを吟味するようになりました。

私は発信者としてはひよっこレベルかもしれませんが、それでも影響力を持てば持つほど、とにかく「発信」に対する責任の重さや、自分が「言葉」で何を成したいかということをひたすら考えるばかり……。

かつての時代に比べて発信に対するハードルが下がっている分、世の中にはいろんな情報が飛び交っていますし、誰もがそれぞれの視点でモノを見て、主観の中で言葉を語ることが多い。

ということは、今は空中をものすごい勢いで、小石やナイフや、花束や飴玉や……とにかくいろんな形状をした「言葉」がビュンビュン飛び交っているような状況であるようなイメージです。

何に当たるかは運次第ですし、ぶつかったものによって、心は荒れたり和んだりと大忙し。


心の毒になる言葉

私がツイートで「心の毒」と表現したものは、視覚的に表現するのであれば、多分小石やナイフ、とげとげしたもの……といったところでしょうか。

不安を煽ったり、恐怖を引っ張り出したり、人を攻撃したりするものです。

人の心の恐ろしいところは、それを「悪意」を持ってではなく、「正義感」を持ってやってしまうことがあるということかもしれません。

アイツは悪い奴だから、懲らしめなきゃいけない!
この小石をぶつけて、思い知らせてやらなきゃいけない!

そういう想いで、心の毒になる言葉をぶつけたりしてしまうわけです。

とにかく、今は多くの人にとって我慢ばかりの状況ですから、通常よりも気持ちがささくれ立っているに違いありません。

ですから、ちょうどよい攻撃対象を見つけると、これ幸いと言葉による暴力を働きかねません。

……でも、この状況下でひとつ役立つことがあるとすれば、人に小石を投げてしまう人を見極めることはできます。

なにも、その人に向かって自分が新たな小石をぶつける必要なんてありません。

心の毒になりうると感じた人からは、そっと距離を置けばいいのです。

自分が生み出している言葉が、誰かの心の毒になりうるものではないかを、今一度考えながら過ごしたいものです。

人は「正義」の名のもとには、気持ちが大きくなってしまいがちですからね……。


心の花になる言葉

じゃあ、どういう言葉を使う人のそばにいたらいいのでしょうか?

私の表現では「心の花」と書きましたが、それに触れるだけで心が温まったり明るくなったりする、やさしさのあるものだと思います。

これは、世の中のすべてを受け入れて声を挙げることなく黙認しろ、ということではありません。

善くないものに声を挙げるとしても、そのために使う言葉は自分で選べますよ、ということなんです。

その言葉を受け取った人が、明るい未来や希望のためにじっくりと考えたり、一歩前へ動き出せるような、そんなものを発していきたいと……。

私は、今こんな時だからこそ思うんですよね。

安心や前向きな気づき、希望、提案など、言葉を使って人に贈れるものはたくさんありますから。

しかも、これは無償です。

心と時間と少しの労力さえあれば、誰にだって届けることができる。


言葉は、選べる

私は、この世の中のきっかけを活かして、自分の言葉の重みを今一度噛みしめて、もう一段階人間力を上げてみたいんです。

「言葉」は、心を作り、人を作るものですから。

言葉は、誰でも同じように「自分の心で選んで使う」ことが可能なものです。

生まれて、誰かのもとに届いてしまったら、もうそれを「なかったこと」にはできません。

自分は、どんな言葉を遣う人でいたいか。

自分は、どんな心でいたいか。

自分は、どんな人で在りたいか。

あなたも、考えていきませんか?


紺野うみ

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