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寒いときほど温もりを(036)

こんにちは、紺野うみです。

この季節は「三寒四温」と言ったもので、「あ、もう春かぁ」という気候になったと思ったら、「うっそぴょーん!」と言わんばかりに突然寒くなったりしてびっくりしますよね。

そんな、ツンデレみたなことを繰り返しながらも、春は少しずつ近づいてきます。

でも、寒いときこそ感じるのは、「温もり」の偉大さ。

体が冷え切ったときに、口にするスープが体の内側を温めていくこととか。

このお話は、本格的に春になる前に、しておこうかな。笑


童話『北風と太陽』

そういえば、ふと思い出しました。

『北風と太陽』という、イソップ童話がありましたっけ。

皆さんは、このお話を読んだことがありますか?

知らない方のために、ざっくり説明をすると……。

あるところに「どっちが強いか」を、争っている北風と太陽がいました。

そこに通りがかったマントをつけた旅人を見て、両者は「あいつのマントをどちらが引きはがせるか」で勝負をしようと考えます。

北風は、「こんなマントなんて、俺のパワーでひとっ飛びさ」と勢いよく冷たい風を吹かせます。

ところが旅人は、これは寒くてたまらないと余計にしっかりとマントを押さえ、なかなか引きはがすことができません。

今度は太陽の番。すると太陽は旅人のことを、最初は穏やかに、だんだん日差しを強くして照らします。

旅人はその温かさに汗すらかいて、これは暑くてたまらないと、マントを脱いでしまいました。

自分の手で、乱暴に手っ取り早い方法でマントを脱がせようとした北風と、旅人自身の手で、ゆっくりと着実な方法でマントを脱がせようとした太陽。

結果、この勝負は太陽が勝ちました、というお話です。


心を責める北風と、心を照らす太陽

私が書いたツイートも、このお話から読み取れることと、少し似ているような気がします。

つまり、自分や人を動かすためには、ついつい急いで「もっとしっかりしろよ!」と責めたり、「だらしがないぞ!」と糾弾したくなるようなことって多いわけです。

でも、その行為が本当に「心の氷」を融かすことができるのか? ……ということ。

穏やかに焦らずに、長い目で見ながら「どうしてそうなってしまうんだろう?」と共に考えたり、「大丈夫、信じてるよ!」と励ましたりすることで、うまく動けるようになるものなんですよね。

大切なのは、一方的な感情や想いで相手を責めるばかりではなく、温かさや思いやりを忘れずに相手の心を温め、自分の意志で動くようになること。

北風の方法ばかりでは、周囲の人も、場合によっては自分自身の心さえ「萎縮」させて頑なにしてしまいます。

太陽の方法は、相手を信頼して、注ぐことを怠らないということなのではないでしょうか。

「こんなに温かくしてもらっているんだ」と思えたら、人はその相手のためにもがんばらないとな、と内側から力が湧いてくるものです。

自分自身の心にだって、「信頼」や「応援」が素直にできる自分でいれば、それは「自信」となって自分を前に進める原動力になりますよね。


自分の心は、北風か太陽か

誰かと関わりあい、向かい合う時。

そして、自分自身と向かい合う時。

あなたの心は、「北風」モードでしょうか?

それとも、「太陽」モードでしょうか?

もちろん、「北風ばかり」では心が頑なになりますし、「太陽ばかり」ではそもそも温かさの恩恵を忘れてしまうこともあります。

時には、逆さまのことを試してみることも必要な場合があるかもしれません。

でも、根底にはいつだって、向かい合う先への「愛情」が不可欠です。

その温もりを、自分の心がなくしてしまっていないかは、考え続けていたいものですね。

せっかく、春を迎える今だからこそ。

あなたも心を、やさしくほぐしてみませんか?


紺野うみ

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