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この世界のどこかで(120)

こんにちは、紺野うみです。

今日はなんだか、歌の詩のようなタイトルになってしまいましたが……。

実は私、よくしみじみとひとり勝手に、切ない妄想をしてしまうことがありまして。

自分が幸せな時とか、平穏に過ごしている時に、「でも世の中には、そうじゃない人もたくさんいるんだよなぁ……」と。

辛かったあの日のこと

今とは全く違うお仕事をさせていただいていた、ずいぶん昔の話になりますが……。

社会人になって間もない頃、かなり精神的に疲れていて苦しかった時代があったんですよね、私にも。

いろんなことが上手くいかなくて、でもそこから抜け出す方法も見出せなくて、とにかく毎日何かに追われるように過ごしていました。

そんな中で、やっぱり考えてしまうんですよ。

自分以外の楽しそうにしている人を見ていて、「いいなぁ」「羨ましいなぁ」「なんで私は苦しいんだろう?」――と。

もちろん、そんな風に惨めな気持ちになってしまっているのにも理由がありましたし、私自身が乗り越えるべきものがそこにはあったので、それは今振り返ってみても「そうあるべき時間」だったのだと思っています。

でも、その気持ちの体験があったからなのでしょうか……。

それからというもの。私は自分がどんなに幸福な時でも、その裏側の全然知らない場所で、誰かが辛い想いや淋しい気持ちを胸に抱いているかもしれないという感覚が、いつも心のどこかにあるんですよね。

自分の知らないことを想像してみる

自分という人間が見つめることができている「今」や「リアル」なんて、本当に狭い範囲の景色でしかありません。

混じりけのない本当の気持ちが解るのは「自分」の心だけなのだし、この世界の大半は知らないことばかりで、一生かけてもすべてを理解することなどできません。

でも、私はものを考える人間だからこそできる尊い心の働きが、「想像すること」なのではないかと思うわけです。

自分には分からないこと、自分では知り得ないことを「知りたい、と願って想像してみること」。

それをするだけで、きっと見える世界は格段に広くなるはず。

どこまでいっても「別の人間同士」でしかない、人と人とが少しでも解り合うためのことです。

今起きていること、今感じていること、今行動していること……それは、みんなバラバラで当たり前なのです。

だからこそ、想像の力が「異なる一つひとつの世界」同士を、渡し合うことのできる架け橋になる。

目の前の人の気持ちに橋を架けてみる

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