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生きることは助け合い(005)

こんにちは、紺野うみです。

私は、昔「マルチ化、マルチ化!」というのが口癖の会社にいた時代がありました。

「マルチ化」というのは「多効能化」と訳されるようで、つまり「1人で複数のことができる能力を持った人」を育てるという方針でした。

要は「今日は〇〇さんがいないから、できません!」というようなことをなくすために、「誰もが同じくらいのレベルで、同じことができる状態にしておきたい」ということなんですよね。

うんうん、確かにそれもわかります。

仮に人員に穴が空いたときも、補うことが楽になりますから。

でも、覚えているのは、社員のモチベーションはマルチ化が進むにつれ、下がり気味だったということ。

「誰にだってできる」ことをやり続けるより、「あなただからできる」ことを任されやり続ける方が、責任感・やりがい・やる気のスイッチは入りやすい……というのは、なんとなく想像できるのではないでしょうか?

これには賛否両論あると思うのですが、それでも私は、ちょっと思ったりもしているのです。

マルチ化って、よくよく考えてみると人間が生きる世界の「補い合い」「助け合い」の本質とは、ちょっとズレているよなぁ……って。

会社の話を持ち出すと、さまざまな事情があることなのであまり大きな声では言えないのですけれど……。

それでもやっぱり、私はそれぞれの個性を見て、「その人だから活躍できる」相応しい役割がある方が、一人ひとりのモチベーションは確実に上がるのではと思わずにはいられません。


誰にだって「個性」がある

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