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丁寧に生きる(104)

こんにちは、紺野うみです。

忙しさに流されてしまうとき、人は心の中では悲鳴を上げているのに、それを無視しながら進むよりほかないという状況に陥っているもの。

でも、どこかで一度立ち止まって、落ち着いて考えるタイミングというのは、必ず訪れるはず。

そう——、その時のキーワードは「丁寧に」ということ。


自分を丁寧に見つめる

自分のことに本気で集中してみる――これは案外、現代では意識しないと難しいことかもしれません。

とにかく外側から入ってくる情報量が多すぎて、それらに影響を受けている間に自分への眼差しがおろそかになりやすいですからね。

心を落ち着けて、自分のことをしっかりと省みるというの時間を、たまにはとれているかどうか確認してみてください。

ひとりになって深く考えないと気がつけないこともあったりするので、私はお風呂の時間や寝る前の時間、歩いている時間などにそういうことをしています。


自分の体を丁寧に使う

ものすごく真面目でがんばっている人ほど、自分の体を奴隷のようにこき使っていたりします。

それは「自分のものなんだから、自分の勝手」と思ってしまえば、どこまでも雑に扱えますし労わる必要も特にないように感じてしまうかもしれません。

でも、それを「神様からお借りしているもの」だと捉えらどうでしょうか?

この世に一生懸命生まれてきて、これまでがんばって生きて来て……それだけでもすでにがんばっているわけですよ、誰だってそれなりに。

たまにはしっかり体を休めたり、メンテナンスしたり、ご褒美をあげたってバチは当たりませんよ。

むしろ「命を、体を、大事に生きていることに対して、神様はきっと褒めてくださることでしょうね!


自分の心の声を丁寧に聞く

自分の本音を、しっかりと自覚できていますか?

しかも、人間っていうのは厄介なことに、矛盾するような想いをひとりの人間の中に隠し持っていたりしますからね。

どれかを認めてどれかは否定して抑え込む、ということをせずに「こういう想い(意見)があるのだなぁ」とシンプルに自覚すればいい。

心の中にある想いを知ってさえいれば、「自分がどの意見を採用して、どの意見は整えてゆくといいのかを考えることができます。

決めつけることのない、おおらかな心の器を用意して、その中に何が入っているのかをじっくりと知ろうとする大切なプロセスになるはずです。


自分の周りの人に丁寧に接する

自分以外の人との向き合い方は、どうなっていますか?

自分の方に余裕が持てないと、ついつい身近な存在から、ないがしろにしたり雑に扱ったりしてしまいがちなものです。

でも「身近な存在」というのは、あなたの人生の旅路で、隣を一緒に歩いてくれたり、叱咤激励してくれたりする人たちのこと……。

自分と同じように大事にしなかったとして、本当に幸せになれるでしょうか?

どんなに近しい人でも、礼儀を尽くすのは当たり前のことです。

きっと、感謝しなくてはならないことも、山ほどあるはずですよ!

そういったことを、せめて「言葉」で相手に伝えてあげるだけでも、幸せは芽吹くものなんじゃないでしょうか。


自分の毎日を丁寧に過ごす

自分の毎日が「忙しさ」だとか「あふれる想い」だとかでパンパンになっている時ほど、落ち着いて呼吸してみてください。

どこか緊張状態で暮らしていたりだとか、なにかに追いかけられるように生きてしまっているのだとしたら、「丁寧に」と言い聞かせるタイミングかもしれませんよ。

人生というのは、予定を詰め込んだから充実する、というものではありません。

進むも休むも「一生懸命」「本気で」「込めて」やるかどうかで、人生の密度は決まってくるのだと私は思っています。

「丁寧に」のキーワード――、時折、思い出してみてくださいね!


紺野うみ

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