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なかったことにしない(097)

こんにちは、紺野うみです。

今日のテーマは、私が過去に犯してしまった失敗の中でも、とても大きなものだった……「自分の本音をなかったことにする」というものについてお話したいと思います。

自分の本音をなかったことにする、というのはつまり自分の心を無理矢理抑えつけて封じ込める、ということです。

私は無意識のうちに、それをするようになってしまっていたことがあるのですが、結局それを続けていくことは不可能でした。

そして「あぁ、自分の心をだましたり誤魔化したりすることは、できないようになっているんだな……」と悟ったのです。

連続ツイートで伝えたかった、濃厚なメッセージです。笑

自分の本音に鈍感になってしまっている人へ、そんな心に手を差し伸べる、ひとつのヒントになりますように。


周囲との調和、自己の犠牲

これは、どちらかというと「我が道を行くタイプ」ではなくて、周囲に気を使いがちだったり、嫌われないように八方美人になりやすい人だったりに多いことだと思います。

周囲との和を乱さないために、人との軋轢を生まないためにと、とにかく自分の本心や本音を心の奥深くに押し込めてしまう行為。

……ただし、これの恐ろしいところは、続けすぎると自分の視点からも本心が見えづらくなってしまうということです。

つまりは、自覚するとギャップや矛盾に苦しんでしまうから、自分では「なかったこと」にするかのように無視を決め込むということなのですが。

やっているとだんだん、心が麻痺していってしまうんですよね。

そんな本心があったことすら、気がつかなくなってしまうという。

なんか、アレに似てますね。「記憶がどんどんなくなっていくんだけど、次第にその失われていることにすら、気づけなくなくなっていってしまう」……みたいな?笑

これは、ひとたび見えなくなってしまうと、「存在していた」ということに気がつくことができないわけですから、自分で軌道修正をかけることが容易にはできなくなっちゃうんです。

さっきのたとえで置き換えると、「忘れているということの自覚がないから、記憶を取り戻そうとも思わない」という。

これって、ものすごいゾッとすることだと思いませんか?

知らないうちに、自分の人生が自分の心の願望から、まっしぐらに遠ざかっていってしまうわけですから。


感情にうとくなったら要注意

自覚症状がない方のために、いくつかの要素を「黄色信号」としてお伝えしておきますね!

・自分の喜怒哀楽に鈍感になった
・世の中にワクワクを感じない
・景色から鮮やかな色彩が失われている
・なんとなくいつも疲れている

どうですか?

このような症状がある方は、心がSOSサインを出しているかもしれません。

私の場合は、とにかく「自分の中には怒りの感情が存在しない」という認識になりました。

「怒り・反発」の心が、その時に働く環境でがんばり続けるためには不都合だったんですね。

持ち続けていたら、苦しくてやっていられなかった……だから、これをいつの間にか勝手に「なかったこと」にしていたわけです。

そして、自覚している範囲に「怒り」が見つからないわけですから、「私って怒ることないなぁ」となって、「怒りの気持ちがないんじゃない?」という間違った認識が植え付けられてしまっていたんです。

あとは、自分から見えている味気ないというか、世界がグレーでできている感覚なんですよね。

生きていて楽しい、とか感動する、といった心の動きがへってしまうということもありますね。

いつもなぜだか、けだるい感じがしていたり……という症状もありがちです。

こういった状態が長く続いているという方は、自分の本音から目を背けてしまっている可能性が高いです。


本音は「自覚する」だけでも違う

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