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ウルトラマン怪獣消しゴムと砂場の取引き。



先日の続きです。

ウルトラマンの怪獣消しゴムは、何故か当時一大ブームを巻き起こし、赤羽界隈の男子小学生達を席巻していました。遂には、仮想通貨を用いて取引きする様にもなり、学校側から注意勧告されるほど加熱していきました。

その取引き方法とは…

まず店主となる小学生が砂場で砂を固めて幅約50cm、長さ約1Mの傾斜のあるコースを作ります。所々に直径2cm、深さ5cm程の穴を掘ったり、怪獣消しゴムを設置したりします。まるでピンボール台の様にです。最下部には、パチンコ台の受皿状の凹みを掘ります。

すると、コースに設置されている怪獣消しゴム目当ての投資家が集まって来ます。そして仮想通貨であるビー玉を店主に差出します。ビー玉には以下の様なグレードがあります。

Aランク通称"石油ビー"
直径2cm程で油が染み込んでいる様な青や赤の模様が入っているもの。

Bランク通称"ミルクビー"
直径1cm程で真っ白な透き通っていないもの。

Cランク通称"ガラスビー"
直径1cm程で無色透明又は赤や緑の模様の入ったもの。

上記いずれかのビー玉を手に店主に「ガラスビー5個だから5回ね」と言い、コース最上部からビー玉を転がします。因みにミルクビーはガラスビー2個分に、石油ビーはガラスビー
5個分に相当します。(記憶が正しければ)

転がしたビー玉が途中の穴に落ちたり、最下部まで落ちたら没収となりますが、怪獣消しゴムを倒した場合はその品を受取る事が可能です。

もちろん怪獣消しゴムにも様々なグレードがありますが、一番価値の高いものは"リットルとガロン"と呼ばれる品です。これはかなりレアで、滅多に市場に出回るものではなく、所有者は投資家達からかなりの敬意を集めていました。

以上となりますが、一体何故あんなブームになったのでしょう?ホント不思議です。

僕の家は団地の12階だったのですが、ベランダから公園の砂場を見るとそこだけ黒山の人だからなんです。他のブランコや滑り台は誰も遊んでいないのに…。

面白いですね。って言うかこの話、興味持つ人いるのかな?


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