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EP.2 憩いの場で300円のジェラートを


300円。何かの間違いだと思った。
でもグーグル先生は1年未満の情報だって言ってるし…

ジェラートが食べたいと思い調べた先にあったのは、たった300円でダブルサイズを盛ってくれるジェラート屋?らしき情報だった。こんな、どこもかしこも高くてやってらんない世の中なのに。これは真相を確かめに行かねば。


この直前、美味しいお蕎麦でお腹は満ちていたが、甘味は別腹だ。
車を走らせ、現地へ近づくと何やら大きな建物がたくさん。よく見るとホテルやら産直やらがぽこぽこと集まっているエリアだった。どうやらインターテェンジのふもとだったらしい。な〜るほど。

例のジェラートの売っているところへ入ってみる。わくわく。
扉を開くと、フリースペースがあった。昔のデパートを彷彿とさせる。なんだかうっすら昭和の香りを感じた。JAがやっている『さくらんぼ友遊館』、どうやらここはおばあちゃんたちの憩いの場になっているようだった。こんな居場所があるなんて。そしてやはり、ジェラートは2色盛りでひとつ300円だった。これは良心的すぎるぞ。

迷ったが、普段選ばないのをいってみることにした。メープルくるみといちごジャム。甘々な組み合わせにしてしまったが、美味しい。

食べたジェラートとかわいい発券機。



しばらくぼーっとした。窓の向こうはひろーーーーい敷地。仲の良さそうな夫婦、ずっと喋っていった友人ペア、ゆっくり座って静かにアイスを食べいつの間にか席を去ってた老夫婦・・・ いろんな人が視界の後ろで入れ替わってゆく・・・なんだか素晴らしかった。

どこか懐かしさを感じる席
私の隣に居たご夫婦。表情は見えなかったが、仲の良さそうなのがすぐわかる。だって、対面席じゃないのに窓の外を見ないで、わざわざお互いの方を向いてるんだもの。


ここは『アグリランド』といって、産直や飲食店など複数が併設された場所。もちろんジェラートを食べに来るも良し、居合わせた人たちのワンシーンにしみじみするも良し。
こういう場所はなくならないでほしいね。
レストランも気になったので、またドライブがてら再訪したいと思う。




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ここに来る直前、わたしはお蕎麦を食べて満たされていました↓



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