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Better Life

2023年2月22日
コンノアキコ 2nd Album
『Better Life』
リリースされます。

全国流通かかっていますので
各CDストア、オンラインのショッピングサイト
でCD盤を
デジタル版は
各配信、サブスク、ストリーミング等で
お求めになれます。

ちなみにデジタル版は日本のサイトだけではなく、世界各国からご購入頂けます。

沢山の方々のご協力を頂き
2枚目のアルバム、そして初めてのフルアルバムをリリースすることができました。
心より感謝申し上げます。

ここでは、アルバムタイトルの
Better Life
について、お喋りさせて頂こうと思います。

このアルバムの制作を始めた頃
私の人生は公私共にどん底でした。

人生1回目のどん底は20歳~25歳の頃
正直言ってこの頃の記憶が殆どありません。


人生2回目のどん底の時には
もっと良い生活ができるように、と
必死に働いて、更に仕事を見つけようとしていて
そしてまだこの頃は
誰かを愛したいし、愛されたいと強く思っている頃でした。
音楽はやればやるほど空回りする時期で
自分は全てに見放されたのかもしれない、と
本気で思っていました。

誰もが自分を見てはくれない中で
家族がいた事と
その期間も一緒に音楽やってくれたミュージシャンや仲間がいた事が救いでした。

毎晩毎晩
布団の中で
これから生きていける、生活していける気がしない
と怖くなって不安になって泣いて眠れない夜を過ごしていました。


そんなどんなに努力を重ねても何もかもが動かない中
これで終わりにはしたくない
と、2nd albumの制作にとりかかりました。

2nd albumで人生を変えたい
とバンドに伝えた時の顔があまりにも悲痛だったらしく
この人はある日ふっといなくなるのでは
と、本気で命の心配をされました・・


そんな中で書いた歌詞が
とにかく明るく強く
何よりも温かい言葉が多くて
自分の中にこんな言葉・語彙があったのかと
読み返しては本当に驚き
自分の心の奥で訴えている本音の声に涙が出てくる事が何度かありました。

特に
Kailua Song
Better Life
の歌詞は(英語詞で、しかも歌詞掲載していませんが・・)
脆くて弱い自分の中の前を向こうとする気概をストレートに歌ったもので
以前の私ではこんな真っ直ぐで温かい歌詞は書けなかっただろうと思います。


ボロボロの自分が
ありったけのエネルギーを注ごうとしましたが
漫画の世界ではないので
バンドレコーディングから
歌を吹き込む為にマイク前に立つまでもかなりの時間を必要としました。

(ある時覚悟を決めて、1年間必死で自分の歌を変えるべく練習・研究して収録しました。
これは以前に何度もブログに書いたから割愛)

また、全て自費を投入してアルバムを制作したので
(クラウドファンディングをしたところで誰も見向きもしないだろうという事も心得ていました)
働いては制作費に注ぎ込みを繰り返していたので、一気に作り上げる事ができなかったのもそれが理由の一つです。


そうやって作っていく中で
ヴォーカルレコーディングを終えて
今までとは違う自分の新しい歌が芽吹き
自分の歌を、いいな、と
自分で思えるようになった頃

仕事が着々と入ってくるようになり
生活が少しずつ安定してきました。
仕事が入ってくるという事は
自分でも人や社会のお役に立つ事ができるという事。
この辺りから
身を切るように感じていた孤独感や疎外感が和らいできました。

そして
自分が目指して憧れ抜いて
でも自分には出来ないかもしれないと怖くなっていた
より良い生活の片鱗を実現させる事ができてきた頃

ある時ふっと

どん底のあの時も
20代前半の頃もつい最近までのあの時期も
振り返れば
Better Lifeだった
お金がなくとも
仕事がなくとも
自分の実力の無さに打ちのめされても
パートナーがいなくなっても
ひとりぼっちで夜泣いていても
その時その時で
いい事沢山あった。

セッションで夜な夜な仲間と一緒に音や声を出していた事

バンドメンバー、ミュージシャン仲間と
深夜のラーメン屋で色々語った事

本番がある日のルーティン→家を掃除して洗濯して当たり前な日常の家事をしてから、家を出てお店に入る、という儀式(?)を行うすがすがしさ

スタバに入ってエスプレッソを追加したラテを飲む事

教え子さんたちの恋バナを聞いたり相談に乗る事

お金が入るようになったら買おうと思ってやる気を出した洋服・ベッドリネンやタオル・食器などを見て回る事

街をお散歩すること

旅をして回って見た光景、触れ合った現地の人たちの事

夜中まで話を聞いてくれた友だち


いい事が沢山あった
有難うと思う事もいっぱいあった

それに無自覚だったのは勿体無いと思った。

だから
Better Life
の歌詞に書いたように

Better Lifeを歌いながら(に憧れながら)
今ある
Best Lifeを過ごそう

というのを肌身に沁みて感じた。

その時
2nd Albumのタイトルを
『Better Life』に決めた。

その考えをジャケットデザインをしてくれたともちゃんに伝えたら

アルバムジャケットの表紙にある文面
(このブログのヘッドの写真でも見れます)
を起こしてくれた。

日本語訳がこちらになります↓

今回、つくづくと思った事だが
私は、自分のためには歌えない。
自分が売れるためとか、成功するためとか
そういう事では、何故か力が出ないのだ。
(勿論売れたいし成功したいさ笑)

誰かのために
自分の声と音を捧げる時
驚く程に力が出る
何だってやり遂げようという気になる


自分の人生を変えたいという悲痛な願いから始まったアルバム制作は

気が付いたら
聴く人の日常生活に寄り添いたい
ふわっと心を温めて柔らかくしたい
その人の気持ちを全肯定したい

という、自分が音楽を始めた時の願いに
戻ってきた。

正直言って
売れたいとか成功したい
という気持ちは、今は形を潜めている。

偽善者ぶるつもりはない。


聴くかどうかを選ぶのはリスナーさんだから
求めていないものをごり押しするつもりはない
選ぶというのは、リスナーさんの大切な権利だ

もし
心に温かいものが欲しくなったら
生活空間をオシャレにしてくれる音楽がほしくなったら
寄り添ってくれるような言葉を求めているのであれば

その時には
選択肢の一つとして
コンノアキコ の音楽を思い出してほしい。
あなたのBetter Lifeのお役に立てますように。

○休みの日の朝にアメリカでラジオを聴いているような気分になる

○大人のスイーツの味わいのような楽曲

と評して頂いております。

長文になりましたが、最後までお読み下さり
どうも有難うございました。

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