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ナスとトマトとゴンドワナ

人類を飢餓から救った重要な農作物にナス科のグループがある。
ナス科は、ナスをはじめトマト・ジャガイモ・ピーマン・トウガラシ・タバコ・ホオズキなど多岐にわたり、
現在メジャーな野菜の代表格が属している偉大な科であると言えるだろう。


トマトやジャガイモは南アメリカが原産で、
大航海時代に初めてヨーロッパに持ち込まれたのは有名な話だ。
ピーマンやタバコも同様である。
しかし、意外な事にナスだけがインド原産なのだ。


インドと南アメリカ…遠く隔たった土地で同じ科の植物が進化している?
私は、とある事実を思い出してピンときた。
そうだ!確かインドと南アメリカは遥か昔は陸続きだった事がある!


プレートテクトニクスで分割される前の、
パンゲアの南半分、ゴンドワナ大陸がそれだ!
(間にアフリカを挟んではいるが)

黄色が南アメリカ大陸、赤がインド亜大陸。
それぞれが分割した後、
北上したインドはユーラシアにぶつかって、
めり込んでヒマラヤ山脈が盛り上がった。


昔、ナス科の先祖がゴンドワナ大陸で生まれた。
大陸が分割された際、インド亜大陸に取り残されたものがナスに進化し、
他のものは南アメリカ側でそれぞれ多様な進化を遂げた……のでは?

実はこの仮説を思いついたのはかなり昔の事なのだが、
当時の私はワクワクしながらも手軽にインターネットでこれを裏付ける情報を探してみた。
見つかった答えは…



私と同じ発想をした植物学者が居たらしく(ワーイ)
「以前はその説が有った、が、現在は否定されてる」だった。
どうにもゴンドワナが分割し始めた時期は、被子植物が誕生して発展するには早すぎるとかナントカで時代が合わないとの事。
もっと時代が下った後で、何処かで発生したナス科の先祖が大陸間を伝播していったというのが定説のようだ。
植物の栽培化自体は人類の手によるものなので更に時代は下るのだろう。


インド亜大陸で孤高に進化したナスは居なかったのか…!残念?

この取り留めの無い話が何なのかと言うと、いわゆる自己紹介です。
筆者は普段から、雑多なジャンルの情報に興味があり、それらを組み合わせて「何か新しい着想を得る」という事を趣味にしています。
あるいは「日々浮かんでくる疑問やまだ答えが解ってない問題」を考察するために雑学をやり繰りする、というパターンも有ります。
考える事それ自体が楽しくて、気付くと無意識にやっているとも言えます。
別に仕事では無いし、どこかに発表する訳でもないので、
その有用さや信憑性は二の次のライフワークだったのですが、
何となく「記録に残していくのも悪くないかも」
と思い立って書き始めました。
妄想仮説ばかりかも知れませんが、誰かの何かの発想のキッカケくらいにでもなれば、楽しいかもしれないな?と思っています。


と言った所で空が明るくなってきたのでそろそろ寝ます。
それでは、おやすみなさい。

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