見出し画像

十牛図(二):1.尋牛/じんぎゅう(前編)


前の記事のおさらい

先の記事〈十牛図(一)自分が本当の自分に出会う旅路〉においては、十牛図がどのようなものであるかについて簡単に触れた上で、序文の特に重要な冒頭部分を見ました。その要点は、人間は「自分探しの旅」などと言って遠くに「本当の自分」を求めてしまいがちであるが「本当の自分」は自分自身の内側にあるのだから気づけば良いものである。十牛図はその自分探しの過程を表したものであるということでした。

ここから先は

1,714字
この記事のみ ¥ 200

経典の内容をベースにした物語を創作して書籍化することを目標にしております。よろしければサポートをお願い申し上げます。