十牛図(九):4.得牛/とくぎゅう(後編)
割引あり
前編はこちらをご覧ください。
煩悩の分類とその働き
今回「得牛」では「人間の苦の因である煩悩のコントロール」が中心テーマとなっています。この煩悩のコントロールこそが修行の核であり、古から今に至るまでの全ての修行者は、三昧を組む中で自身の煩悩と向き合ってきました。結果、数多くの悪心が発見され、微細に渡って分析が行われ、分類も試みられました。
さて、人間の精神活動の中で煩悩心はどのように働いているのでしょうか。ここで一つの分類例を示しながら、細かく考えてみようと思います。
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