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「〜すぎ」という表現が多すぎる話と、人生におけるツールの話
雑記ではあるが物を書き始めてから、「〜すぎ」という表現に頼りすぎていることに気づいた、まさにこんな↑風に。
言い換えの表現として、「頼りっぱなしなことに気づいた…」とかもあるのだが、それにしたって使用には限界があるし、
もしや、"「〜すぎる」という感覚"になること自体が、そもそも多すg……いや、過多なのではないだろうか、この現代社会。
ちょっと調査
Googleトレンドで調べてみると、やはりかなり有意な上昇傾向が見られた。
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特に2011年あたりから顕著だ。
なんでこんなに人気かな、といくつか仮説を立ててみた。
①いろんな修飾語をつける余地があった用言を「〜すぎる」化することによって、修飾語選びから逃げられる
高校のときの古文の先生が、尊敬語が上手く現代語訳できないときは「〜なさる」で逃げろ、と言っていたのと重なる。
②SNSが誇張表現を好む
肌感だが、とくに#prに多くみられる傾向だ。
③2011年に何かがあった
何かとは、何かである。
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…ちょっと待て、このツール面白すぎないか?
前髪切りすぎたがランクインしていたり興味深い。
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三戸なつめちゃん。
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過去1時間で見てみたけど、こんなにコンスタントに調べられたり呟かれたりしてるってこと?前髪切りすぎてる人めっちゃいるやん……。
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「注目」を「人気」に切り替えたところ、こんな結果も出た。
「すぎない」が一位とはこれまた興味深い。
これは昂ったオタクや大げさなPRにありがちな「〜すぎない?」という形を表している気がする。これも肌感にすぎないが。おっと?日本語ヤバいね(にすぎないは3位にランクイン)
この「すぎない」のランクインは(少なくとも私の中では)仮説②を支持してくれた。
仮説②SNSが誇張表現を好む
残りが食べすぎ、飲みすぎ、痩せすぎときたか。
食べ飲みにたいする罪悪感みたいなものがここ10年くらいの間で大きなトレンドなのかもしれない。みんな本当によく痩せたがるもんね。
ちなみに、♪いっぱい食べる君が好き〜のCMは2010年頃のようだ。
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「すぎる」でも調べてみたら、『俺の彼女と…』という作品が始まったのが2011年らしい。意外にも、仮説③を支持できそう。
仮説③2011年に何かがあった
可愛すぎる、美人すぎるも重要なキーワードだ。
やはり、「すぎる」はどんなジャンルであれオタクと相性がいいように思う。
"美人"という表現は、アイドルオタクよりコスメオタクに親和性が高そう。わからんけど。
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わからんけど、広く認知された概念になったのは2018年からと見て良さそう。
こういう、オタク文化の興隆も関係しているのかも。
仮説って追加していいのかな、たぶんダメだよね。
仮説④自分の気持ちにオープンなオタクが増えて誇張表現を好むようになった
仮説⑤オタクが推しを神格化するため評価の振れ幅が肯定側に大きくなった
仮説⑤はけっこう気に入ってます。(仮説を贔屓するな)
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「気にしすぎ」というキーワードも見つかったが、2005〜6年にほとんど誰も「気にしすぎ」ていないのが面白い。もうちょい気にしろ。
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なるほどね?
最近は気にしすぎなことを気にしすぎな構図も明るみに出た。
tooとすぎの用法は一致しているわけではないので参考にならないかもしれないが、なんとなく英語も調べてみた。
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増えているが、昇り方はかなりゆるやかだ。
個人的には、仮説①が支持されるのを期待していたのだが、ちょっと早とちりだった感が否めない。
仮説①いろんな修飾語をつける余地があった用言を「〜すぎる」化することによって、修飾語選びから逃げられる
まあなんにせよ、調べられてよかった。
実は、
このようなことについて調べたいと前々から思っていたのだが、Googleトレンドというツールを思い出すまでにかなり時間がかかってしまった。
こういう、検索トレンドを調べられるツールがあるらしい…ということは知っていたのだが、どうも名前が思い出せなかった。
それが今日、車いすと車椅子の表記揺れについて調べていたらこのツールに行き着き、けっこうな時間を費やして欲を満たすことができた。
人生ってツールゲーかもしれん
(※このような特大の一般化の危険性についてはつねに考えておかなければならない)
知識を得たいとか、なんらかの研究をしたいと思っても、どんなツールを通じてそれを実現できるかを知らなくては、手の施しようがない。本や論文も、ぼーっとしているだけでは手に入らない。
その「ツール」というのは、蔵書検索システムかもしれないし、CiNiiかもしれないし、流動体解析ソフトかもしれないし、アンケート調査かもしれないし、Googleトレンドかもしれず、(ややこしい入れ子構造だが、)そういう「ツール」を知る「手立て」は、学校に通うということかもしれないし、人に会うことかもしれないし、ネットサーフィンをするということかもしれず、さらにさらに面倒な話になってきたが、そういう「手立て」すら、多くの場合は金という手段によって、あるいは持ち前の何かによって、手に入れる必要があるというわけだ。
ただただ海をながめて、情報収集の手段を持たず、自己の哲学と向き合って終える一生も魅力的だが、どうせ日本という一応の先進国に生まれたからには、世界の形というものについて、できるところまで掴んでみてから、人生を全うしたいものだ、と思ったりするわけで、そのために先人の作り出したツールを貪欲に使って外堀から固めていってやりてえなとか、noteというツールの上で考えたりできるのが、日曜日という日のいいところである。
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