ママに荷物が集まってくる。

旅行中、私は子供に自分たちのカバンをなるべく持たせない。
子供は基本手ぶら。
観光している時はポケットにハンカチを入れさせるだけ。

おしゃれをしたいとかだったらカバンを持たせてもいいけど、
まずうちの子達はそんなにおしゃれに興味がないからその必要がない。

持たせたくない。なぜって。
だって、最後にそのカバンを持たされるのは私なんだから。

はじめのうちはいいのだけれど
疲れてくると、持っていたカバンを
『ママ、持って〜』と上着やらカバンやら
私に渡してくる。彼らの荷物が集まってくる。
特に下の娘は超自由人なので
私がすでに荷物で手が塞がっているのに、
疲れたから、もう持ちたくないと
私にグイッっとカバンをよこしてくる。

自分でちゃんと持ってよー。
と言っても彼女はもう持ちたくないモードなので
ぐずぐず言い出す。
その対処も面倒くさいので
もう、ママが持つよ。となる。

毎回そんなことだから
私はもう彼らにはカバンを持たせたくないのだ。
まだカバンに入れるものなんてハンカチくらいしかないのだから。
旅行中に使えるお小遣いも入れてもいいのだけど、
まだそこまで彼らを信用してない。

そして、ママに荷物が集まってくるとどうなるのか。

忘れ物をする。置き忘れ。

私は自分でも驚くほど
いろんなところに忘れ物をしてくる。
落とし物、忘れ物が本当にひどい。

子供と一緒にいると
持っていた上着を落としたことにも気づかず
何着も落としてきた。
落とし物センターに電話することなんてしょっちゅう。

これは子供といるからそうなるんだ！母親あるあるなんだ！
と言い訳していたのだが、

一人で買い物している時も
傘は必ず忘れてくるし
トイレットペーパーを買い物カートの下に置いたまま帰ることもよくある。
とにかく私は忘れ物の達人。
達人すぎて、探すのも名人になった。必ず探し出す。
そもそももっと注意深くしていればいい話だが。
子供達に探し物をするときの極意まで教え始める。
『あんたたちの探し方は、見てるだけ。探すっていうのはこうやって体を使って家中探すの！』失くしものばかりするお前が言うなって話。

だから、私に荷物が集まることで、それだけそれらをどこかに置き忘れてくる
リスクが高まってしまう。
そう考えたらやはり対策として、子供達にカバンを持たせない方がいいのだ。

そうは言ってもだんだん大きくなってきたので
自分の物は自分のリュックに入れて移動して欲しい。
パッキングくらいは自分でやろうねと旅支度のルールを決めた。

パンパンになった娘のリュックの中身を見てみたら、
くまのお人形
色鉛筆
ノート
おもちゃの双眼鏡
歯ブラシ…

ほぼ遊び道具しか入っていないリュックを必ず私のところに来るんだ。
歯磨きだけは忘れずに入れるのは彼女の旅スタイルなのでしょうか。