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僕が社会起業家ではなく、ビジネスの「起業家」な理由。社会の課題解決と、理想に向けた課題解決の違い。

こんにちは、今 啓亮(コン:konkeisuke)と申します。ベンチャー向けの採用代行「まるごと人事」を運営する株式会社ビーグローバルという会社を経営しています。社員53名全員がフルリモートワークで働いています。

学生時代、『チェンジメーカー』という本を読み、社会起業家に憧れていました。そこから15年ほど経ち、いまではビジネスの文脈で「起業家・経営者」として仕事をさせてもらっています。

今回は社会起業家に憧れていた自分が、いまではなぜ「理想を共に目指す」というミッションに向けた経営をしているか、という理由を7つ書きます。

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1:いま現在の社会課題ではなく、未来の理想との差分を埋めたいから

社会起業であれば、いま現在で起きているマイナスを埋めることに目が行きがちです。”いま困っている人”がいない場合は社会起業とは言えないからです。

未来や理想を考えた結果、明らかにいまのうちにやっておいたほうが良いことや、未来と現在との差分から課題が見えます。そこを埋めることでより良い未来を作りたいと思っています。

普段から理想を描いていて職業も起業家である自分から見ると、世の中にはあるべきものが無さ過ぎます。理想から見ると差分がたくさんあるので、まだ潜在的な課題にあふれています。文系職がフルリモートで正社員で働ける求人も少なすぎたり、男性の育休も少なすぎたり、と職場に関しても同様です。

2:自己犠牲ではなく、ライフワークを提供したいから

課題の解決ができるまでギリギリの生活で、短期間で走り切るのもすごく意義があると思います。いまはこの課題のことしか考えられない、というくらい没頭している状態もパワフルだと思います。視野が狭いからこそパワーがある状態を「甲子園モード」と呼んでいるのですが、そのモードで走る時期が人生にあることは最高に幸せだと思います。

ただ30歳を超えてくると色々なことが見えてきて、視野が広くなります。その上でマーケットも見て、時代も見て、他の選択肢もみて、その上で自分のやることを決めていくと思います。そうなった時に短期で自己犠牲的に無理しまくって仕事をする働き方は僕は無理だと思いました。

当社はライフワークとして一生続けられるような働き方を大事にしています。子育てが発生しても、子供の学校の変化が発生しても、親の介護が発生しても、突然の引っ越しが発生しても、変わらずに続けられる仕事って最高じゃないですか。

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そんな職場を作りたいです。ライフワークとして長く続けるからこそ最強のチームになるし、個人としての知見も専門性も深めていけると思います。

3:”なにの最先端”にいたいのか、を考えたから

社会起業家の場合は、社会課題の最先端にいることになります。一番困っている場所や地域にいることが大前提です。その社会課題についての最先端を知っている人になることが社会起業家の進む道なのだと思います。僕はずっと向き合っていたい社会課題は見つかりませんでした。

逆に、僕はビジネスの最先端にいたいと思いました。その方が理想を叶える現場にたくさん立ち会えるという仮説です。新しいことを生み出そうとがんばっているベンチャー企業の支援をすることで、その人達の採用を手伝うことでとてもやりがいを感じています。実際に2021年の7〜9月の3ヶ月間だけでも、顧客企業の3社が上場し、すごく嬉しかったです!!(顧客一覧はHPでもロゴ掲載OKの企業様を掲載させていただいています

4:”誰の”役に立ちたいのかを考えたから

僕個人としては、海外で困っているだろうテーマと日本の子供に向けたNPOに多少ですが毎月募金しています。それは自分が「お金」を通じて支援したいものです。

ただ、自分自身の人生の「時間」を使って支援したい社会課題は見つかりませんでした。やっぱり自分がやりたいことは、未来を作るサービスを作ることや、未来を作ろうとしているベンチャー企業を後押しすることです。

理想がある人・ビジョンがある人の役に立ちたいというのが自分の仕事領域の位置づけです。誰の役に立ちたいのか?は人それぞれだと思うので、自分の人生の時間を使って、誰の役に立ちたいのかに向き合うと良いと思います。時間ではなくお金を使って支援したいことは、できるだけしっかりと自分が稼いで、その分募金を通じて支援しましょう。

5:未来から生まれるサービスのインパクトが大きいから

新しい革新的なサービスは、いま困っていることを見つめていてもできないと思っています。未来を想像するからこそ、進歩的なサービスが生まれると思っています。例えば

・当時、WEBで本が買えなくて困っている人が多かったから、Amazonができたわけではない
・当時、140文字以内でつぶやきたい人が多かったから、Twitterができたわけではない
・当時、他人に部屋を貸し出したい人が多かったから、AirBnBができたわけではない
・いま火星に住めなくて困っている人が多いから、イーロンマスク氏はロケットを飛ばしたいわけではない

つまりいまの困りごとを真剣に見つめ続けていても、圧倒的に進歩的なサービスは生まれないのかなという仮説を持っています。「こういう未来になると、さらに良くなるのではないか!」というイマジネーションから生まれる、世の中への新しい提案が大きく社会を変えるサービスになっていくと思います。

僕は未来や理想を想像して、新しいサービスや会社の形を創りたいです。
・人生単位で続けられる働き方の提供
・個人戦ではなくチームの強さを使った組織の形
・資本主義を目的ではなく手段として使い、理想に近づけることを目的とするサービス
・企業の理想を叶いやすくするためのサービスを次々と生み出して提供していく

これらのうち、具現化された1つの形が、全員フルリモートで運営する、ベンチャー企業向けの月額制の採用代行”まるごと人事”です。もっと多くの顧客企業様の成長を支援したいし、もっと多くの社員にフルリモートの職場を提供したいし、もっと多くの課題を解決できる会社になりたいです。まだまだやることがあります。

6:サステイナブルに無理せず役に立ちたいから

自分自身がやりたいことをやっている方がサステイナブル(継続可能)な仕事だと思います。プライベートも家族も大事にできる働き方の方がサステイナブルな仕事だと思います。

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ビジネスで言えば、いかに経済合理性の中に社会貢献度の高い仕組みを組み込むかが大事です。

・当社ではLGBTQの方もいますし、片耳が聞こえない方もいました。それは良い方を採用しようという文脈で、業務に関係のないボーダーは無いほうが優秀な人が採用できるというメリットがあるだけです。
・女性活躍が必要だ!と叫ばずとも、普通に当社のマネジメント層における女性比率は8割です。
・育休をもっと取りやすい世の中に!と叫ばずとも、いま育休中の女性社員は2人、9ヶ月間の育休を取っている男性社員も1人います。
・当社のバックオフィス業務の一部は障害者施設に毎月発注してお金を払って実行してもらっています。

これらは社会課題を解決するためにやっていることではなく、経済合理性があるから組み込んでいる話です。会社が世の中に存在し続けるためには、誰かから求められ続ける必要があると思います。そのためにも自己犠牲ではない形で、社会貢献度が高い仕組みはどんどん取り入れたいと思っています。

もちろん上記は、本業であるビジネスが成長し続けているから、少しずつできるようになった施策です。もっと多くの社会貢献度の高い施策をサステイナブルに取り入れるためにも、会社の事業を成長させたいし、もっと売上も伸ばしたいと心から思っています。もっと税金も多く払いたいです!

寄付やボランティアなど社会性がメインのことを大きくするのは大変ですが、経済性がメインのことを大きくするのは多少簡単な道だと思います。なので僕は経済性をメインとして持ちながら、その中で経済合理性がある中で社会貢献度の高い仕組みを取り入れていこうというスタンスです。

7:そもそも起業はお金を払ってでも役に立ちたいこと

ここから「僕は社会起業家ではなくビジネスの起業家です」という内容で記事を書いてきましたが、そもそも仕事は人のためにあると思っています。

僕の仕事の定義は「誰かの役に立つこと」です。
(趣味は「誰の役にも立たないこと」が定義です)

さらに起業は「自分がお金を払って、誰かの役に立つこと」です。なぜなら会社は最初に資本金というお金を払って作るものだからです。当社は資本金200万円で自己資本100%なので、僕は「自分のお金を200万円払ってでもこういう形で誰かの役に立ちたい」と思って起業したことになります。

僕はビジネスを本業としていますが、お金を儲けたいから起業や経営をしているというのは間違いです。なぜなら最初に自分のお金を払っているし、赤字だとしても経営を続けるからです。お金儲けのためだけなら、赤字になった瞬間に即やめてるはずですよね(笑)

コロナ禍直後の1年間は赤字でしたが、まったく経営を辞めるという選択肢も思い浮かばないくらいモチベーション変わりなく経営を続けています。それは僕自身はお金を払ってでもやりたい仕事をしているからですね!

まとめ

僕が社会起業家ではなく、ビジネスの起業家として働いていることは、「自分のやりたいことで、誰かの役に立つ生き方をしたい!」と思った学生時代の自分の気持ちと全く矛盾していません。むしろさらに加速していると思います。

【社会起業家ではなく、起業家として働いている理由】
1:いま現在の社会課題ではなく、未来の理想との差分を埋めたいから
2:自己犠牲ではなく、ライフワークを提供したいから
3:”なにの最先端”にいたいのか、を考えたから
4:”誰の”役に立ちたいのかを考えたから
5:未来から生まれるサービスのインパクトが大きいから
6:サステイナブルに無理せず役に立ちたいから
7:そもそも起業はお金を払ってでも役に立ちたいこと

こんなディープな想いを綴った記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!(笑)

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