「昇竜拳」が出せても彼女はできない。格ゲーに例えて考える、弱男の恋愛が難しすぎる理由


はじめに

皆さんごきげんよう。
ガチ婚活お嬢様(30歳男性)と申します。

普段は非モテVtuberとして、自身が婚活する様子を動画にしてお届けしています。

最近はストリートファイター6にお熱で、格ゲー初心者ですが、自分のペースで楽しんでいます。

マスターランク目指して頑張ってるゾ!

最近ありがたいことに、猫ミーム動画が爆伸びした結果、私の活動に対して様々なコメントを頂くようになりました。

・恋愛弱者は何やっても無理。カモられるだけ
・俺たちに希望は無い。孤独に人生を終えるべき
・スポーツ経験のないやつは、危機感持った方がいい

ガチ婚活お嬢様チャンネルのコメント欄より

自分と同じような恋愛弱者の方の悲観的なコメントが多く、私自身、非常に残念な流れだなぁと思っていました。

多くの皆様はこのコメントに「軟弱な男どもが、甘えてんじゃねーぞ!」という感想を持つかもしれません。
しかし、本当に現場の状況は「甘え」で説明できるのでしょうか?

私は考えていく中で、恋愛市場の現状は「敷居の高い対戦ゲーム」と同様だなと思うようになりました。

今の恋愛市場は、初心者の心が折れてしまうポイントが無数に存在しています。

この恋愛市場の欠陥は、格ゲーの界隈でも常に議題になっている「初心者が定着しない問題」にとても近いです。
アクティブユーザーが多いが故に、初心者を「甘え」だけで一瞥してしまっているクソゲー。それが今の恋愛市場です。

今回の記事では、恋愛市場における初心者の「詰みポイント」を格闘ゲームに準えながら紹介していきます

最初にお話ししておきますが、今から記載することは、すべて「恋愛経験のないお前らが悪い」という言葉で片付いてしまいます。

ただ、僭越ながら、ちょっと待ってほしいです。

本記事において、その考え方は、「お前の練習不足」「こんなことできて当たり前」「文句あるならゲーム辞めろよ」とVCやチャットで言ってくる厄介な老害ゲーマーみたいなものだと思ってほしいのです。
自分が初心者でそんなこと言われたら、すぐにそのゲーム辞めたくなりますよ…。

本記事を通して、恋愛弱者がどこでつまずいて、どんな気持ちになっているのかを少しでも理解いただけると幸いです。

※筆者の対戦ゲーム経歴は「スト6半年」「APEX2年」「ポケモンガチ対戦15年」「MTG8年」程度です。お手柔らかにお願いします。

主戦場がオンラインへ

昨今のeスポーツの流れからわかるように、対戦ゲームの主戦場はオンラインにシフトしています。
ゲームセンターやカードショップなどで行われていたゲームのコミュニティは、どんどんオンラインへシフトしていっています。

これは恋愛市場に関しても同様です。

今の恋愛市場は「マッチングアプリ」というオンラインツールが主体になりました。
街コンなどのオフラインの場は、コロナを境に劇的に縮小していきましたね。

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000086724.html

コンテンツのオンラインシフトには、明確にメリットが多いです。
しかし、初心者に限ると大きなデメリットも存在します。
以下、格ゲー主体で説明していきます。

オンライン化のメリット
様々な人と対戦ができる
時間を問わず対戦できる
高いレベルの対戦ができる

最大のメリットはこの3点かと思います。
場所や時間に囚われず、様々な人と対戦できるのは、ゲーセン時代から考えると夢のようなシステムですね。
SNSの発達と合わせて、開拓や研究のレベルもどんどんと向上しているように感じています。
これにより、飛躍的にユーザー自体のレベルも上がっているなと感じています。

これはマッチングアプリも同じです。
リアルの生活のみでは出会えなかった人と出会える可能性が高まります。
また、価値観の合う人を探すことも、今までより容易になりました。

プレイヤーにとっては良いことずくめのように見えるオンライン化ですが、初心者に限って言うと、以下のデメリットも存在しています。

オンライン化のデメリット
トップクラスの人達と同じ環境に放り込まれる
レベルの高い対戦を要求される

身内や小さなゲーセンなどのコミュニティから開放された事のデメリットは、天井がなくなったということです。

オンライン環境において、初心者はいきなりレベルの高い環境に丸腰で放り込まれる可能性が高いです。
いきなり未知の連携でハメられて、何も出来ずに涙を流すこともあるでしょう。

また、努力して上手くなっても、広いインターネットの海には常に自分より上手い人が存在します。
その結果、自分の上達を実感しずらい人も、昔より多くなっているはずです。

※故に一般的な対戦ゲームには、ランクマッチなど、同レベルの人とマッチする工夫が搭載されていますね

この状況は、マッチングアプリに関しても全く同じです

今までは学校や職場の人がライバルだったのに、今は全国の成人男性がすべてライバルみたいな状況です。
アプリというツールを通して、どこでも、いつでも、誰でも、ライバルになる状況なわけです。

しかも、ゲームと違ってタチが悪いのは、マッチングアプリにはランクマッチは存在しません
ルーキーランク(童貞)でも、マスターランク(ちゃんと恋愛して来た人)と同じ土俵で戦わなければいけません。

引用:https://youtu.be/mmbotBnhCgs?si=QpyWtG0qjauuGoPD

更に対戦ゲームの際に先述した通りで、現在の恋愛市場も、昔と比べても高いレベルの立ち回りを要求してきます。

リアルの小規模コミュニティと違って、自分より年収が高い人も、カッコいい人も、トークが面白い人も、100%存在している世界です。

これが右も左もわからない初心者にとって非常に辛い状況なのは、皆様もわかってくれるかと思います。

女性の視点からすると、初心者も上級者も完全に同列として見られるので、選ばれる可能性が低くなるのは当然の結果です。

オンラインの環境は、劇的に視野が広がると同時に、ルーキーにとってはメンタルの維持が厳しい環境であると私は考えています

絶対にコマンド入力を要求される

よくある恋愛のアドバイスで、以下のような戯言があります。
・服装と髪型を変えればモテる
・清潔感あればモテる
・喋り方やテクニックを覚えればモテる

お前らは恋愛初心者への解像度が低すぎる(辛辣)

上記にあるようなアドバイスは、格ゲーに例えると「昇竜拳が出せる」というだけに過ぎません。

確かにコマンド入力できないと試合にならないので、このアドバイスは間違ってはいないのです。
しかし、あたかも昇竜拳コマンドだけでプロゲーマーに勝てるかのような口ぶりは、ズレていると言わざるを得ません。

このような表面的なポイントは、あくまでも対戦を行う土壌に立つための最低限の要素に過ぎないのです。

私自身、容姿に関して女性に馬鹿にされ、裏のLINEグループで陰口言われた経験がありました。
私はその時死にものぐるいで、モテるために外見を磨きましたが、それだけでは彼女はできませんでした。

外見だけ完璧になっても、中身が伴っていないとボコボコにされるだけです。
昇竜拳を入力できても、出すタイミングや立ち回りができてないと意味ないのと同じですね。

その時に私は、自分はスタートラインに立っただけなのだと改めて知ることになりました。

これがまたハードルが高いんです…。

人生の中で異性との交友を行ってこなかった人間は、幾度となく「当たり前」という壁を越えていかなければなりません。

変わるために努力しても、それはマイナスをゼロに戻すだけの作業であることが大半です。

恋愛を怠ってきた本人たちの自業自得ですが、このスタートラインに立つというのが、想像以上にハードルが高かったりします。
恋愛未経験者は、一般人と20年以上ハンデがあるわけで、それに追い付くにはお金も時間も経験もかなり必要になるんです。

私は格ゲーのコマンド入力論争を見て、とてもこの状況に類似しているなと感じました。

20年以上昇竜拳を入力してる皆様にはわからないかもですが、初心者にとってコマンド入力は非常に難しいです。
※私自身、スト6以前にも格ゲーにチャレンジしましたこともありましたが、コマンド入力で諦めてしまっていました。

この入力がゲームの敷居を上げているとの声もあり、ストリートファイター6ではコマンド入力の不要な「モダン操作」が導入されましたね。

初心者でも簡単に対戦の醍醐味である読み合いを楽しむことができるようになりました。

ただ、現実世界にはモダン操作はありません。

スタートラインに立てない人達は、女性からも見向きもされず、マッチングアプリに金を巻き上げられるカモになってしまうのです…。

このように序盤に大きな障壁があると感じるのは、初心者にとって敷居が高いなと感じる要因の1つになるでしょう。

少子化対策の取り組みで、マッチングアプリ補助金などを出す自治体などもあるようですが、真にアプリができない人が求めているのは「アシストコンボ」や「ワンボタンSA」などのサポートなのではないかと日々考えています。

キャラ解説が乏しく、上達が難しい

昨今の恋愛指南コンテンツの最大の欠陥を、スト6に例えて話すのであれば…、

「ルーク(主人公キャラ)の解説コンテンツしか存在しない」

これに尽きます。

価値観や考え方の多様化する令和の時代。
様々な考えの人が存在しますし、様々な理由で恋人を作りたい人がいます。
可愛い人と付き合いたい、同じ趣味を共有したい、価値観の一致を優先したい。
どの考え方も間違っていないと思います。

ただ、世にある恋愛指南は、どれも一辺倒な助言ばかりです。

・1回目のデートでは〇〇しろ
・LINEのメッセージには〇〇を入れろ
・食事の時は〇〇について話せ

私はこのような助言を参考にし、何度も失敗した経験があります。

これは、あくまでもルーク(王道)の戦い方に過ぎないのです。
私の場合、この助言を元にルークを動かしても、どんどん本当の自分と乖離していく感覚に襲われました。

私は恋愛において、ラシード(トリッキーキャラ)をメインキャラにすべきだと気付くのに、相当な時間がかかりました。
※結局、私みたいなゲームオタクだと、正攻法じゃない尖った戦い方の方が性に合ってました。

初心者が故の視野の狭さは、摂取するコンテンツによって加速します。
特にビギナーは、恋愛指南に従って、ルークを使うことこそが恋愛成功に不可欠だという誤った考え方に騙されがちです。

恋愛市場には、本当は肌にあってないルークを無理やり使ってる男どもで溢れています。
※しかも恋愛初心者だとルーク同キャラで全然勝てないので、更に心が折れます。

私が過去の自分にアドバイスするなら、自分は本当はどんな人間で、どんなパートナーが欲しいのかを明確にすることをおすすめするでしょう。

最初にも申した通りで、恋愛市場には、各キャラ解説という概念がありません。
※性格は人それぞれなので、難しいというのはありますが…

私は、自分の長所をしっかりと生かして、相手とコミュニケーションをとっていくというのが、恋愛の理想的な姿かと思います。

ただ、現状の恋愛市場では、ルークの解説動画を観ながら、「この技術は自分のキャラだったらどう生かせるかな?」というのを想像して取り組んでいく必要があります。

これは本当に恋愛初心者には難しく、誤った努力を行って成果が得られない結末になってしまうことも多々あるでしょう。

もう少し個人に寄り添った形での助言やコンテンツが溢れると、もっと恋愛初心者に優しい環境になるかなと思います。

格ゲーおじの不在

これは恋愛市場の非常に特殊な点ですが、やり込んでいる人ほど、市場から卒業してしまいます。
※そりゃ真面目にやれば恋人できるよね

これはこの市場の最大の欠陥で、コンテンツを支えていく中心が常にぼやけている状況になっています。

恋愛市場の最も恵まれていない点の一つに、「格ゲーおじ」の不在があります。
なんとかして自分の所属している格ゲー村の人口を増やすために、親切に初心者に指導する「おじ」が存在していないのです。

スト6に定着したプロゲーマーのおコーチ文化
引用:https://youtu.be/oM6Mo2GTNlE?si=nU8BWdMAuRWDbAFH

各テーマで説明した通りで、今の恋愛市場は初心者の心の折れるポイントが多数あるのに、一人で攻略していくことは非常に困難です。

そんな中で気軽に相談できたり頼れたりする人が存在しないのは、初心者が辞めてしまう大きな要因です。

しかも、インターネットに蔓延る大多数のアドバイスは、「学生時代に恋愛を怠ったお前が悪い」「努力ができないからモテない」「こんなのできて当たり前」初心者を突き放す言葉ばかりです。

これが仮に対戦ゲームを始める初心者にかける言葉だとしたら…、本当に適切なのでしょうか?

私はこの恋愛市場の状況は、経験者が幅を利かせている「敷居の高い対戦ゲーム」の構造にすごく似ているなと感じています。
だから初心者は辞めてしまうし、そもそもプレイすることすら怖がってしまうと考えます。

もしあなたが恋愛弱者にアドバイスをするなら、自分がコマンド入力できなかった時のことを鮮明に思い出してください。

恋愛市場に欠けているのは、初心者の視点に立って、話を聞いてくれる存在なのかもなと改めて感じています。

最後に

いかがでしたでしょうか。
格ゲーに準えて、勝手に恋愛市場を分析してみました。

総じて今の恋愛市場は、恋愛初心者にとって、非常に敷居の高い状況になっています。
・オンライン化によって高いレベルが要求される
・スタートラインに立つまでが大変
・時代にそぐわない指南しかなく上達が難しい
・教えてくれる人の不在

本記事で取り上げたように、恋愛未経験者がゼロから彼女を作るには、非常に敷居の高いゲームをプレイする必要があります。

でも正直、全部「甘え」です。

苦しんでいるとはいえ、恋愛をしてこなかった人が悪いし、辛くても行動できない人が悪いんです。

ただ、今回の記事を通して、ちょっとでも昇竜拳が出せない人の気持ちがわかってくれると、あなたが今後取れる「択」も変わってくるのではないでしょうか。

私自身、恋愛に関して適切な相談ができる人がおらず、独学でもがき、苦しんできました。でも、そんなことを続ける中で、なんとか一般人と20年以上の差を縮められるようになってきたかなと思っています。

今回自分で記事としてまとめる中で、恋愛を悲観的に諦めてしまっている人を生み出している構造が、少しハッキリした気がしています。

今後、ちょっとでも私と同じように苦しむ人が減る世の中になるように、何かできることはないのかと考えていこうかと思います。
また、少しでも同志の刺激になれるように、私自身の活動も頑張って活動していきますわよ。

以上、長々とご拝読ありがとうございました。


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