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日帰り|Valpolicella・Ponte di Veja(VR)②

まだイタリアと日本を行き来していて、ワインのワの字も分からない小娘だった私に、「こんなに美味しいワインがあるなら、まぁイタリア来てもいいんじゃない?」と惚けたことを思わせたワイン、、それがなんと、アマローネでした。

ワインの力を侮ることなかれ!

というわけで、前回の記事の通り、Ponte di Veja 探検で満足したからとて、因縁のワイン、アマローネの聖地Valpolicella地域をただ通過するだけ、なんてことは許されません。
是非どこか寄って帰らねば!ということで、この日私が選んだのは、こちら、Terre di Gnirega。なぜかフランスにいる気分になったこのエントランス。

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現在4代目が率いるこのワイナリーは、もともとは1874年から葡萄やさくらんぼ、プラムやオリーブを作ってきた農家さん。1989年から、ビオ製法を取り入れ、2010年から自分たちでもワインを醸造するようになったようです。

田舎の小さいワイナリー巡りあるある、の法則の通り、こちらも、
「誰もいなかったら、ここに電話してね」
のカードが入り口に貼ってあり、期待が高まります。出てくれますように、と念じながら電話をすると、おそらく現在の若旦那と思われるフランチェスコさんが迎えてくれました。

この謙虚な石造りのカンティーンの中ではたくさんの実験が行われているようで、中でも、Ostrega(ヴェローナの方言でびっくりしたときに発する言葉だとか)というワインは、アマローネを作るはずだったのに、その年は湿度が高すぎて10%くらいがダメになってしまったので、もう一度選び直して、白ワインを作ったという、曰く付き。

Valpolicella Classicoから、Ripasso、Amarone、Reciotoまで、試飲をさせてもらい、満足して、18本ゲット! Reciotoは私は初体験。Valpolicellaの良いところをギュッと濃縮させた素晴らしいお味でした。デザートにこれだけ飲みたい(笑)。
どれも、彼らの自然への讃歌と、己の手腕への挑戦が詰まっているのでしょう。シンプルながら誠実で、地に足がついている感じがするワインは、ほっとします。
我が家でもゆっくり熟成してくれることを祈るばかりです。

Terre di Gnirega
Soc. Agricola Semplice di Aldrighetti Francesco, Lucia, Luigi
Via Gnirega 7
37020 Marano di Valpolicella, Verona
http://www.terredignirega.it
カバー写真クレジット:Terre di Gnirega のFBよりお借りしました。

PS : 娘も一緒にカンティーンにいたおかげで、彼女は、自家製さくらんぼジュースをお土産にもらっていました。凍らせてなめると、暑い時期には嬉しい!

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