見出し画像

ハーフカメラの初陣 ー春の花と共にー

久しぶりのフィルムカメラ投稿になる。

写真活動はほったらかしにしていた訳ではなく、気の向いたときに撮るように、心赴くままにしていたら、フィルムをセットして3か月ほどで撮り終えた。
こちらの記事でも興奮気味に紹介した、半壊したOlympus Pen FTを使った。


ネガを時系列順にたどっていくと、撮られた場所は違っているものの、その時の気持ちが確かなバトンとなって、次の場面に綺麗な橋が架けられているのが分かる。
これは間違いなく、自分が生きてきた軌跡であり、証でもある。

奈良県の焙煎所兼カフェにて、
この日初めてスペシャルティコーヒーに対して
激しい興味を示した。
山奥のカフェで頂いたハーブティー。
大きな窓からは、四季折々の風景が見られることだろう。
この時は晩冬で、まだ風景がこざっぱりしていた。
椿は春を告げる花。
寒さを残しつつも、久しぶりに大きな花を見た。
椿と同じ時期に見かけた、おそらく白梅。
暮らしのコマ。
隙間から差し入る光。
一見何の関係もない2コマだが、
実は左のコーヒーを飲んだ後、
右の場所(キャンプ場)へ向かったことを思い出した。
賑わいを見せるキャンプ場と机の上。
目玉焼きとホットサンドを作ろうとしている。
月ヶ瀬。
大きな河のふちに、梅の木が連なってそびえていた。

確かこのあたりから、春の陽気を感じ始めた。

オリーブとミモザが、
空へ向かって伸びていく。
自宅にて。
クワズイモの花が咲いたので、記念撮影。
山を歩いた時の写真。
何も食べていないのに、
歩くほどに力がどこからか湧いてきた。
空高い展望台から、
生まれ、そして住んでいる街を観る。
やがて、黄色とピンクの花の季節がやって来る。
少し間をおいて黄色とピンクの割合は小さくなるものの、
余白には青や白、オレンジの花たちが咲き乱れる。
あぜ道で見かけたナナホシテントウ。
これを最後にフィルムを撮り終えた。

自分のペースを考えると、3か月にひとつ撮り終えるくらいだろうか。
ちょうど、ワンシーズンごとに撮っていくことになりそうだ。
もちろん、スクリーンだけで満足するわけにはいかないと思っているので、プリントしたものを手帳に貼ってみたり、その手帳のフォーマットも自分で考えてみたいと思う。

便利な生活に逆行するように、所々にアナログを忍び込ませていくことが、暮らしの充実、豊かさの肝だと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?