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『企業化する士業と、勝者のメンタリティ』の感想と「組織の崩壊」について

たまには本の紹介をしたいと思います。今日紹介するのは、日本最大級の社労士法人グループであるSATOグループの代表で、関連会社を2社上場させた佐藤良雄さんのインタビュー本です。

タイトルの通り、士業を企業化するという観点で佐藤代表が歩んできた経緯や考えられていることがまとめてあります。税理士もそうですが、士業が企業化し始めたのは最近のことです。その先駆者の一人である佐藤代表の考えや経験が知れるというのは非常に有意義です。千人以上の士業グループを作った人は日本に数人しかいないので貴重な情報だと思います。士業の企業化を考えている方はにはご一読をおすすめします。

(後半の格言集は別にいらないかなって感じでしたが・・・w)

10名の壁での「組織の崩壊」問題

個人的に興味深かったのは、2章の『事業拡大を阻む「壁」』です。特に以下を言い切っているのが印象的でした。

もう一つ、佐藤氏は、人材を育てるために、避けては通れないことがあると話す。それは「組織の崩壊」だ。(p73)

本体の組織だけでなく、各拠点の立ち上げの中で10名を超えた時点でどの拠点も一度「組織の崩壊」を経験しているそうです。そこを経験することによって管理職が成長していくというお話でした。

この10名の壁での「組織の崩壊」問題って確かに多くの組織であると思います。私自身も経験ありますし、周りの経営者や士業の話を聞いていてもよく聞く気がします。ただ、この「組織の崩壊」って本当に辛いし、人に言えないし、ここで悩み、躓いて伸び悩む(または諦める)方が多いんじゃないのかなと思っています。

この「組織の崩壊」を「避けては通れない」と言い切っている点が、後輩経営者にとってはいいエールなるのではないかと考えました。ほとんどの経営者が経験してるはずなのですが、みんな言わないですもんね…。それくらい辛いということなんでしょうが。

10名の壁で悩んでいる経営者の皆様にもおすすめです。

おわりに

企業化を目指す士業経営者、その幹部社員はぜひ読まれるといいと思います。1hもあれば読めると思います。

また、この10名の壁における「組織の崩壊」問題の生まれる原因、対処法については、私なりに整理しています。これもどこかで時間取って書きたいなと思っています。










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