はじめての遺書

※ 現在、自殺願望はありません！
あなたがこれを読む頃には、もう私はこの世にいません。

生前、これを書いているころの私は風邪ひとつひかない、とてつもなく健康な人間なので、もし突然死んでしまったとすれば、交通事故か餅をのどに詰まらせたか、アルコール中毒でしょうか。
いずれにしても、ちゃんと気をつければ死なずに済んだのにね。

遺書って何を書けばいいのでしょうか。

というのも、謙遜でも何でもなく、私が死んで困る人も悲しむ人も、そういないと思うのです。本当に。
私は中学生を卒業してからずっと引きこもりで、高校も大学も行かずに社会に出たので、学生の頃からずっと付き合ってきたような友達、幼馴染はいない。
家族とも仲良くない。
社会に出てから、職場も転々としてきているので、長く付き合った職場の人もいない。
長く付き合ってきた友達もいない。

付き合ってきた期間が関係の深さに比例するわけでもないのだろうけど、人間として優れていないので、今まで大した人間関係を築くことができませんでした。
私が死んでも葬式に来てくれる人はそんなにいないでしょうし、困る人も悲しむ人もそういない。
きっと、「マジかー！」ぐらいは思ってもらえるかなって感じです。

なので、遺書を書こうと思っても、遺された人たちに残したい言葉が特に出てこないんですね。
私が死んで「マジかー！」って思ってる人に「マジです、さよなら」ぐらいしか言うことがなくて。

もっとまともな人間関係を築けば良かったなと思うし、まともな人間関係を築けるまともな人間だったらなと思う。

人生いつ死ぬかわからないのに、私ったらそんなこと考えず、明日があるさと、ここ最近何の努力もせずのんびり過ごしてきました。
平日は仕事に追われていたのでしょうがないっちゃしょうがないんだけど、仕事に追われてもやる人はやると思うのでそれも言い訳。
もっと全力で生きてほしかったな。

いつも誰かに支えられるばかりで、支える人間になりたいとずっと思っていたけど、結局支えられるばかりの人間で終わってしまったのが心残りです。

自分が生きている間に周りの人に何ができただろうか、何を残せただろうか。
もっと周りの人たちに貢献してから死にたかったなぁ。

やればできる子だったので、いろいろ悔いはあるのですが、こんな出来損ないの私と関わってくださった方々ありがとうございます。

いま働いている職場、周りの人たちみんな良い人で楽しくて、大好きです。
引継ぎできないままいなくなってごめんなさいですが、私よりも優秀な方々が揃っているので、なんとかなると思います。よろしくお願いいたします。

プライベートで遊んでくれる友達の皆様、飲みやらお出かけやら、私と一緒に遊んでくれてありがとうございます。
休日に楽しみな予定があるから、平日の仕事もなんとか乗り切れました。

ここ最近の私は、以前の私に比べれば比較的メンタルも安定していて、毎日人生楽しいなって、ウキウキワクワクしながら過ごしていました。
今も、お酒飲む予定や遊びに行く予定を控えていて、毎日とても楽しいです。
周りの人たちに恵まれていたからでしょう。

本当に人間いつ死ぬかわかりません。
毎日全力で生きて、やりたいことをやりきって、頭の中で思うだけで終わってる感謝などのポジティブな言葉は周りの人に伝えてください。

私が急に死んだことで、私の周りの人に何らかの気づきを与え、人生にプラスになれば、それが私にできる最後の貢献です。

では、またあの世か来世で会いましょう。