8月の自然

町内のいろんなところで見られるハマナス。
この時期は花も実も見られますね!町民のみなさんにはお馴染みの花かと思います。
実も甘くて美味しいですよね。去年食べたら虫が出てきてちょっと驚いてしまいました。

よく見かける、なじみのある花だからこそ意外と知らない面もあるのではないでしょうか?

英名ではJapanese Roseと言い、その名の通り日本原産の原種バラ。
野生バラの中でも最大の花を咲かせるのがハマナスです。
日本からヨーロッパへ広がり、18世紀末ごろからヨーロッパで栽培され始めたようです。

そして学名はRosa Rugosaです。
ラテン語で、Rosaはバラのこと。Rugosaは「シワのおおい・シワシワの」という意味だそうです。

どこがシワシワなのかというと、花ではなく葉!
ハマナスの葉っぱ、思い浮かびますか?

左がハマナスの葉っぱ。
厚みがあって、しっかりした葉です。
右のバラ(種類分かりませんでした)と比べるとたしかに葉脈がくっきりしていて、皺深く見えますね!

ハマナスは海岸の砂地や礫地に生える植物。
海岸の植物は、潮風で水分が蒸発しやすいので、それを防ぐために硬くて厚みのある葉になるそうです。
サボテンなどの多肉植物のように葉の内部に水分が蓄えられる仕組みです。また、適度な硬さは塩分飛沫や強風で葉が破れたり、葉に穴が空いたりするのを防ぐ役割があります。
▶︎参考:https://botanica-media.jp/4887

身近な植物でも生育場所に適した形になっていると思うと、観察もより楽しくなりますね!

おまけ
ハマナスは斜里町の花にも制定されていますが、北海道の花にも指定されています。
さらに、石狩市・寿都町・新ひだか町・江差町・奥尻町・天塩町・稚内市・枝幸町・北見市・紋別市・興部町・雄武町・浦幌町・標津町
など斜里町含めて道内では15の市町村の花として制定されています。
▶︎参考:道内市町村の木と花(2022年6月27日時点)

また、北海道以外でも東北や北陸、そして茨城県(鹿嶋市)、鳥取県(大山だいせん町)でも市町村の花として指定されているんです。
大山町では自生南限地帯として天然記念物に指定されています。

皇后雅子さまのお印(シンボルマーク)でもあるそうです!


広報しゃり8月号
漁業
▶︎道内各地に旅立つ斜里出身のホタテ稚貝
自然
▶︎斜里町の花、ハマナス。学名は「シワシワのバラ」