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#004『フィリップ』 戦争って何なん

タチカワシネマクラブ 副部長のいとやんです。
東京立川市にある3つの映画館で現在上映中に映画を紹介しているひとりクラブです。

今日ご紹介する映画は
立川高島屋8階にあるKino cinemaで上映中(2024年6月)の
『フリップ』

Kino cinemaのスクリーン3は27席小さなスクリーン
シートが一般席でもスペシャルなのです。ラグジュアリー感、セレブ感満載の横も前もゆったり、フードやドリンクを乗せるためのテーブルも付いています。

Kino cinemaHPより

ただ身長155㎝以下の私には若干宝の持ち腐れ
フィットしないので首が疲れます(笑)

自伝小説

フィリップはポーランドの作家による自伝的小説を映画化したものです
1961年に検閲でかなりの部分を削除された上にすぐに発行禁止になり、60年の時を経て2022年オリジナル版が発行されたそうです

第2次世界大戦中ナチス支配下のドイツを舞台
ポーランドで恋人、両親を目の前で銃殺され、数年後ユダヤ人であることを隠し、フランス人になりすましドイツのホテルの給仕人になる。
そこでナチス上流階級の女性を次々に誘惑していく。
当時、血を重んじていたナチスドイツでは外国人との性交渉はタブー。
ナチスへの復讐の為に、旦那が戦争に行っている婦人を狙って誘惑し無下に捨てる。まるでゲームを楽しんでいるかのよう。

映画の中で右手を斜め上に上げて国家を歌うシーンがある
テロップの歌詞に驚いたのは、「ドイツが一番上」だと歌っていること。

命、人権、戦争って何なん

国家にあるように、ドイツ人が一番なので、ユダヤ人に限らず外国人の扱いは酷い。簡単に暴力を痛めつけ、命を奪う。
ナチスドイツ以外のと関係を持った女性は髪の毛を切られ辱めを受ける。

同じ人間同士なのになんでそんなことが出来るのか
平時ならば絶対にやらないであろう行為 何なんだ…

フィリップの自由は

ドイツ人女性を誘惑しては捨てていたフィリップが
再び恋をしたのはドイツ人女性
彼女との将来を夢見て、自由を手に入れようとするも…

今ナチスドイツを背景にした映画が多いのは

先日紹介した関心領域、今回のフィリップそして現在公開中のONE LIFE奇跡が繋いだ6000の命
はナチスドイツ支配下か舞台になっている。
今なぜ立て続けに公開されているのか
きな臭い現在への忠告なのかもしれない。
日本でも同じような残酷なことは行われていたのかもしれない。戦争は人を人で無くす。もう二度と残酷な世の中にはしたくない。






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