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006『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』開始0.1秒で騙された!

タチカワシネマクラブ副部長のいとやんです。

映画の町 東京立川にある3つの映画館で現在上映されている映画を
週に1本厳選してご紹介しています。

今日(2023/07/11)ご紹介する映画は
立川高島屋8階 kino Cinemaで6月21日から上映されている
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』


開始0・1秒で騙されました!

映画が始まった直後
「この映画古いの?」
プチプチ、ブチって音がするんです。それと黒い点々。
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その時点は私はこの映画の舞台1970年に入り込みました。

「あぁなんだ、この映画は古い映画を再上映しているんだ」
この勘違いは上映が終わってネットで確認するまで続きました。

1970年‐1971年 ボストン郊外の寄宿学校

心にズシンと重荷を抱えた3人のお話しです。
ストーリーとしてはよくある、数日間過ごすことで絆が生まれるというものです。
ですが、お互いが自分の心を大きく開いた訳ではなく、お互いが持つ心の重荷を知ってしまった。そこにそっと寄り添う程度で、大きく心揺さぶられることはないのですが、それでも最後に温かな気持ちになる素敵な映画でした。

高校生アンガスのまだまだ子どもだなと思わせる無邪気な笑顔と、心に闇を抱える苦悩の表情、友だちとうまく付き合えない憎たらしい表情。

考古学の先生 ハナムが教壇に立った時の生徒をさげすむ表情、自分の過去と対峙しなくてはならなくなった時の複雑な表情。

学食の料理長メアリーの悲しみをじっと我慢する表情、アンガスを温かく見守る表情。

この映画は3人の顔の演技をぜひ見て欲しいです。

そして細かい時代描写。小物、服、髪型
休暇を過ごしたボストンの街並み
1970年にどっぷりつかるはずです。

自分を理解したいなら、過去から始めるべきだよ



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