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鍼灸学校での勉強方法:1年生1学期目(2021年4月~6月末)

 2021年から通っている鍼灸学校での学習方法について、学期を終えるごとなど節目節目でたどっていこうと思います。
 まずは1年1学期目。入学前に登録販売者試験対策でiPadなどたデジタル機器を用いての学習がどのようなものかを試験運用したのですが、かなりイイ感じだったので鍼灸学校の3年間もこれをブラッシュアップして進めようと思いました。

目標(ゴール)

「学校定期テストで高得点を取得する!」

 1年生の時から国家試験を意識して学び・・・という人もいるかもしれませんが、まだ先のことだし、情報も不確かだし。まずは目先のことを。授業の端々から「授業をよく聞く、定期テスト対策をしっかりやる→国家試験対策になる」、というオーラを感じるので、それに身を任せるという考えもあります。

学習環境

 僕は昼間フルタイムの仕事をしています。そのため学習時間は平日1時間(通退勤電車と出勤前マック)、週末3~4時間ほどの制限があります。なにより仕事と家庭、育児が優先。
 机に向かう学習スタイルがメインでないので、資料はデジタル化しGoogleドライブ経由でiPadで持ち歩く。週末はノートPCも活用して学習します。

学習教材、ツール

■ 授業プリント
学校から配布されるA4資料。学校のクラウドにPDFがあるので、それをiPadにインポートして使用しています。
自作ノート
授業プリントをもとにGoodNotes5で情報整理をしたもの。
GoodNotes5(iOS
iPadで使用するノートアプリ。教科書もプリントもノートもすべてこれで管理、メモなどをしています。
暗記ノート(iOS
これもアプリ。任意の画像やPDFの穴埋め問題を作成できます。
Trello
工程管理表として活用。
ANKI(iOSandroidPC
「テストが終わったらあっという間に忘れる」を避けるために導入。

 それぞれのツールの選択理由や細かな機能解説については、どこか別の機会でまとめてみたいと思っています。

学習過程

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 ざっくり図解すると上図のとおり。以下、細かく解説します。

1.インプット(授業参加)
2.復習、整理、ノート作成(GoodNotes)
3.アウトプット素材作成(暗記マーカー、ANKI)
4.アウトプット

 予習は行いません(というか時間がない)。復習時にインプット情報を完結させるように努めます。主なインプット素材は講義で講師が話すこと、配られるプリント。

 とはいえプリントだけでは足りないので、復習時には補助として教科書(語り手の違う説明で理解を深める。講師の話に誤りを見つけたりする)。
加えてインターネット上の画像や動画からも学びます。暗記対策として語呂は有用で、ネット検索していいネタがあれば積極的にパクります。当初はとくに解剖学についてYouTubeの解説動画を見ていましたが、時間が足りないことに気づき、「もうちょっと深く理解したいんだけどな」というものに限定して視聴するようになりました。
 ・・・というように自作ノートに整理する過程をGoodNotes上で行っています。

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 GoodNotesで作成したノートをPDFで書き出して、暗記マーカーに読み込み、穴埋め問題化。隙間時間にこれをもとに暗記します。

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 そしてANKIでカード作成。主にPCでカードを作成します。
 世間的にはもっぱら英単語学習のために使われているANKIですが、Youtubeで検索すると、Medical School StudentがYoutuberとなって活用方法を紹介するビデオがたくさん。僕も活用してみることにしました。

 ANKIでは単純なカード形式だけではなく、↓のような[...]でマークするテキストタイプの穴埋め問題や・・・

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 ↓のような画像を使用した穴埋め問題も作成することができます。

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 なお、これらの工程はtrelloというウェブツールで管理しています。

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 先の作成した暗記マーカーの穴埋め問題ですが、「全問正解するまでやりきる!」ほどで徹底はしていません。ざっくりと確認する程度。少々記憶定着が不確実でも、次のANKIに移行します。でも後々のテスト直前期においては、細かく確認しました。

 最終的なアウトプットは、ANKIです。1日のタスクを通勤電車~朝マックで完了するのが理想。主にandroidでアプリを使用しています。iPadでは電車内で開くのが大変なためです。
 現在のボリュームだとカードが多い日でも、大体20分で完了します。場合によってはGoodNotesや暗記マーカーに戻ってノート単位で振り返ります。カード単位では視点がミクロすぎて、引いた視点で俯瞰できずに理解や記憶が難航することがあるからです。

 定期テストが近づくと、あらためて試験範囲のGoodNotesや暗記マーカーを振り返ります。この段階では暗記マーカーは「すべて回答できる」まで繰り返します。でもほとんどは日々のANKIで記憶が定着しているのでクリアできます(できるはず)。講師から試験特化のプリント(要点リストなど)をもらっている場合は、そちらも「すべて回答できる」まで繰り返します。

定期テストの結果

 能書きはさておき、テストの結果は・・・?科目により異なりますが、88~100点の範囲内でした。

 どうして100点じゃなかったんでしょう。
 記憶が定着しきれていなかったものもありますが、注目すべきはANKIに設定した設問と、試験に出題された設問の視点が異なる、ということでした(「そっちが問われるの?」的なもの)。そのため長期定着を図る要であるANKIに情報が欠落していました。

 具体例:生理学
『スターリングの法則として正しいものは何か(選択問題)』。

 僕が作成したANKIは『スターリングの法則:静脈血流入量が( )ほど拍出量が( )』でした。でもテストで問われたのは心筋の動きだったんです。でも自作ノートには、なるほど、確かに『心筋が伸展するほど・・・』と書いてあり、しかもご丁寧にマーカーが引いてありました(涙)。
 とはいえやはり長期的な記憶定着を図るには最終的なアウトプットツールをANKIに置きたいと考えている。そのためにはANKIでの設問を考えるときの慎重さが求められる。

最後に

 反省点もありましたが、結果はおおむね満足。
 僕の場合主にiPad上で学習を完結させているのが特徴ですが、もしこれらのアクションをすべてアナログでやっていたら、きっと資料はまとめ切れず、また時間も絶対的に不足していたと思います。僕は学習時間が限られているため、引き続きこのようなデジタルでの学習スタイルをブラッシュアップさせていく必要があります。

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