「やばいシステム」を通じてこれからシステムを作る人、テスト担当に任命された人に知ってもらいたいこと

※この記事はプロフェッショナルでない方でもある程度読めるようにできるだけ簡素な言葉で書き綴っています

軽い気持ちでツイートしたものがちょっとした話題になって、詳しく知りたいというご意見もあったのでnoteにまとめてみました!
これからシステムを作る人、システムのテスト担当になった人は読んでみてください。(有料です)

はじめに

某コンビニで使われる予定だったなんちゃらペイのシステム不具合や最近の行政系システムの不具合(10万円もらえるやつの申請が複数回できたり、別の助成金のシステムではユーザーIDが重複発行されて後からログインした人が前の人の登録情報を参照できてしまったり)とか、一般の方が「ここのシステムは大丈夫だろう」ってダイレクトに信頼しそうなシステムでも業界の常識からみるとありえないレベルのお粗末な不具合のニュースがわりと頻繁に目に入ってきます。
最近のそういうニュースを目にして「これ、テストをきちんとしていたらリリース前に簡単に検出される不具合でしょ」って思いながらも、「ああ、でもそういえば昔こんなことがあったから人ごとではないな」と思い出しながらツイートしたのがこれ↓

軽い気持ちでツイートしたのですが少し反響をいただいて、興味を持ってくださったり本意とは少しずれた形で議論が盛り上がったりなどもあったので、せっかくの機会なのでこの件について少し掘り下げてみて

「やばいシステム」を通じてこれからシステムを作る人、テスト担当に任命された人に知ってもらいたいこと

というテーマでノートを書かせてもらうことにしました。

なぜか重要度が薄れていってしまっている現場もあるシステム開発にとってとても大切な「テスト」について、私が過去に実際に体験したとんでもないシステムの事例をもとにぶっちゃけでお話ししようと思います。
システム開発に携わる多くの人に知っておいて欲しいのですが、具体的な内容が拡がりすぎるのもよくないかもしれない話なのですみませんが有料です。

わたし

ブラック零細企業でSE、プログラマー、ネットワークエンジニアの業務を経験した後、中堅IT企業に転職してメーカー系システム会社の下請けとして組み込み系システムからWEBサービスまで幅広い業務の上流から下流まで携わっていました。
現在では地元の零細企業で地域のお客さまのニーズに合わせた小規模なシステム開発を行いながら、助っ人として他社さんのシステムの受入テストの代行や炎上プロジェクト解決のお手伝いやセキュリティ診断なども行っています。
先のツイートは「非IT系の大企業に派遣され、そこの社内システム担当として新システムの導入に携わっていたときのお話」で、事例の掘り下げはその時のお話となります。

現在の業務の関係で同業他社さんの内情を知ることも多く、ろくにテストも行われていないシステムがサクサク納品されているという事実に震え上がっています…
そう言った実体験をもとに「システムのテスト」という観点でぶっちゃけトークさせていただきます。

[有料記事について]
・ぶっちゃけた内容で記載していますが社名の公表や特定を意図するものではないので、そういうのを知りたい方にはオススメできない内容です。
・逆に、これからシステム関係のお仕事を始める方やテスト担当になった方にとっては有益な情報として、現場の実体験を覗き見することができると思います。
・システム開発をバリバリされてる方にとっては「わかるわー」か「え?うちと全然やり方が違うじゃん」のどちらかになると思いますので他社の事例を覗き見するくらいの感覚でどうぞ。
・システム開発に関しては規模や体制や条件(予算・納期など)によって正解はさまざまなので「この場合はこうだったんだなー」って感じで、一歩引いた視点でお読みいただけると有意義な物になると思います。

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