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ポストカード原画 春の花

2022年の春はたくさんのポストカードを作りました。今日はその原画のご紹介。

まずはモッコウバラ

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庭に植えたモッコウバラがきれいに咲いたのでかいてみました。初めは、消しゴムハンコの溝の部分が白く残るスタイルで作ったのですが、ちょっと物足りず...

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いろいろ工夫して図の「例3」とかいてある方の、凹版印刷の原理で作ったものを採用しました。

お次は藤とリンゴ

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 藤のポストカードは人気があって、おかげさまでよく売れていきました。小さなゴムのピースを作ってそれにインクをつけてペタペタと押してフジを表現してみました。リンゴというと数々の曲に歌われてきたことがおもわれます。
戦後まもない頃流行したという「リンゴの唄」、
美空ひばりさんが歌った「リンゴ追分」、ロシアの民謡「カチューシャ」にもリンゴが登場し、これは日本でも訳されて歌われました。
 国語の教科書に登場したりしますが、島崎藤村の詩「初恋」では「やさしく白き手をのべて林檎を我にあたへしは薄紅の秋の実に人こひ初めしはじめなり」と、りんごを恋愛の比喩に取っています。この詩は「林檎畑の樹の下におのづからなる細道は誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ」と締め括られます。「リンゴばたけの木の下にあなたと私が逢瀬を重ねて自然とできた道を、「誰が踏んで作った道なのですか?」などと、とぼけたりするあなたが愛らしい」なんかもう、最高です…(汗)はい、それはさておき、先程紹介した「カチューシャ」も遠くにいる恋人をおもう若い娘のうたです。こうしてみると、実にリンゴは数々の文学を生み出してきたようです。すっかりリンゴの話になってしまいましたが、続いては芍薬!

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これは本当に「原」画で、色もつけていないのですが、これを元にしたポストカードもあります。この画像では見えにくいですが、思いついた和歌が書き添えてあります。「みだれさく芍薬花の野に立てば憂き世のことも忘れけるかな」なんか芍薬というと昔から「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」と美人をたとえますが、なんでも、芍薬は草姿が高く立っているように見え、牡丹は腰を据えているようであり、百合は、揺れるところが歩いているようであるからだと聞きました。
なんとも風流な例えですね。芍薬は漢方薬やお茶になったりもします。
意外と身近な花なんですね。あとあまり意識しないですが、意外と芍薬は蕾がきれいなんですね。まんまるで紅色が覗いていて、なんとも愛らしい。

あっという間でしたが、春の花はやはり良い!ということで今日はここまで。もしよければ、下記のストアをのぞいてみてください、今日紹介した原画たちがハガキになっていますよ〜 

ストア https://minne.com/@koneido


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