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自分のことは分からないからお金を使って教えてもらう

「肌の悩みは乾燥? それともオイリー?」

化粧品選びや美容系の診断でよく見る選択肢だが、正直「知るか」と思う。

自分の肌が油っぽかったとして、それが通常の範囲なのか異常な範囲なのかがわからないし、髪の細さに至っては何を基準にしたらいいのかわからない。

こういうセルフ診断を求められたとき、きっと友達同士で美容について常日頃、キャッキャウフフと語らっている女子たちは、友人との比較で自然と自分の状態を理解していくんだろうと思うと、自分の性質がわからないことのストレスに加えて、そういう青春を経ていないことにもネガティブな気持ちになる。

それでも、大人になってそういったサービスを買うことによって、容易にキャッチアップできるし、自分の中の解像度が上がるのは面白い体験だった。

まず、私のなかで美容に目覚めた時期があり、そのときに友人に教えてもらった化粧品メーカーのIPSAは、まさに客観的なアセスメントを競争力の源泉にしているメーカーだった。

IPSAの肌診断では「イプサライザー」という測定器を使い、肌の水分量や脂分などを測定、その人にあった化粧品を推薦してくれる。メイクアップなら、肌の色を元に色を選んでくれるので、属人的な判断によらないレコメンド技術は、美容初心者には大変納得がいった。

その体験は、購入の後押しになるほか、「自分に合っているから安心して使い続けよう」という継続のモチベーションにもなり、IPSAをきっかけに他のメーカーで買うのも心理的ハードルが下がったので、IPSAやIPSAを教えてくれた友人には大変感謝している。

自分のなかで、「自分に合う・合わない」の解像度がとても上がった体験は、パーソナルカラー診断を受けたときだった。詳細はブログにしている。

パーソナルカラーとは、自分の顔色を明るくきれいに見せてくれる色のことで、どういう色の系統が合うかについては、イエベ(イエローベース:黄みがかった色)/ブルベ(ブルーベース:青みがかった色)だったり、春夏秋冬と季節の名前でよく分類される。

私はパーソナルカラーは春だったが、一度受けると「これは自分に合う/合わない」という色に対する解像度とこだわりが生まれてしまって、不可逆的なものになってしまうのが驚きだった。服を見ているときも「これは柄がかわいいけど色が合わないからやめておこう」というシーンが多くある。

以前の私は、コーラルピンクよりも、ゆめかわパステルピンクの方が好きだった。しかしいまは、自分にはコーラルピンクが一番似合っていると分かっているので、コーラルピンクはまるで自分を応援してくれる存在のように思えて、愛着が湧くようになったし、逆にゆめかわパステルピンクは「もういいかな」という気持ちになる。

食べ物も含めて「好きなものより合ってるもの」という価値観になってきたのは、生きやすくなったような、なんだかさみしくなったような。

お読みいただきありがとうございました! よかったらブログものぞいてみてください😊 https://kondoyuko.hatenablog.com/