【パラ陸上 | あれこれ#34】2023年の振り返り「パラ陸上世界選手権Paris」観戦記④

パラ陸上のトラック種目で最も長い距離は、5000mです。

競技用車いす(いわゆるレーサー)を用いて競技を行うT54クラスの5000mではマルセル・フグ選手🇨🇭の独壇場でした。

スタートは非常に遅く、最後方からとなりましたがペースが遅いとみて、300m通過後から一気にペースを上げ先頭にたちました。

5000mは200mスタート地点からのスタートですが、ゴール地点をスタートと見たて、1周目の400mのラップが48秒33❗️(公式動画の画面表示ラップより)
ちょっと速すぎませんか笑

以下、400m毎も表示されたものだけピックアップしてみます。

200m通過後のゴールラインをスタートとして、
最初の400m 48秒33
次の400m 42秒74 これ速すぎませんか笑

次の400m 51秒96 この1周で一気にペースを落とし、マルセル・フグ選手が後ろを見て誰か行かないかと促しますが、誰も先頭に立ちません、、、マルセル・フグ選手が再加速❗️
次の400m 44秒44 この時のマルセル・フグ選手の時速が33.3km/h、他の選手も全員30km/h以上を記録していますが、差は詰まりません❗️次の200mのラップが21秒67❗️
次の400m 43秒52 この時のマルセル・フグ選手の時速が32.7km/h、他の選手は30km/hを下回るペースとなります、このペースを維持したままのゴール予想記録が9分44秒と表示されています、後続とは50m以上の差がひらきました❗️

次の400m 44秒57 この時点でもう誰もつくことはできません、、、
次の400m 45秒13 この時のマルセル・フグ選手の時速が31.9km/h、他の選手は25km/h-28km/h、ここで一気に2位グループはペースダウンして全員が集団に。
次の400m 44秒47 ※このラップ表示は誤表記? ここで後続集団との差が200m近くに。
次の400m 48秒24 次の200mのラップが22秒68❗️再加速❗️❓
次の400m ※ 表示されず 全員が周回遅れになりそうなスピードで猛追❗️
次の400m ※ 表示されず 全員がなんとか周回遅れにならず最後の1周に入っていきました。
※ WPAの公式動画に表示された記録の抽出のため、誤差等は生じている可能性があります。

マルセル・フグ選手は終始レースを一人で構築し、9分35秒78の大会新記録で優勝🥇しました。
こんなに観ていて早く過ぎていく5000mは初めてかもしれません。

公式記録によるとその1000m毎のラップは、
1000m 2分02秒46
2000m 4分00秒53
3000m 5分52秒51
4000m 7分47秒90
5000m 9分35秒78
で、全てのラップをマルセル・フグ選手がとっています。

1000m毎の記録を算出すると、
-1000m;2分02秒46
1000m-2000m;1分58秒07
2000m-3000m;1分51秒98
3000m-4000m;1分55秒39
4000m-5000m;1分47秒88
でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?