中田敦彦のYou Tube大学見たんよ(日本宗教史編)

中田敦彦のYoutube大学には触れずにいたのです。なんか負ける気がして。でもついに聞くものがなくなりまして。とうとう手を出してしまいました。

やはり面白い。なんでこんなにモノを知ってる、、、キラキラしているくせに。。。くっ。。。まあ、それはともかく。

歴史の面白さ

歴史というのは時代時代をどの視点から見るかで違う世界が見えてくるところが面白いと感じています。茂木誠という、この人は塾講師で、その講義の動画が上がっていたり、色々な解説動画を上げたりしているかなりクセの強そうな人ですが、日本史をランドパワー、シーパワーで切る、という話をしています。このCGSシリーズも面白い。おすすめ。

例えば源平合戦はランドパワーの源氏がシーパワーの平氏を滅殺するという話として捉えられるし、明治維新はランドパワーからシーパワーへの転換点。世界史で見るとイギリスが典型的なシーパワーでロシアがランドパワーで世界大戦は。。。というふうに同じ論理で様々な歴史を色々切り取ることができます。便利。

日本史を宗教で切り取る

じゃ中田敦彦の日本宗教史シリーズではどういう視点で歴史を見ているかというと、日本史を「仏」「法」「僧」の成り立ちで振り返るということをしています。曰く
「仏」、信仰対象のこと。日本だと神道、仏教。
「法」、思考、哲学体系。
「僧」、様式、ライフスタイル。
とのことです。以下概略。

元々日本は神道の国でしたが6〜7世紀、飛鳥時代に蘇我氏が最先端技術である仏教を輸入しました。大化の改新により豪族を退けたあと、天皇がトップの強い組織を作ろうとしたときに、皇族がトップというのは何故か、及び日本人とはなにかということの理由付けとして古事記が編纂され神道が確立されます。ここで「仏」の確立。

9世紀頃。奈良の大仏などの形だけの仏教が蔓延り始めたため、カウンターとして最澄、空海が真の仏教を唐から再輸入しこれが平安時代に貴族へ。死への恐怖から死後の世界についての説明がある仏教の人気が高まります。ここで仏教の思想体系、「法」が研究され確立。

鎌倉時代以降に仏教は庶民にまで知れ渡り江戸時代へ。家康は仏教に示談制度と檀家制度を設定、寺に優劣をつけ管理しやすくし、檀家制度により国民管理までさせます。ここで生活様式としての規定、「僧」が確立し現在まで続いています。

というのが超ダイジェストなんですが、結局のところ日本の土着の宗教である神道は、ベースである「仏」になっているだけであとの「法、僧」は仏教からの借り物なのか、というと、なるほどそう見えます。しかし500年頃に輸入されたときからずっと、日本では仏と神が融合していったのであり、どっちがどっちとはもはや言えないんじゃないかとも、思います。おみくじはそもそも仏教のものを神道が取り入れたものらしいし、仏というのは釈迦オンリーのはずですが長い歴史の中で色々な種類の仏を作り出してしまっているし。1000年もあればそんなことが可能なのか。。。

神を作った人々の話

ところでキリスト教がギリシャ神話を根幹に持つローマに輸入されていったように、「法、僧」に関しては隣国から輸入するということが多いのかもしれません。しかし日本やインドのように「仏」がそのまま残った国というのは西欧では見られない気がしますがどうだろう、何が要因になって残ったのかは気になるところ。。。けど、話がとっ散らかりそうなのでこの辺にしておきましょう。

間違ってるところがあれば(あると思います汗)ご指摘いただければ。

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