Tableauをサクサク動かすことを考える【後編】
サクサク動くのが当たり前のインターネットの世界で、膨大なデータを扱う際は気をつけないとローディングがたっぷり走ってしまうTableau先生。
前編では、Tableauのサクサク度をどうやって測るのか、そしてその結果から課題と解決策をどう理解すれば良いのかを紹介しました。
後編では、具体的な解決方法を「データの再検討」「データ結合の再検討」「ワークブックの再検討」「計算の再検討」に分けてご紹介します。
データの再検討
まず検討してみたいのは、扱うデータ自体を軽くして「データ量を削減できないか」です。
もしあなたのTableauのデータソースへの接続が「ライブ」だった場合、「抽出」に変更することでサクサク度を改善することができます。
また、Tableauは関連づけたデータのカラムを全て取ってくるので、項目を非表示にすることも有効になります。
データ結合の再検討
次に検討するのは、データの結合方法を変更して「処理を軽くできないか」ということ。データの結合において、結合方法の1つである「ブレンド」が原因でサクサク度が劣化することが結構あること、知っていましたか?
これを「結合」に変えるだけで、サクサク度を改善できることは多いです。
ワークブックの再検討
ワークブックでのデータの可視化方法を再検討するのも、サクサク度の改善につながります。
以下のようなフィルターは、そのひとつひとつにクエリが発行されてしまうため、数が多くなればなるほど重たくなってしまいます。
このようなチェックボックス型のフィルターを「列挙型フィルター」と呼びますが、これを「非列挙型フィルター」に変えるとサクサク度が改善します。
「非列挙型フィルター」というのは、例えば以下のように対象となる文字を入力するフィルターのこと。こうすればクエリは選択肢となる文字を入力した場合のみ発行されるため、軽くなるというわけです。
計算の再検討
最後に検討してみたいのは、計算です。
一般的に、「文字列」で集計するよりも「数値」や「ブール値」の集計の方が軽くなります。なので、例えば「製品名」ではなく「製品ID」で集計することを検討すると、サクサク度向上につながります。
また、計算フィールドで自分でクエリをかいて計算した集計よりも、ネイティブ機能(計算フィールドを使わずにTableau内の機能を用いて集計する)の方が、動作が速いとされています。
「これをやれば大丈夫」という一つの方法はないが、できることは沢山ある
このように唯一の解決策はないとしても、簡単にできるHowはたくさんあります。Talbeauが重たいと感じたら、ぜひHowのいくつかにトライしてみてください。
(もっと詳しくHowを知りたい方はこちら)
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