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ティモシー・シャラメ出演映画 必見5選

ティモシー・シャラメ

アメリカ合衆国とフランスの俳優。
日本での愛称はティム、ティミー、プリンス・オブ・ハリウッドなど。
主な出演作品に、『君の名前で僕を呼んで』、『DUNE/デューン 砂の惑星』などがある。

ティモシー・シャラメ

[生年月日]
1995年12月27日(27歳)

[出身]
アメリカ合衆国ニューヨーク州

[国籍]
アメリカ合衆国・フランス(二重国籍)

[身長]
182cm

[出演映画(邦題)]
2014 : 『ステイ・コネクテッド〜つながりたい
僕らの世界』、『インターステラー』
2015 : 『シークレット・チルドレン 禁じられた力』、『サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶』、『クーパー家の晩餐会』
2016 : 『マイ・ビューティフル・デイズ』
2017 : 『君の名前で僕を呼んで』、『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』、『レディ・バード』、『荒野の誓い』
2018 : 『ビューティフル・ボーイ』
2019 : 『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』、『キング』、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
2021 : 『フレンチ・ディスパッチ』、『DUNE/デューン 砂の惑星』、『ドント・ルック・アップ』
2022 : 『ボーンズ アンド オール』

[略歴]
 フランス人の父とユダヤ系アメリカ人である母の間に生まれたティモシーは、アメリカとフランスの二重国籍として、米国のヘルズ・キッチンとフランスを行き来して育つ。そのため、幼い頃から英語とフランス語を自由に話すことができた。
 母は元ブロードウェイダンサー、フランス在住の姉ポリーヌ・シャラメは女優、母方の叔父はテレビドラマ・映画監督のロッドマン・フレンダー、母方の祖父は脚本家のハロルド・フレンダーと、芸能一家の血筋を継いだ彼は、幼い頃から様々なテレビCMに出演し、2008年(13才)に短編映画デビュー。翌2009年(14才)以降は、テレビドラマやテレビ映画などに次々出演する。
 高校はニューヨークのマンハッタンにある芸術系の名門校ラガーディア・ハイスクール・オブ・ミュージック&アート&パフォーミング・アーツを卒業し、その後コロンビア大学に進学。大学では文化人類学を専攻していた。
 しかし、大学入学から1年で、学業と俳優業を両立させるため、授業やカリキュラムを比較的自由に選択できるニューヨーク大学ギャラティン校に転入する。
 在学中または卒業後には数々の映画に出演し、奇跡のような美青年っぷりが話題になり始めると、2017年、『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、これによりその名が一気に広まることとなる。
 容姿、演技力、人柄、ファッションセンスなどから忽ち大人気となったティモシーは、新時代のセックスシンボルとして世界中の注目を集めている。

[人物]
・かなりの人たらしとして有名で、「共演者キラー」と呼ばれている。

・色恋の噂が絶えず、マドンナの娘ローデスやジョニー・デップの娘ローズ・デップと付き合っていた。

・フランス仕込みのファッショニスタとしても有名で、スタイリストをつけず自分で衣装を選んでいる。

・少年時代はプロサッカー選手を目指していた。

・大のバスケ好きで、初めてのギャラをバスケの試合のチケットに使った。

・過去にスパイダーマンのオーディションを受けたが、緊張のあまりパニックに陥り不合格になってしまった。

・ヒップホップが好きで、ラッパー「キッド・カディ」の大ファンである。





 日本人の母と父、日本人の祖父と祖母、日本人の曽祖母と曽祖父、日本人の.....を持つ、紛うことなき純日本人である私は、日本人であることに特段不満を持っているわけでもなく、むしろ感謝しているくらいだったのですが、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』という映画を見て以来、「どうして自分はフランス人じゃないんだろう」と、割と真剣に悩んでおります。
 この映画に出てきたフランス(とアメリカの二重国籍)人俳優「ティモシー・シャラメ」が、あまりにもカッコよすぎたからです。
 うわ、、私が住んでるこの世界に、こんなにもカッコいい人間がいるんだ、、、。しかもフランス人、、、。

 「フランス人」という響きだけで、なぜかお洒落でかっこいいですよね。「フランス」という国が上品なのか、「フランス人」にカッコいい人が多いのか、はたまたその両方か、よく分かりませんが。
 昔から銀幕の世界でも、「困ったらフランス語を喋りなさい」という指示が当たり前のようにあったそうですから、フランスがイケてるという認識は、世界共通なようです。
 最近見た『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』という映画でも、高橋一生が流暢にフランス語を喋っていて、めちゃくちゃ痺れました、、、。

         ***

 さて、平板黄色の一日本人がフランス人に憧れる話は置いておいて。

 みなさんは、ティモシー・シャラメという俳優をご存知ですか?
 アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるほどの実力派で、その端正なルックスと愛嬌たっぷりの振る舞いから、昨今大注目の俳優です。
 私は勝手に彼を、ブラピ、ウィントワース・ミラーに続く新世代のセックスシンボルに位置付けています。

 今年の12月に、あの『チャーリーとチョコレート工場』の始まりの物語『ウォンカとチョコレート工場の始まり』が公開されますが、ティモシー・シャラメはそこで、主役のウィリー・ウォンカを演じています。
 世界中で大人気のファンタジー映画の主演ということで、海外に比べてイマイチ知名度の低い日本でも一気にファンが増えるでしょうね。

 今回は、そんなティモシー・シャラメが出演する映画のうち、「これは絶対に見ておいた方がよい!」と思った作品を5つ、個人的にピックアップしました。それでは。





① 君の名前で僕を呼んで


 『君の名前で僕を呼んで』(Call Me By Your Name)は、2017年に公開された、イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合作の青春映画です。
 アンドレ・アシマンの同名小説『Call Me by Your Name』が原作になっています。

 美しくも儚い同性愛を描いた本作。個人的に同性愛が描かれた作品は苦手分野だったのですが、本作は少しの抵抗感もなく鑑賞できた上に、それまで気が付かなかった自分の未知の感情が激しく揺さぶられたような気がしました。
 原作と違い、性描写の映像化を排除していたことが影響していたのかもしれません。あとはもちろん、主役の2人(エリオ: ティモシー・シャラメ、オリヴァー: アーミー・ハマー)がとてつもなく魅力的な男性であることも...。

 舞台は北イタリアのとある避暑地。美しい自然とアカデミックな空気に囲まれた一夏を家族と共に過ごすエリオ(17歳)は、アメリカからやってきた大学院生のオリヴァー(24歳)と出会い、次第に特別な関係となっていきます。

 家の周りに実った“たわわ”な桃の果実、オリヴァーの研究するヘラクレイトス、1983年という時代設定。同性に対する特別な感情は、作中の様々なメタファーにより巧みに表現されています。
 全てが緻密かつ繊細に絡み合って、私たちの中にある「微妙」な感情を揺り動かすのです。

 17歳のエリオを演じたティモシー・シャラメ(当時22歳)は、難しい役柄を見事に演じきり、この作品でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
 古代ギリシャ彫刻のような優美で儚い裸体と、抑えきれない感情の表出表現、物憂げな表情と美しい風景のコントラストは必見です。
 草原で衝動を起こすシーンや暖炉のラストシーンは、いつまでも忘れられない、映画史に残る印象的なカットでした...。

 ちなみに、2017年に公開された本作、実は原作小説の途中までしか描かれていません。
 監督のグァダニーノは、「2020年には続編を作りたい」と言っていましたが未だ発表されておらず、ただただあの美しい世界観の続きが再び見れることを願うばかりです。





② レディ・バード

 『レディ・バード』(Lady Bird)は、2017年に公開されたアメリカの青春映画です。
 グレタ・ガーウィグが監督を務めた本作は、多くの批評家から大絶賛を受け、主役のシアーシャ・ローナン含め、数々の賞を受賞しました。

 この映画は、青春時代を描いた作品として間違いなく最高傑作だと思います。
 誰もが経験した(もしくはど真ん中現在進行中)であろう、脆くて移り変わりの激しい思春期の微妙な感情の動きが、女性監督らしい、丁寧に計算された脚本とカメラワークをもって見事に表現されており、映画を見たものは誰であれ、主人公「レディ・バード(クリスティン)」に共感し、恋に落ちてしまうでしょう。

 思春期とは、長い人生において最も“複雑”で最も“単純”なピリオドです。だからこそ身の周りの全てが煩わしく、何をするにも多くの迷いが付き纏います。
 レディ・バードも例に漏れず、「学校生活」「友」「家族」「性」「将来」など、あらゆることに悩み踠きながらアイデンティティを模索していました。

 進学先について母親と口論したり、クラスカースト上位の女の子と仲良くなるために住所を偽ったり、好きでもないパーティーに向かう車内から逃げ出したり、シスターの車にイタズラしたり、ゲイの男に恋をしたり、好きな人に嘘をつかれたり、自分に「レディ・バード」という名前をつけて人に呼ばせたり。
 不器用に傷つきながら「自分と周りとの距離」を測る彼女を見ていると、自分も同じような経験をしたなぁ...と、思わず感慨に耽ってしまいます。

 ティモシー・シャラメは、レディ・バードと同じ高校の男子生徒でありバンドマン、そしてレディ・バードの“初めて”を奪うことになったカイルを演じています。

 カイルはレディ・バードと違い、人に合わせる生き方をしません。
 経験人数を偽ってレディ・バードとセックスをしたカイルは、女性から「クズ」と呼ばれるタイプの人種です。
 それでも世の女子が彼のような男に依存してしまうのは、バンドマンであり遊び人である彼から、「何も成し遂げていない私を変えてくれるかもしれない」という、何の保証もない淡い期待を抱いてしまうからかもしれません。
 とはいえ、もしティモシー・シャラメのような美青年に出会ったら、どんなに性格が悪かろうが確実に惚れてしまうでしょうね(実際の彼は引くほど性格が良い)。





③ ビューティフル・ボーイ

 『ビューティフル・ボーイ』(Beautiful Boy)は、2018年に公開されたアメリカ映画です。

 重度の薬物依存に苦しむ青年ニック(ティモシー・シャラメ)と、彼を更生させる為に奮闘する父デヴィッド(スティーブ・カレル)の物語。
 実話を基にした2冊の回顧録が原作になっており、薬物依存のリアルを、患者と家族両方の視点から描いています。

 『ビューティフル・ボーイ』という爽やかなタイトルですが(『ビューティフル・ボーイ』はジョン・レノンの曲にちなんだタイトル)、この映画は決して美しい物語ではありません。
 確かに、主演のティモシー・シャラメは相変わらずうっとりするほどかっこいいし、どんなに裏切られても息子を愛するデヴィッドの姿には涙腺を揺さぶられさえしますが、あくまで薬物依存のリアルを描いた本作は、“美しい”などという言葉を簡単に用いることを拒みます。

 そこには、決して交わることのない両者の想いや認識の違い、どんなに治療を施しても再び手を出してしまう薬物の怖さなどが、第三者目線ではなく、忠実な当事者目線で描かれていることが大きく関わっているのでしょう。
 薬物中毒者を”頭のおかしい人“として見るのではなく、”理解されずに苦しむ重病患者“として見ることで、真の家族愛とやり切れない想いを痛いほどに感じてしまうのです。

 アメリカの俳優として成功する為には、“キマった”演技もできなくてはなりません。
 ゲイリー・オールドマン、ブラッド・ピット、ホアキン・フェニックス、レオナルド・ディカプリオなど、ハリウッドの大スターは悉く作品上でラリっています(笑)。

 ティモシー・シャラメも(本作に限らず)薬物使用の演技をすることが多くあるのですが、彼のそれは他の俳優と違って、外に向けて快楽を爆発させるようなイかれ方ではなく、常に苦しみと逃避を伴い、それでいて感情の起伏が異様に激しくなる、触れば切れるナイフのような(?)キマり方を見せます。
 その異常ぶりはリアルすぎて、思わず本当にクスリをやっているんじゃないかと疑ってしまうほどです。

 彼の通っていた芸術スクールはラリった演技も指導していたのでしょうか?それとも、彼の尊敬するホアキン・フェニックスを見て独学で身につけたのでしょうか?
 いずれにせよ、ティモシー・シャラメと薬物は、今後もスクリーン上で何度となく共演することでしょう。






④ レイニーデイ・イン・ニューヨーク

 『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(A Rainy Day in New York)は、2019年に公開されたアメリカ映画です。

「うつり気な恋の空模様にご用心」というキャッチコピーの通り、雨のニューヨークで2人の恋人に降りかかる、思いがけない出会いとすれ違いを描いたラブロマンス。
 大学生のギャツビー(ティモシー・シャラメ)とアシュリー(エル・ファニング)がニューヨークの街で様々なドラマに巻き込まれていく姿は、コメディチックに描かれていることでとても見やすく、気楽に楽しみながら鑑賞することができます。

 日本では2019年に公開され、まずまずの評価を得たこの作品ですが、地元アメリカでは、公開に際してある大論争が巻き起こっていました。

 2017年(本作品の撮影終了年)、数人の女優による告発を端緒として、ハリウッドの男性たちによる女性に対するセクハラ行為や性的暴行を訴える「#MeToo運動」が始まったのです。
 監督のウディ・アレンもこの運動により訴えられ、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』はアメリカでの上映中止を余儀なくされます。そして、この作品に出演した一部の俳優たちは、貰ったギャラを全額寄付することを発表しました。

 とにかく、良好な撮影終了後に待っていた非難の豪雨は、美しい映像に泥を塗る結果となってしまったのでした。

 『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』の最も優れていた点は、そのキャスティングセンスだと思います。
 正直、ストーリー自体はよくあるラブコメという印象止まりでしたが、登場する俳優陣のなんと“絵になる”こと。

ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウと、豪華な俳優を贅沢に起用した本作ですが、その中でも特にティモシー・シャラメは、自らの地元ということもあり、その佇まいだけでNYを上品でこの上なく魅力的な街に仕立て上げていました。
 彼ほどの美青年ともなると、「雨の中ビニール傘を片手に電話をしている」だけで、立派な“芸術作品”になってしまうのです...。






⑤ DUNE/デューン 砂の惑星

 『DUNE/デューン 砂の惑星』(Dune: Part One)は、2021年に公開されたアメリカのSF映画です。

 1965年に発表されたフランク・ハーバートによるSF小説『デューン砂の惑星』を、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が“遂に”映画化しました。
 “遂に”と言った理由は他でもありません。このSF小説、「映画監督泣かせ」と呼ばれるほど映像化が難しいのです。
 これまで何人もの映画監督が映像化に挑戦しましたが、複雑な物語の前に降板、製作中止を繰り返してきました。
 一度、1984年にデヴィッド・リンチ監督が映画化しましたが、評価は「世紀の失敗作」と言われるほどの酷評で、リンチ本人も“キャリアの中で唯一の失敗作”と公言していることから、この小説を映像化するのがいかに困難かよく分かります。
 そんな背景があるため、今回の「デューンが2部作で公開される」という発表には(期待と不安が混じりながらも)、大きな注目が寄せられました。

 映画を観た感想としては、世界観が細部まで丁寧に描かれていて、「さすがヴィルヌーヴ」といった感じ。CGがとにもかくにも美しい。
 彼の代表作である『メッセージ』味を大いに感じ、個人的には完結編がかなり楽しみです。
 そして、やっぱり難しい。設定もさることながら、人物相関が複雑で、前情報がない状態で理解するのはほとんど不可能なんじゃないでしょうか。
 ネタバレされない程度に解説を見ながら鑑賞するのがおすすめです(笑)。

 ティモシー・シャラメは本作で、ある陰謀に巻き込まれ、全宇宙に命を狙われる主人公ポール・アトレイデスを演じています。
 物語上シリアスな場面が多く、真剣な顔で闘うアクションシーンは必見です。
 迫り来るサンドワームから間一髪のところで逃れるシーンは、ものすごい緊張感がありました。

 美しく難解なSF映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編にして完結編、『DUNE/デューン 砂の惑星 PART2』が、今年の10月に公開されます。
 ヴィルヌーヴが何人もの映画監督の心を折った複雑なストーリーをどのように帰結させるのか、楽しみで仕方ありません。







 「地球上で最も美しい生物」として世界中から注目されている実力派俳優ティモシー・シャラメ。
 彼がこの先どのようなキャリアを歩んでいくのか、非常に楽しみです。





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