見出し画像

私のプレイリスト 鋭児

鋭児(AGE)

2019年に結成された日本の5人組バンド。
結成当初はAGE(えいじ)名義で活動していたが、2021年にVo.御厨の尊敬する祖父の名前である鋭児(えいじ)へと表記を変更した。


左から菅原(Ba.)、及川(Gt.)、御厨(Vo.)、
藤田(Ke.)、市原(Dr.)



御厨響一(みくりやきょういち)

・ボーカルを担当
・1994年9月28日生まれ(28歳)
・東京都出身
・音楽プロデューサーDr.Payとのユニット「鯱」でも活動している
・俳優としてドラマ、CM、映画などに出演。デビュー作は『チェスト!』。


菅原寛人(すがわらひろと)

・ベースを担当
・1997年生まれ(25歳)
・音楽ユニット「鯱」にも参加している
・NBAが好き


及川千春(おいかわちはる)

・ギターを担当
・音楽教室を運営している
・既婚者(おめでとう!)


藤田聖史(ふじたきよし)

・デジタルオーディオを担当
・F.KIYOSHI名義でソロ活動も行っている
・愛猫の名前は「かべ」ちゃん


市原太郎(いちはらたろう)

・ドラムスを担当
・1993年生まれ(29歳)
・活動休止中のバンド「STEPHENSMITH」にドラムとして所属している

略歴

 渋谷でストリートをやっていた御厨と菅原が出会い、バンドをやろうと意気投合する。
 菅原は予ねてからボーカルの出来る人間を探しており、元々インストゥルメントバンドを組んでいた他メンバーに、菅原が御厨を紹介する形で「AGE(えいじ)」が結成される。

 バンド名の表記は、2021年より鋭児(AGE)に変更される。この漢字は御厨の尊敬する祖父の名前である。

 結成当初はドラムに市原と田村連(たむられん)の2人を据えた6人組バンドとして活動していたが、2022年の初めに田村が仕事の都合で脱退したことによって現在の5人体制となった。

 メンバー全員が別の活動を並行して行いながら革命的な楽曲を生み出し続ける野心的バンド「鋭児」は、その扇情的なサウンドと圧倒的なカリスマ性を以て、新時代を共に切り拓く熱い同志を次々獲得している。








Lisa

求めてばかりじゃ 愛なんて始まりゃしないから
いても経ってもいらんない衝動 
抑えて 喚いて 嘆いて 貫き通せよ


 「Kroiみたいなやばいバンドがある」と友人から教わり、『Lisa』という曲を聴いたのが、鋭児に出会ったきっかけです。

 「〇〇みたいな」という表現は、得てしてその対象が唯一無二の個性を持っていて、現存する言葉で表すのが難しい場合に使われがちな文句ですが、鋭児もその傾向に違わず、誰も通ったことのない未知の衝撃を与えてくれました。

 確かに、ボーカルの圧倒的な歌唱力や、高すぎる演奏技術、インパクトのあるスタイリング、結成時期なんかは、Kroiと似ている気もします。(初めて見た鋭児の画像が↓です。いかつい...)

 ですが、どちらのバンドも誰にも真似できないやり方で私たちを魅了していて、「〇〇に似ている」という言い方が失礼に感じてしまうほど強烈な個性を持っています。
 特に、鋭児の音楽から溢れ出るエネルギッシュな野心は、かつてないスケールで私を興奮させてくれました。

 とにかく、私は今、鋭児というバンドにどハマりしています。こんなにもかっこいいグループを教えてくれた友人に感謝です。






突然変異

再起不能になるまで 楽しんだもん勝ちこの世界で
魂が尽きるまで 突っ走れ 突き進め


 鋭児は常識を嘲笑いました。『突然変異』は、エッジと皮肉が効いた、最高にかっこいい音楽です。

 冒頭で「音楽に意味なんてないノれればなんでもいい」と言い切ってしまう歌詞は、一見かなり乱暴に思えますが、一曲を通して聴くと、反対に強烈なメッセージ性を帯びて聞こえます。

 作詞の御厨が、生命や愛、自然、人間関係について本気で向き合っていることは、1stEP「銀河」に収録された3曲を聴けばよく分かります。(ライブに足を運べばもっとよく分かる。)
 音楽や芸術の持つ意味について真剣に考え抜いた彼が放つからこそ、「音楽に意味なんてない」という台詞が私たちの心を爆発的に揺り動かし、「何でもありじゃんか」という言葉とともに、全ての常識が吹き飛ばされるのです。

 余談ですが、「ろくようび」というバンドにも『突然変異』というタイトルの曲があって、鋭児とは異なるタイプのぶっ飛び方をしています。

 鋭児の『突然変異』も、ろくようびの『突然変異』も大好きな私は、「突然変異」という言葉を目にしただけで気分が昂揚する体になってしまいました。...重症です。






Fall in love

キミと出会って 何かが変わり始めてる
キミと出会って 何かが変わり始めてる


 恥ずかしいくらい想いがダダ漏れなラブソング『Fall in love』。
 スロービートにのせて酔っ払った様に愛を歌うこの曲を聴いて、鋭児はこんなこともやっちゃうのねと、思わず感心してしまいました。

 鋭児の作曲担当は曲によって変わっていて、メンバー全員が作曲に関わっているため、バンドとして表現の幅が広くなっています。
 『Fall in love』は、幅広い楽曲の中でもとりわけゆっくりなテンポが目立っていて、フロウ巧者のラッパーが、眠れない夜にうつらうつら口遊んでいるような雰囲気です。

 もともとストリートでラップをしていた御厨は、メッセージを伝える手段として1番しっくりくるという理由で、バンド音楽にもラップを取り入れました。
 そんな彼のライブパフォーマンスは圧巻で、下ネタでもなんでも赤裸々にぶちまける即興ラップは、最高に盛り上がります。

 圧倒的なカリスマ性とラップスキルを目の当たりにした私は、はじめ鎮座DOPENESSを見ているのかと錯覚してしまいました。(最近の風貌は特に鎮座とダブって見える...)






$uper $onic

I’m making supersonic made in J ISLAND
I want u cumin baby  Getting high all day


 ノリとバイブスを重視した『$uper $onic』は、ライブにおいて信じられないほどの盛り上がりを見せます。
 その衝撃は凄まじく、初めて生で体感した『$uper $onic』は、細胞レベルで稲妻が走ったかのような、かつてない興奮を覚えました。

 鋭児の楽曲は、音源ももちろん素晴らしいんですが、ライブのそれは正直比になりません。
 おそらく彼らの音楽の捉え方は従来のものよりもずっと柔軟で、「曲なんてその時々の感情によって変わるんだぜ」みたいな変幻自在の考えが根底にあるため、ライブにおいて枠にはまらない、本当の意味での生の音を届けることができるのでしょう。

 加えて、フロントマンである御厨の圧倒的な存在感も、ライブが盛り上がる大きな要因だと思います。
 俳優の仕事をやっていることもあってか、“自分の見せ方”がとてつもなく上手いんです。

 YouTubeに上がっているライブ映像を見ても、人々を扇動するようなラリった(いい意味で)パフォーマンスがよくわかると思います。

 必ず脱いじゃうところとか、もう全てが最高です。






IGNITE

Making your groove!!
Ma dream becomes true
Making your groove!!
Our dream becomes true


 『IGNITE』(火をつけろ)は、世界革命前夜のような、大いなる予感と魂の解放を感じる一曲です。

 鋭児の幅広い表現力が凝縮されたこの曲ですが、MVの映像もアーティスティックで一風変わった作品に仕上がっています。(蛍光塗料を塗って踊っているのは「鯱」でユニットを組むDr.Pay)

 鋭児はSKIDというチームと共に作品製作を行なっていて、『IGNITE』だけでなく、全てのMVを彼らがディレクションしています。
 個人的には『銀河』の映像がかなり衝撃的でした...。

 こんなにも奇想天外な音楽を映像で表現できる仲間がいることは、鋭児にとって大きな強みであると思います。
 出会いや縁を大切にする彼らの積極的な姿勢が、尊敬し合えるクリエイターや熱い同志を次々と仲間にしてしまうのでしょう。






World is Mine

Dream wanna break da freedom
Damn damn damn damn
Dream wanna break da freedom
Damn damn damn damn


 全てがバチバチに突き抜ける『World is Mine』。
 鋭児はこの曲の完成を以て新時代の到来を告げ、リリースとともに、現存する制度へ堂々と宣戦布告しました。

 藤田聖史の生み出したこの破壊的なトラックは、正に私たちが鋭児に求めていたものであり、待ち焦がれていた音そのものです。

 どこかあどけない天才Ke.藤田の果たす役割は、バンドにおいて非常に重要だと感じます。
 多彩なデジタル音がバンドの振り幅を広げていることはもちろん、鋭児が纏う如何わしいアングラ感と新鮮な勢いを絶妙に整えているのは、実のところ可愛らしい顔をした藤田なのではないでしょうか。

 音楽を全力で楽しむ彼の姿が、個人的に大好きです。






超新星

描いた更新世 届かぬ超新星
もがいたまま脳内渦巻く
誰も分かっちゃくれないのに


 『超新星』は、最新EP「HUMAN」に収録された一曲です。

 今作は優しめの楽曲が多い印象で、少し余裕の出てきた現在の心境が曲調に表れているのかなと思いました。

 激しい葛藤と闘う様子を描いたこの曲は、前半と後半で雰囲気ががらりと変わっています。
 詩も特徴的で、鋭児のリリックには、「日本語のみ」のものと、「英語オンリー」のもの、「日本語と英語が織り込まれた」ものの3つがありますが、『超新星』はとりわけ分かりやすく、「前半が日本語のみ、後半は英語オンリー」という構成になっています。

 英語を多用するのには、彼らのルーツにある洋楽が関係しているのでしょう。

 ただ、それだけではなく、海外志向の念も大いに影響しているのではないかと思います。
 メンバーがどのくらい世界を視野に入れて活動しているのかは分かりませんが、無条件に人の心を揺り動かす変幻自在のスタイルは、海外進出における大きな強みになるのではないでしょうか。

 いつか、アメリカで世界中の人々を沸かせている鋭児の姿が見てみたいです。






         ***

 鋭児というバンドが持つ最大の強みは、「愛」だと思います。

 とにかく“繋がり”を大切にする彼らの考えは、ライブに行くことで暑苦しいほど伝わってきます。

 初めは見た目から「怖そうな人たちだなー」という印象を持っていましたが、実際に会ってみるとみんな本当にフレンドリーで、特にボーカルの御厨とは、「あれ、前から友達だったっけ?」と思ってしまうほど、気楽に話すことができました。
 手厚すぎるファンサも、彼らの大きな魅力です。

 全てを愛し、全てに愛される求心力を持った鋭児は、間違いなく次世代を担う存在だと思います。









 革命的な勢いで時代を突き動かす「鋭児」。

 かっこよすぎる彼らの活躍を、これからも全力で応援していきたいと思います。








この記事が参加している募集

私のプレイリスト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?