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職場で良い人間関係を作る考え方。

お店を運営していくとさまざまな人間関係の問題が発生します。


性格や趣味趣向の違い、その人の持つ習慣やクセなど、多種多様な人がいるのが職場です。


十人十色とはまさにこのことで、それぞれ考え方や、感じ方が全く違う人同士が同じ場所にいると、少なからず衝突が発生してしまうこともありますよね。


そもそも最初から、全ての人に好かれるような人間など存在しないと思いますし、100%それができるような聖人君子のようには、なかなか振る舞えないのが現実です。


「良い人間関係を作る考え方」なんてたいそうなタイトルをつけて記事を書いていますが、そんな私も人間関係においては、かなりの苦労と失敗を積み重ねてきました。


職場だけではなく、酒の席でも「ついやっちゃった」経験のある「人間味が溢れ出て止まらない性格」だったわけです(どうぞこの伝え方でご理解下さいませ笑)


今となっては良い経験になり、勉強に繋がったと考えておりますが、私は自分のスタッフに罵られることすらあったほどの「やんちゃボーイ」だったのです。


とはいえ、このような問題をそのまま「意見や考え方の違い」として鍵をかけて保管してしまうと、自分自身の成長には繋がりません。


自ら学ぶ気持ちを持って勉強し、次に繋げていく事で、失敗ではなく成長の過程として捉えていくことができますよね!


今回読んだ本でデールカーネギー氏著の「人を動かす」がとても参考になったことと、チームリーダーを目指す人が最初に勉強するべき、もっとも重要な内容だと感じたので、この本を参考に解説していきます。


世界で1500万部以上売れているベストセラーだけあって、とても参考になる内容でした。


気になった方はぜひ読んでみて下さいね。


批判も非難もしない。

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人間とは自分がどんなに間違っていても、決して自分が悪いとは思いたがらない生き物なのです。


職場において問題が発生し、そのことを追求した場合、人はすぐさま防御体制を敷いて、なんとか自分を正当化しようとするでしょう。


少しでもミスについて批判しようものなら、それは相手の意欲を削ぐだけではなく、状態は少しも改善されない上に、自尊心が傷ついた相手は反抗心を起こし、あなたに対して不利益をもたらす存在になることでしょう。


私は小学1年生の頃、同級生に突然後ろから叩かれたことがあり、怒りに我を忘れて走って追いかけたことがありました。
思いのほか足の速い同級生に追いつくことはできませんでしたが、走り疲れた彼は自ら体育館の壁にぶつかり止まったのですが、その時壁に頭をぶつけたらしく、おでこから出血がありました。
その後、先生に有無を言わさず「謝りなさい」と言われ、相手が先に私を叩いたことをないがしろにされたまま私は謝ることになりました。


この時はなんとも言えない悔しさがあり、今でも多少の記憶が残っています。


今考えると「なぜ叩いたのか」を冷静に話合えばよかったのでしょうが、小学生だった私にそれは出来ませんでした。


つまり「自分は悪くないのに、謝らせられて自尊心を傷つけられた気持ち」は何十年経っても記憶に残るものなのです。


もちろん自分は悪く無いというのは当時の気持ちのことで、今考えると感情に任せて追いかけるなんて、ほんとに恥ずかしいことをしていたなと感じていますし、こんなことを思い出しても、自分にとって何もプラスにならないので、ここで書こうかとても迷いましたが、一例として勇気を出して書きました。


正直この記事を書くまでは、そんな恥ずかしい話のことすら忘れていましたが、少なくとも「人の自尊心を傷つける」ことはその人にとって「深く記憶に残る出来事」になり、その結果としては負の感情以外、何も生み出さないということなんだなと感じた次第なのです。


人は感情の動物であり、偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動する生き物だということをしっかりと認識しておく必要があるのです。


対応として、このような問題が発生した場合に大切なのは、寛容な心をもって相手を理解するように努めることになります。


なぜそのような行為に至ったのかに対して、しっかりと聴く体制を整えることで、こちらが理解しようと接した相手からは好意までも生まれてくるからです。


私はレジでミスをしたスタッフがいた時に、よく話を聞いて、どのような場面でミスが発生したのかを明らかにした上で、一緒にどうしたら改善できるかを考えました。
この時にミスという言葉は使用せず、人ではなくシステム上、どのような部分に気を付けるかに焦点を当てて話したところ、そのスタッフからは問題解決のあとに感謝の言葉を頂くことができました。
その後スタッフは毎回私に対して仕事の相談を持ちかけてくれるようになりました。


「理解と寛容は、品性と克己心を持ち得た人にだけに与えられる徳である」と本書では書かれています。


このことは常に心がけていきたいものですね。


人に重要感を持たせる。

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人生を生きていく上で、人の助けは必ず必要になります。


チームリーダーであれば、スタッフみんなの協力は必ず必要ですし、それが無ければ良い結果を作り上げることはできないでしょう。


つまり、なにかを成し遂げるためには、スタッフが自ら頑張りたくなるような気持ちを起こさせる必要があります。


人間の持つ一番強い感情は「他人に認められることを渇望する気持ち」だそうです。


希望とか要望ではなく渇望なのです。


この感情を満たして、相手の重要感が高まるように努めることだけが、肯定的に人の協力を得られる唯一の方法になります。


これ以外の方法はありません。


気に入ったことがあれば心から賛同し、惜しみなく賛辞を与え、ほめて、激励することが必要なのです。


ただしお世辞は全くの逆効果になります。


お世辞は真実ではなく、利己的な口から出る言葉で、分別のある人間には誰からも嫌われます。


深い思いやりから出る感謝の言葉を振りまきながら日々を過ごす必要があるということですね。


私は最近このnoteで抗体検査の比較記事を出した時に、富山社長から「わかりやすい!」というメッセージをいただきました。
比較記事において、なるべく多くの人に分かりやすく書くことを意識していたので、そのことに対してメッセージをいただいた時に私のやる気は急上昇して、もっと沢山の良い記事を書きたいと思いました(笑)
同時にサポートで投げ銭を頂いたことも、ものすごく嬉しかったです。しかし私にとってメッセージの方が何百倍も嬉しく感じて、気分を高揚させてくれました。


人から認められることの嬉しさは、何物にも変え難い、人間の根源的な喜びなのでしょうね。


そこが人と動物を分けている要因なのだと思います。


ところが世間一般ではどうなのでしょうか。


気に入らないことがあれば、めちゃくちゃにやっつけて、失言なんてあろうものなら、みんなで寄ってたかってタコ殴りにします。


そのくせ正しいことをしている時は当然だと言わんばかりに何も言わない。


少しでも思い当たるようなことがあれば、改善につなげていきましょう。

惜しみない賞賛を与える。

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上役から叱られることほど向上心を害するものはありません。


私は過去に自分の基準でスタッフに対して考えを伝えたり、指導をしたり、とても恥ずかしい話ではありますが、偉そうに説教をしたことすらありました。
ですが、そのスタッフ達からは誰からも慕われることなんてありませんでしたね。ツライ。。。(泣)


上役の大事な業務の中で「士気を高めること」の重要性とその方法がまったく分かっていなかったんでしょうねぇ。


今回の流行病が日本で蔓延し始めた時に、不安を感じながらも、しっかりとお店を守ってくれたスタッフに対して、心から感謝の気持ちがありました。


私なりにスタッフの不安を少しでも解消できないかと、スタッフの意見を聞いて、なんでもやる決意を持って行動してきたつもりです。


その結果として今はとても穏やかで、思いやりのあるスタッフ達でいっぱいのお店づくりができたなぁと感じています。


スタッフ同士が進んでフォローし合い、気遣いを持って接し合っているのがとても嬉しく思います。


人の気持ちを傷つけることで人間を変えることは絶対にできず、まったくの無益であります。


そのかわり心から賛成し、惜しみなく賛辞を与えた相手は、それを心の奥深くに仕舞い込んで終生忘れないでしょう。


それを与えた本人が忘れたとしても、受けた相手はいつまでも忘れずに「はんすう」して慈しむものなのです。


まとめ

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人は生まれも育ちも違えば、考え方なんて違って当然ですよね。


どんな人でも、一旦は受け入れる気持ちを大事にして、そこから先を考えることで、発展に繋げていきたいものです。


寛容な気持ちで相手を受け入れて、良いことがあれば、惜しみなく賞賛を口にして、激励していく。


問題があるのならば、自分勝手に答えを出さずに共に考え、判断しきれないことは全て上役に相談してみる。


このような積み重ねこそが、良い人間関係を作る礎となり、多様性の受容に貢献していくのかもしれませんね!


そんな私自身が完全に実践できているかと問われますと、まだまだ勉強の途中で、これからも意識して取り組んでいく次第でございます。


今回勉強した本「人を動かす」ではこのほかに
①人を動かす3原則
②人に好かれる6原則
③人を説得する12原則
④人を変える9原則
⑤幸福な家庭をつくる7原則

という、とてつもなく深い内容を学ぶことができます。


何度も読み返して深読したい内容ばかりで、そのたびに新たな発見を得られると思います。


1936年に書かれた本とは思えないほど、まったく色褪せない内容なので、この機会にぜひ読んでみて下さいませ。


それでは最後までご覧いただきましてありがとうございました。


人を認めて受けれ入れる、そして感謝する力を養いましょう〜♬


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