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ドーナッツ型のこころ

 たーんごぉ、ぼおくと、いっしょお、よるをけえがっそおぅ、というじゃがたらの歌詞が節と一緒に頭の中で再生されて、もう既に満腹以上にコンビニエンスのホットスナック、おにぎり菓子パンを食ったはずなのに、ハーベストとという菓子を無心でむしゃむしゃと食べる公民館のテーブル。その目線は扉越しに見えているようでほぼ見えていないすっかり暗くなった外をぼおーっと眺めている。

 社会不適合者と改めて自分を客観的に眺める。

オフィス街のバイト終わりは気のせいか食い過ぎる。いや、そもそも最近やたら食っている。その割に稼ぎがある訳でもなし、何より最近配達に行けてないので動く機会も減り、お腹周りから胸の辺り少し小走りすると前よりどすん、ドスン、と揺れを感じている。

大丈夫なのだろうか、それにも拍車を掛けて朝も全然起きられないし、オマケに、せめてもと行き帰りの電車で読んでいる文庫や、休憩時間にこれまたせめても10分間と読んでいる新聞が全然入って来ない、理解までに調子いい時の5倍くらいは掛かっている気がするし、直にスルスルと滑り落ちていくような気がしている。

 そんな中、ちょうど読んでいる文庫の小噺が貧困に負けドーナツ屋を始めた元芸術家の噺、まだ結末は知らないが彼はイヤイヤながら周りにボロカス言われて仕方なくドーナツ屋を始めるのだが、案外うまく行きだし、今度は芸術を忘れた様になって、そうなると働けと言っていた周りが心配を通り越して彼の態度に批判的になって来ている。
まだこの先は分からないが芸術家で大成しようと貧乏し嘯いていた時は諦めて稼げというスタンスで接していたのに夢と違う事で金を持ち出すとオイオイ、と言い出す。確かに見失いそうになってる奴に対してその気持ちも分からない事はないがそれもそれでどうなんだろうかと思う。
繰り返すが私はこの物語を未だ途中までしか読んでないのだし、そんな事をわざわざ垂れ流すように打ってさらしている私こそ一番オイオイ、なんだけれども、とかく妙にしっくりくるお話に出会っているという事が言いたいだけなのだ。
全くもってそんな事打ちさらしよって、という意見は重々承知のつもりだがそれでもそんなような気持ちになってしまったのだ。

今日はこの後家族と引っ越しについて話し合いを設ける事になっている。どうしても不安しかないのだが、自分一人の事ではないのでこればかりは自分は頑張れるだけを頑張るしかないと思っている後は本当に良い方に転んでくれとボンヤリした頭でまた祈っている。

才能ない根性なし、波にもバスにも乗りそこねて、てくてくトボトボ歩ける歩調で歩いてる。

なんぼ穿っても取れない、出てくる鼻糞をほじくっている。

『フルコースのレディオ』というラジオ番組をYouTubeで配信しております。

懲りずに5回目何とか配信漕ぎつけた。1週間を公民館の新聞と振り返る。

そんな内容です。誰が聴くねんそれが今一番の問題です。

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