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Interview02.「王育徳著『昭和を生きた『台湾青年』』について」/「Iú-kuan 日文ê王育德自傳『昭和を生きた『台湾青年』』」

2. 王育徳著『昭和を生きた『台湾青年』』について:
母・祖母とともに祖父の作品を整理し、それを自伝という形で出版にこぎつけた過程の中で、感じたことは?この本を通して読者に伝えたいことは?
與母親和祖母持續在幫爺爺整理作品、推出自傳,是基於怎麼樣的理念?並請與我們分享這段過程?

・一言でいうと、阿公のことが過去のことになってしまうのが嫌だったからです。38年の戒厳令を経て、王育徳のことは、2002年時点では、忘れ去られてしまいかけていました。「独立運動の初期に何か少しやった人」程度の扱いになっていたのです。阿公が命を懸けてやってきた運動・活動について、やはりもっと知ってもらいたかった。阿公の人生は、まさに、台湾がたどってきた苦難の歴史そのものです。それが風化しないよう、原稿を整理し、出版することが、遺族としての責務だと思いました。

・作業中に直面した困難や、完成した時の感想:
阿公の手書きの文字はかなり癖があり、最初は何と書いてあるのか判読するのに苦労しました。三人で頭を突き合わせて解読したのが楽しかったです(笑)。また、いくつかの箇所は、重複したり、別の短編としてまとめられたりしていたので、そこを整理するのに、大変頭を使いました。単語に台湾語読みのルビを全て振ったのも、私たちの大切なこだわりでした。
それだけに、出来上がったときには、感無量でした。今でも、色々な人に「この本を読んで台湾に興味を持ちました」・「台湾が好きになりました」と言ってもらうことがあり、とても嬉しく思います。
特に、阿公の自伝には、台湾の当時の庶民文化が生き生きと描かれていて、とても面白く、整理を忘れて読むことに夢中になってしまうほどの力がありました。ぜひご一読ください。
王育徳『昭和を生きた『台湾青年』』草思社、2011年
https://amzn.to/38tCm7U

總講一句,阮無ài hōo阿公ê tāi-tsì tsiânn-tsò過去。台灣經過38冬ê戒嚴(kài-giâm),王育德ê tāi-tsì,tī 2002年ê時,kiông-kiông-beh hōo人bē-kì--tit-ah。阮tsin-tsiànn siūnn-beh hōo khah濟人tsai-iánn阿公phah-piànn做ê運動・活動。阿公ê人生,正正(tsiànn-tsiànn)就是台灣tsi̍t-lō͘ kiânn--來ê苦悶歷史。我想,mài hōo原稿消失--去,kā整理、出版--出-來,是活tī世間(sè-kan)ê家屬(ka-sio̍k)ê責任。
若是講整理過程ê感想:
阿公寫ê字tsiânn ū個性(kò-sìng),tú開始,連看伊寫siánn to tsiânn頭疼(thâu-thiànn)。M̄-koh,3人tsò-hóe解讀(kái-tho̍k),有夠趣味。
Mā有kúi-ê所在tiōng-ho̍k(重複),ia̍h-sī已經tsiânn-tsò té-phinn siáu-suat(短篇小說),親像tsit款整理,阮lóng ài tsiânn動頭殼。
Tō-sī án-ne,完成ê時,感受tsiânn深。到tann iáu-ū濟濟人kā我講:「看tsit本冊liáu,就對台灣有興趣」、「kah-ì tio̍h台灣」,我聽liáu,真歡喜。
尤其,tī阿公ê自傳(tsū-tuān)寫tio̍h台灣tong-sî老百姓(lāu-peh-sènn)ê文化tsiânn活跳(ua̍h-thiàu),真趣味hōo我bē-kì--tit是leh整理,suah看kah入迷(ji̍p-bê)。請lín tio̍h-ài讀看māi--leh。

(台文翻譯:KONDO Aya + Huapin)

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