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サーファーは理解しやすい筋膜の話し

こんにちは。近藤政隆です。

朝晩涼しくなってきて秋らしくなってきましたね!

さて、今日はよくテレビでも放送されている筋膜についてです。筋膜リリースが有名ですね。(もう古い?)実際にアリゾナでメスを握り解剖実習をしてきた経験からもお話ししたいと思います。

書いて字のごとくですが、ケンタッキーなどでフライドチキンを食べると衣と筋肉の間の部分にうっすい膜があります。人間も同じように全身筋膜に包まれています

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上の図はよく見る筋肉の図ですがこれらの筋肉をひとつずつ筋膜が包み筋肉を区画しています。筋膜と言われるものには2種類あり浅筋膜と深筋膜があります。

大きく分けて2種類ある筋膜

深筋膜 先ほどの筋肉図の筋肉を一つ一つ包んでいる筋膜です。フライドチキンのとこです。ここが滑走して筋肉同士がスムーズに動きます。運動不足や加齢でこの深筋膜同士の滑走が悪くなると筋肉系のトラブルの原因の一つになります。

浅筋膜 深筋膜の上にある皮下脂肪などを包んでいる筋膜です。後で詳しくご紹介します。

ご自分の腕の皮膚をつまんでみてください。これは皮膚と浅筋膜に包まれた皮下脂肪をつまんでいます。では、お腹をつまんでみてください。こっちの方が皮下脂肪をたっぷりつかめちゃいますかね?(笑)深筋膜をつかむのは0%ではないですがほとんど不可能です。

何層にもなっている皮下組織

腕を骨から付着順に見ていきます。腕を上からバッサリと切ったものを正面から見た図です。

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骨をそれぞれ深筋膜に包まれた筋肉たちが覆っています。その上に浅筋膜に包まれた皮下脂肪群(皮下組織)があり、その上を皮が覆っています。皮も真皮と表皮に別れ、実際触れるのは表皮です。

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簡単な絵にするとこんな感じです。

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リアルな絵だと皮下組織はこんな感じです。ここで注目して欲しいのはこの浅筋膜間にある皮下脂肪(皮下組織)です。この中に毛細血管や神経など目には見えない様々な組織が張り巡らされています。

全身を包んでいる浅筋膜

浅筋膜(皮下組織)は皮膚と一緒にウエットスーツのように全身を包んでいます。箇所によっては脂肪細胞が多く厚くなっています。腰回りやお腹周りなどです。

ちまたの筋膜リリースはこの浅筋膜群を伸ばすイメージだと思います。別に特別な事をしている訳ではありません。同じようにストレッチも意外と筋肉ではなく浅筋膜を伸ばしているかもしれません。実際に浅筋膜群までを全てはがすとはがす前にチェックしたご検体の股関節の可動域が格段に上がった記憶があります。それとすごく個体差がありました。きれいに一つ一つはがせるご検体と、はがせないご検体が、、これは生活習慣などが大きく左右するみたいです。

腰痛などの痛みを考える。

先ほどの皮下組織を考えるとあれだけ痛みを感知する神経などの感覚受容器があるわけなので、意外と原因不明の腰痛などの痛みは筋肉を痛めているわけではなく、この皮下組織群の血流不足などが原因かもしれませんね。あと、サーファーの皆さんならわかると思いますが、きついウエットスーツや古いウエットスーツは動きづらいですよね、、これが浅筋膜で起こっていたら体もちゃんと動きません。

どうすれば良いか?

これら筋膜群を新品のウエットスーツのように保つには本などにある筋膜リリースでも良いかもしれませんが、、

たっぷり水分を取り、運動、栄養、休養を正しくするのが一番だと思います。

いつまでも新品なウエットスーツを保ちましょう!!

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