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【自由研究】 大分トリニータ編

小・中・高と夏休みの宿題は基本最終週まで残しておくタイプです。ご飯で好きなものを最後に取っておくのと同じ感覚ですね。
夏休みの醍醐味は最後まで取っておかないと。

8/15 18:00KO@三ツ沢 横浜F・マリノス vs 大分トリニータに向けて、大分トリニータのスカウティングをしていきます。

チーム状況

順位:19位
4勝4分15敗 (23試合消化)

直近3試合
7/10 vs浦和(H) 1-0 ○
7/27 vsガンバ(A) 1-2 ●
8/9 vs川崎(H) 0-2 ●

現在2連敗中
8/9 川崎戦 から中5日で今節を迎える。
その後中2日で天皇杯 群馬戦を控えているが、前節からの疲労回復、現在の順位からリーグ戦にベストメンバーで臨むと考えられる。

大分は今季AWAY 1勝10敗と圧倒的に勝てていない。
そしてこの1勝は今節の会場でもある三ツ沢で成し遂げたもので、相性が良いのか悪いのかはよく分からない。


予想スタメン

大分は1-3-4-2-1で来ると予想。

大分予想スタメン

ベースは川崎戦で、川崎戦スタメンだった渡邉→町田に変更。
ここから変わる場所があるとすればシャドー、WBかな。このポジションに新戦力が入り、どこまでフィットしているかがメンバー選考の鍵となりそう。

また中盤の人選。下田も考えられるが、ビルド時片方のDHが最終ラインに入り、もう1人のDHが中盤の底に入る形をとる大分に取って、右利きの小林、両利きの長谷川のペアの方がスムーズだと思い、この二人がスタメンと予想。

マリノスと中盤の人数を合わせる1-3-5-2(1-5-3-2)も考えられるが(川崎戦では1-3-4-1-2にして川崎の中盤に合わせてきた)、これはもはや悪手で、今のマリノスや川崎は中盤を捕まえれば抑えられるというレベルではない。マリノス、川崎はSBも試合を支配できる。そんなレベルに達している。


大分の自陣での攻撃

大分自陣攻撃

大分は自陣での攻撃時上図のような形を取る。
DH小林が降りて、後方は小林+CB+両HVの4枚、中盤は底に入るもう1人のDH長谷川+両シャドーの3枚、最前線は両WBが幅を取りCFと3トップ、4-3-3を形成する。

ここに先ほど述べた小林、長谷川をスタメン予想にした理由がある。
少し細かく話すと
4-3-3の形をとる大分にとって、左利きのエンリケ トレヴィザン、右利きの小林は重要である。ボールを受けたときに外に流して腰を捻ってからの縦パス、そのままサイドの選手を使うパスの両方が蹴れる。
また中盤の底に入る長谷川は両利きで、ボールを受けた時どちらに反転しても遜色なく展開できる。

この時ボールサイドのシャドーが降りてきてボールを受けて前進を狙ってくるが、中盤の底に入る選手やシャドーの選手にはボールを付けさせず、マリノスはなるべく外に誘導したい。

マリノスのCFがコースを限定してボールホルダーにプレスに行けるか、OHが長谷川についているか、WGは大分のHVを気にした立ち位置を取っているか、ボールサイドのDHは大分のシャドーを見ているか、大分はCF長沢への縦パスも狙ってくるが、ボールサイドとは逆のDHが中央に入って背中で長沢を消すことが出来ているかが重要になってくる。

そして最大の狙いどころは大分がボールをキーパーまで下げた時

大分自陣攻撃2

大分がボールを下げた時、大分のDHの選手は最終ラインに入ることが出来ず、上図のようにHVの選手が最終ラインに入る。

この時に、マリノスのCFはボールが下げられたサイドを切りながらボールホルダーに寄せたい。これに連動して大分のHV(CB)・WBにはマリノスのWG・SBが、降りてくるシャドーにはDHが捕まえにいく。OHは大分の中盤の底に入る選手を捕まえる。
WGの選手は大分のHV(CB)→CB(HV)へのパスコースを消すために外に誘導するようなプレスをかけてボールをサイドに誘導する。大分は嵌められた時のボール回しが上手ではないのでサイドに追い込み、人を捕まえて奪い切りたい

マリノスはしっかり外に誘導して、人に付いていくことができれば大分は前進が難しくなる。

そうすると大分は長沢の裏抜けや、高さを使ってくる。
長沢へのハイボールにはしっかりとCBの選手が競る。セカンドを大分のシャドーの選手より早く取ることが大事。

また大分のゴールキック時(ロング)、長沢はサイドに流れてマリノスのSBの選手と競ろうとする。これに対してマリノスはSBではなく高さのあるCBが競る。長沢は自陣側にボールを落とすのではなく、ボールがマリノスのDFラインの背後を抜けるような競り方をし、それをシャドーやWBが狙ってくるので、マリノスの残りの最終ライン3枚はラインを下げて裏を取られないようにすることを徹底したい。


大分の敵陣での攻撃

大分敵陣攻撃

大分の敵陣攻撃でまず注意すべきは後方からシャドーやCFへの縦パス

CFに縦パスが入って収めたところから、シャドーが絡みそのままシュートまで行く場面が目立つ。マリノスは大分のCFに縦パスを入れさせないように中を締めることが大事。

次に大分が狙ってくるのがサイド。浮きやすいHV,WBからサイドでは4人が絡みCB-SB間またはその裏、クロスを狙ってくる。ここも自陣での守備同様しっかり人についていくことが出来ればクロス簡単に上げられることはない。

またクロスにCF長沢+ボールサイドとは逆のシャドーの2枚は必ず入ってくる。長沢のクロスへの飛び込み方として、一旦外に膨らんでニアに入ってくる。これにマリノスがどれだけ対応できるか、中央または大外に入ってくるシャドーに対応できるかが鍵になってくる。

そしてトランジションで負けないこと。
大分はボールを奪ったら、マリノスの陣形が崩れている内に両WBが勢いよく出てくる。この時にしっかりプレスバックすること。逆にボールを取り返すことが出来れば、相手の両WBの裏はウィークとなる。


大分の敵陣での守備

大分敵陣守備

大分はCF + 2シャドー + 1DHの4枚で前からくる。

マリノスの狙いは、上図の赤丸の部分。

おそらく大分はマリノスのWGが大外に張っていても、ボールサイドのマリノスのSBに対してWBが出てくる。そして最終ライン4枚がスライドしてマリノスのWGを捕まえる。この時の狙いはWBの裏。SBから直接WGへ出しても良いし、OHやDHの選手が絡んであげて大分のWB裏を突く形でもよい。
マリノスのOHは相手のDH脇でボールを受けてあげることが有効。
この時に大分の中盤は1DHのみなのでボールサイドとは逆のSBが内側に入ってきて、数的優位を作ってそこを使ってあげるのも有効となる。

ビルドアップ時、マリノスの3トップ + OHはなるべく降りてこない方が良い
降りてきてしまうと大分の選手を引き連れてしまい、逆にボールを動かしずらくなる。常に6 vs 4(5)の数的優位でボールを動かしたい。

そうすることにより大分の両WBは出てこれなくなるので、この時はマリノスの両SBが幅を取ってそこからビルドアップを進めたい。

大分は前プレでボールが取れないとなると撤退守備に入る。

大分敵陣守備撤退

両シャドーが1列下がって1-5-4-1の形を取る。

マリノスは上図のように、最後方GK + 2CBの3枚、DH1人が中盤の底に入りボールを回したい。

そうすると長沢はマリノスの中盤の底に入る選手を見て、ボールホルダーのCBにはシャドーが出てくる形をとる。この時にマリノスのSBの選手が浮くのでそこを使ってあげる。

大分のシャドーが外切りをしてくるのであれば、大分のシャドー - DH間に位置をとるDHやOHの選手を使いながら相手のプレスを回避して敵陣に侵入したい。


大分の自陣での守備

大分自陣守備

大分は自陣守備時も1-5-4-1の形をとる。

大分の守備、特に5バックは人基準の守備なので最終ラインがガタガタ

マリノスは意図的に大分の最終ラインをガタガタにさせるような攻め方をしたい。

サイドで人数をかけて、内側に位置する選手が降りて大分のHVやWBを釣り出し、その裏のスペースに大外にいる選手が走り込む

誰かが下がったら誰かが裏に抜ける
これをすることで大分の最終ラインはガタガタになるので、これは徹底してやりたい。

そしてクロスは基本的にGKとDFの間だが、大分はDHの選手含め全員がゴール前まで勢いよく戻ってくるのでマイナスが空きやすいし、マリノスはこぼれをしっかりと詰めることが大事。

マリノスは常にGKとDFの間を狙ってくるチームで、大分もそれはわかっているので余計にマイナスやこぼれは狙いとなる。

マリノスのクロス時、長沢は前線に残っているのでCBやDHが離さず付いてリスク管理をすること


最後に


大分スカウティング.001

時間帯別の大分の失点とマリノスの得点

大分は76-90の時間帯での失点が一番多くマリノスは76-90の時間帯での得点が一番多い

なかなか点が取れなくても焦れずに攻め続けることが大事。

1試合平均走行距離
大分:122.001km
マリノス:121.196km

1試合平均スプリント数
大分:168回
マリノス:214回

大分の方がマリノスより走れるが、スプリント(トップスピード)では劣り、76-90の時間帯で強度が落ちる。

マリノスはスプリント(トップスピード)の部分で大分との違いをいかに作れるかが試合全体の鍵を握る。


天候
雨:降水確率 50%
  気温 24℃
  湿度 92%
  風速 4m/s

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