勝手に企業研究:デロイトトーマツコンサルティング編

これは、タイトルどおり、私がデロイトトーマツコンサルティングという会社が気になり、第三者的な立場から、デロイトトーマツコンサルティングとはどういう会社なのか、元採用責任者の目から調べてみた私の個人的なメモになります。

以前アクセンチュアについて調べた記事が、思いの他皆様にも見ていただいている事がわかり、同じテイストでデロイトについても調べてみました。
よろしければ、こちらもご覧くださいませ。

新卒でコンサル、デロイトトーマツコンサルティングを志望している就活生や、転職でデロイトトーマツコンサルティングを検討されている社会人の方の参考になれば幸いです。

ネットに転がってあるブログ、メディア、個人的なツテで得た情報等からまとめました。


■デロイトトーマツコンサルティングとは

そもそも、デロイトグループとはなんぞやということがわからなかったのですが、グローバルファームのデロイト・トウシュ・トーマツに属する日本の組織であるデロイトトーマツグループがあり、その中でビジネス区分に応じて会社を分けているということなんですね…
そのコンサルティング機能を担うのが、デロイトトーマツコンサルティングであると。

https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/organizational-structure.html

監査法人などとは、独立性の観点で分社化しているのでしょうね。
このあたりを読むと少しわかるかもです。(本題ではないのでこの辺にしときましょう)

https://www.axc.ne.jp/jobchange_knowhow/consul/history/enron.html

■採用サイト

https://www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp/

デロイト トーマツ コンサルティング 新卒採用デロイト トーマツ コーポレート ソリューション 新卒採用サイトです。新卒採用のエントリーを受け付けております。www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp

■求人サイト

https://www.movin.co.jp/special/mm_special_dtc.html

国際的プロフェッショナルファームのデロイト トウシュ トーマツ(Deloitte Touche Tohmatsu:Deloitte)のメンバーであり、グローバルワイド150ヵ国26万人以上、日本は2400人を超えるプロフェッショナル擁するグローバルファーム。会計・税務・ファイナンシャルアドバイザリーなどのエキスパートと協業しクライアントが直面するさまざまな経営課題に対して最適な解決支援サービスを提供します。
2008年7月に トーマツ コンサルティング株式会社(東京)からデロイト トーマツ コンサルティング株式会社へ社名変更。
2015年4月に監査法人の100%子会社である株式会社から、グループを構成する4つのコアビジネス(監査・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリー・税務)のひとつを担う事業会社として、監査法人などと同列の事業体である合同会社へ転換。
合同会社となったことで、各コアビジネスの独立性とリスク対応力を高めると同時に、これまで以上に専門性と機動力を磨き上げ、品質の向上に専念し、各ビジネスが業界でNo.1の地位を確立することを目指します。
日本におけるマネジメントコンサルティングのリーディングファームのひとつ。Deloitte Touche Tohmatsu(世界140カ国に16万人以上のプロフェッショナルを抱える)のメンバーファームで、監査法人トーマツ(最大級の会計事務所)、DTC-FAS(財務アドバイザリー)とも連携し、あらゆるサービスラインで、かつ、クロスボーダー案件にも対応可能。
外資系ファームと比較すると元々穏やかな社風で、人材を育成するという風土があるとよくいわれます。


■会社概要
・組織構成
コンピテンシー別とインダストリー別でマトリクス構造になっているようです。(ここはアクセンチュア等、一般的なコンサルティングファームと同様ですね)

・コンピテンシーサービス(機能別・役割別と理解すると良い)
ストラテジー/Monitor Deloitte
組織改革・再編
M&A(Pre M&A)
M&A(PMI)
CFOサービス
オペレーション変革
ヒューマンキャピタル
テクノロジー
Deloitte Digital

・インダストリーサービス(業界別と理解すると良い)
コンシューマービジネス
金融(銀行・証券)
金融(保険)
ライフサイエンス&ヘルスケア
電機・ハイテク・メディア・通信
航空宇宙・防衛・インフラ産業
素材産業
自動車
資源エネルギー
パブリックセクター


インダストリーは業界という理解で良いと思うので詳細には説明せず、ここではコンピテンシーサービス(機能・役割単位)について整理したいと思います。

https://www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp/work/department.html
基本的にはこのコンピテンシーサービスの各部門の詳細を見ればイメージが付くと思いますが、簡単に僕の方でまとめてみました。

・ストラテジー/Monitor Deloitte
戦略コンサルティングチーム。オファリングを見るに、ビジネス変革全般、戦略系、マーケティング系、デジタル系、新規事業・Innovation系、CSV系に分かれているようです。
・組織改革・再編
監査、M&A系が強みである故かもしれませんが、会社組織全般の再編に関するコンサルティングのようです。組織をどう分けるか、統合するか、グローバル展開における組織構成をどうするか、など。
・M&A(Pre M&A)
文字通り、まさにM&A実施までの支援が中心。リサーチ、戦略立案やデューデリジェンス、M&Aによる組織再編・再生の戦略策定などですね。
・M&A(PMI)
文字通り、M&A後の企業統合における支援が中心。全く異なる会社を以下に一つの会社にしていくか、その実行支援ですね。(これは本当に大変そう、、)
・CFOサービス
ファイナンス領域の支援。経営管理やガバナンス強化など、財務・会計の観点から企業変革を支援するようです。
・オペレーション変革
業務改善全般ですね。サプライチェーン、マーケ、セールス、CRなど幅広い領域におけるビジネスプロセスの変革を通じた改善ですね。
・ヒューマンキャピタル
人事領域の変革支援。
・テクノロジー
IT戦略策定など、従来のIT領域における変革支援。
・Deloitte Digital
デジタルマーケティング、ブランディング、アナリティクスなど、デジタル領域全般の支援。

https://dtccareers.tohmatsu.co.jp/about/department.html

(おぉ、、またここに全て一言ずつまとめられているページを発見してしまった、、、)

・会社の強み
これは紛れもなく、監査法人や税理士法人等が同じグループ内にあるがゆえに、コンサルティングファームでは構築しづらい様々な顧客チャネルを持っていることだと思います。
監査法人や税理士法人で顧客とのリレーションがあるから、コンサルティングファームに相談がくる、ということはあり得るでしょう。

故に、組織構成も以前調べたアクセンチュアと比較しても、ファイナンス領域に関する専門性を持っている組織が多い印象でした。(組織改革・再編やM&Aなどはまさにファイナンス領域かと)

なのでまとめると…

・グローバル規模で全産業領域をカバーしているKnowledge、Capability 
・グループ企業の顧客チャネルを生かしたリレーション構築、プロジェクトデリバリー
※特にファイナンス領域における高い専門性がファームとしての差別化になる

あたりかなと思います。

https://dtccareers.tohmatsu.co.jp/people/peoples/c2/index.html

この方のインタビューを見ると、デロイトの会計ファームとしてのメリットが書かれていますね。M&A専門チームがあるのはやはり珍しいんですね。


・文化
https://dtccareers.tohmatsu.co.jp/people/peoples/c4/index.html
この方のインタビューにもあるように、
デロイトはコンサルティングファームの中でもかなりハードワークな印象があります。
かつてアクセンチュアも同様に言われていた印象はありますが、かなり労働環境を改善して変わったと聞いていますが、デロイトはどうなんでしょうね。

https://www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp/people/index.html
個人的には採用HPで使う言葉の端々に企業の文化が現れていると思っておりまして、あえて「個としての強さを有し」と記載しているということは、個としてのパフォーマンスを強く求める社風なのかなと思います。

https://www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp/people/peoples/c2/index.html
インタビューでも、"タフ" などの表現があるので、そうなのでしょう。
とはいえ、最初は厳しく育てらえれる環境の方が重要だと個人的にも思うので、仕事を通じて成長していきたい人には良さそうな環境なのかもですね。

・採用メッセージ
また、採用メッセージに関してはいかが良く発進されているようです。

・デロイトというグローバルネットワークに所属し、ネットワークを生かしたサービス提供ができる
・社会課題の解決、新産業創造に関われる
・幅広い領域、専門性を持ったメンバーで課題解決を行う

特に採用シーンでは、デロイトはただコンサルをしているだけではなく、社会課題の解決や新産業創造を行っているとメッセージングしている印象です。(とはいえ、この根拠や実績が何かがいまいち調べきることができませんでした、、)

・給与
https://xn--tcke8gsdh0c7c.com/deloitte1

パートナー 3000万円~
シニアマネージャー 1300万円~3000万円
マネージャー 1100~1400万円
シニアコンサルタント 800~1100万円
コンサルタント 650万円~800万円
アナリスト 550万円~

他社コンサルよりデロイトは100-200万くらい印象です。

・口コミ
https://www.vorkers.com/company.php?m_id=a0910000000G8f2
ざっくり見た感じ以下でした。

・D&Iの推進が強化されており、働き方の多様性が強化されている
・システム案件が増えており、nonシステムのPJTをやりたくてコンサルタントに入った人のモチベーションが下がっている(昔はMMBを目指していたが、今はITコンサルを目指している印象等)
・若手への教育が充実している

■総括
元々がファイナンス領域に強みのあるコンサルティングファームだと思うので、IT領域以外のPJTを志望する方にとっては、アクセンチュア等よりかは機会が多いのかなという印象を持ちました。
とは言え、近年IT領域のPJTが増えているとのことで(そもそもデロイトだけでなくコンサル全般に言えることのような気もしますが)、配属部署により傾向が異なるため、入社前にしっかり確認する必要がありそう。
ハードワークながら他Big4より給与水準は高いということもあるので、しっかり仕事に打ち込み、コンサルタントとしての個の力を身につけていきたいという方には向いてるのでは無いかと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?