歳を重ねるということ
思ったことを気ままに書いていくコーナーです。
さて、一年間の中で誰しもが持つ自分だけの記念日と言えば、なんでしょう?
はい、誕生日ですね。
小中高と、毎年の誕生日が待ちきれなかったのを思い出します。はやく大人になりたくて、仕様がなかったあの頃。
人間的な成長を遂げていなくても、誕生日を迎えれば一回り大きくなれた。今思えば、中身は空っぽなのにその器だけが大きくなっているだけなんだけど。まあ学生なんて見栄っ張りだから、自分を実際よりも一回りも二回りも大きいと錯覚しているんだよね。
でも歳をとると、誕生日を迎えることの喜びが薄れてくる。もちろん嬉しいことは嬉しいんだけど、学生の頃のような喜びはない。
成人という一つの目標を達成してしまったからだろうか。
還暦があるにしても、あまりにも遠すぎてイメージできない。
今じゃ自分の中じゃ20歳で止まっている感覚。止まっていてほしいという気持ち。
時間とは観念であるから、客観的に見れば20年経っていたとしても、主観的には10年しか経っていなかったりする。
誕生日というのは、いわば時間の流れを客観的に見させるものだから、自分の老いを痛感してしまう。
時間の流れというのは自分の中で作るべし。20年経ったと思うから20年老いるのであって、20年の歳月が流れていようとも、自分の中では10年の流れしか無いと思えば、10歳分しか歳を取らない。
若々しくいるための秘訣は、もしかしたら、客観的な時間の流れに乗るのではなく、自ら時間の流れを作ってそれに身を任せることなのかもしれない。
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