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超絶ホワイト会社からの転職。その後

約1年ぶりのnoteです。
10年以上務めた超絶ホワイト会社から転職を試み、転職活動に2年の歳月を費やした私。
無事1000人規模の半世紀以上続く中小へ転職できたのは1年前の4月。だったのですがたった3か月で退社し、今創業半年のベンチャーにいます。

前回お話した10年以上お世話になったあのスーパーウルトラホワイトクリアクリーンアットホーム会社。なんと私が退社した翌月5月に閉業を迎えていました。なんというタイミング。
これは本当におこがましいのですが、タイミングというか私が辞めたから閉業したのでは疑惑です。恐らく会社畳もうかなーでも絶賛子育て中のシングルマザーもいるし畳むって言いづらいなーと思ってた矢先に辞めてくれたので、やっと肩の荷が下りた!もういっか!という運びになったんだと思います。社員全員同業種のお友達会社にちらばったようで、皆さん元気にしているそうですが、次の就職先があるとはいえ急に閉業すると言われ大変だったみたいです。そりゃそうだ。
1年前の私には、肩たたきに合うか倒産するまで居座るかという選択肢もありましたが、急に閉業すると言われ次の就職先を用意してくださっていたとしても、自分が納得できる条件の仕事かどうかはわからなかったので、結果的に泣きながら見切りをつけて動いたことは正解だったと思います。

が、なぜ2年もかけて吟味して選んだ(吟味できるほど受かってない)会社を3か月で退社することになったのか。
まず誰が嫌だったとか、何が嫌だったとかは一切なかったです。
不満ゼロではないけど、良くも悪くもこんなもんかなーみたいな日々を過ごしました。同年代がおらず、みなさん40後半から60代の職場だったのでかわいがってもらえもしました。みんないい人。欲を言えば同年代もいてほしいなぁなんて不満までいかない少しの欲があるくらい。支社長ちょっと苦手だけどそこまで嫌いじゃないし結構すぐ人事異動あるらしい。残業全然ない。仕事内容も楽しくはないけど辛くもない。難しすぎるわけでもないし今後多分ギリ覚えられそう。時間をかけて業務を覚えていくんだろなー、こんなもんだよなーみたいな感じ。
以前の記事を読んでいただければわかると思うのですが、なんせ仕事をしてきたことがない人間なので、恵まれている職場なのか大変な職場なのか自分の中にものさしがなく、こんなもんだよなーきっとという日々でした。 たぶん恵まれてた。
私のポジションは、30年以上経理総務を担当していた方がもうすぐ定年を迎えるので、そのポストにゆくゆくなってねというポジションでした。その方はとても仕事が早く、一人で5人分働いているような方でしたので、私に務まるのかなという不安はありましたが、まあ慣れてくでしょと思ってました。良くも悪くも、私の30年後の像は身近で見れていた感じです。業務も一通り感じ取れていたので、あと30年こんなかんじかーやだってわけじゃないけど、ふーん、そっかーてかんじでした。

そんな矢先。
幼馴染の友人から「前の上司が起業するんだけどバックオフィス探しててさ、どう?」とお誘いが。
えー( 転職したばっかだけど)話聞いてみる―とすぐ3人で話す場を設けてもらいました。心の奥底では現状に満足できておらず飛びついたのか、こういったお誘いもう最後かもしれないという思いからなのか。両方だったかな。

話しを聞いた率直な感想は、今よりは楽しそうというざっくりとした感想。
けど立ち上げメンバーなのでどの程度大変になるか検討もつかない。職場は都内になるので通勤は大変になるけどお給料は年間70万円ほど上がる。
むむむ、どうしよう。
何人かの友人に相談しても、今の仕事がいんじゃない?何より近いし。子育てしながら都内勤務大変じゃない?という意見いと多し。わかる、すごくわかる。通勤ほんと大事。私も友達に相談されたらそう言う。しかも誰がどう見ても半世紀続いている企業の方が安泰だ。なのにみんなからのアドバイスに従わず転職に踏み切ったのは好奇心につきるのかもしれない。

もともと幼少期から好奇心旺盛だった私。けれど幼稚園からがんじがらめの私立に通っていたため抑制される日々に耐えかね中2の春に友人と家出をしたことがあるほど。(今度このことnote書きたい)大学生のころはヒッチハイクしたりサークル立ち上げたりと何かしでかすことが大好きな性格。そんな私ですがこれまで仕事においては挑戦をしたことは一度もない。いかに楽か、ノーストレスでいられるかで選び、惰性で働いてきました。その働き方も心と時間のゆとりがあったので子育てしていた私にとっては間違ってなかったですが、人生で一度くらい仕事で挑戦してみてもいんじゃない?時間に少し自由ができた今、大人として親として人生で一回くらい仕事を頑張った経験しておいてもいんじゃない?30代最後こんなお声がけももう最後かもしれないよ?とつらつら心の声を並べつつも、まとめると今よりはキラキラしてそうな方へそこまで深く考えずに飛び込みました。えいや。

入った会社は15人ほどのTHE ベンチャー。
今はまだ世の中にそこまで汎用されていない事業に取り組んでいます。社員の大半が20代なことも通勤片道1時間半かかることも転職活動中の希望条件とは程遠い。更に私に課せられた業務はバックオフィスぜーんぶ。経理労務総務広報雑務ぜーんぶ。立ち上げだから教えてくれる人もいない。けれど全て承知の上で飛び込んだからかすんなり受け入れて不思議となんとか腐らずやってます。

今、半年経ってみて思うことは
別に仕事楽しいてわけでもないし、やりがいに満ち溢れてるわけでは到底ないし、土日が待ち遠しい毎日ですが、なんだろうこの気持ち、言語化できない感情が生まれるときがある。タスクをこなしていくとき、任務を任せられたとき、褒められたとき、コーヒー片手にイキって会議に出てるときに生まれてくるこの感情。なんやのこれ、やりがい?ではないしなんやのなんやのーと思ってましたがようやくこの感情にふさわしいしっくりくる言語を見つけたのでこのnoteを書くことに。

生き生き、この言葉がふさわしい。
私、生き生きしてるとです。
ノーストレスを重視しチャレンジしなかった生活では得られなかった感覚、その名は生き生き。
思い返してみると子育てって本当に忙しくて大変だし必要とされてる感ハンパないのですが、家事育児では生き生きという感情が生まれることは私はなかった。なんでだろ主役じゃないからかな、子供の補佐役になるからなのか。すごく久々のこの謎の感覚を当初うまく言語化できなかったのはなんせ四半世紀ぶりくらいの感覚なわけで。趣味がない私の中で生き生きの最上級は体育祭文化祭前の練習や準備のあの感覚だと思うのですがそこまではいかないにせよポジティブな感情が生まれるときがある。もちろん通勤電車で不届きものを見掛ければ負の感情でいっぱいになるし仕事でもムカつくことは全然ある。常に生き生きしてるわけでも全然ない。でもたまに訪れる生き生きタイム。ちょっとドラマの主人公になったような感じ。学生ぶりに体験できてありがたいです。
そしてびっくりするほどの物価高になったので現実的にも転職してよかったです。中学生てめちゃくちゃお金かかるんですね。
老舗中小には丁寧に教えてもらったのにもかかわらず、戦力になる前に辞めてしまい多大なるご迷惑をおかけし本当に申し訳なく思っています。
たくさんたくさん考えて2年もかけて選んで、決して安易には考えずに転職したのに。今度は3ヶ月で辞めちゃった。しかも安易に。すごく迷惑をかけてしまったけれど私からするとこの3ヶ月で経理の業務をかじれたことや、仕事をバリバリこなす方を目の当たりにして先回りして自分ができることを探すことを学べたのは本当にいい経験だったし転職できて有り難かったです。心から感謝してます。

2年前の転職活動中は勤務地港区なんて除外オブ除外だったけど、時間はかかるけど最寄駅が始発なゆえずっと座れる通勤なら意外に許容なことも新たな発見。近いに越したことはないけどね。たまに在宅にしたいときは希望も言えるので都内も許容範囲になりました。もし潰れてまた転職活動しなきゃな際は、希望勤務地大いに広げてみよう。

今の会社では特にスキルがなく褒めどころがない私に、ガッツがあるね!と褒めていただいてます。かたじけない。スキルでも貢献できるよう頑張りたい気持ちと、頑張るの疲れるからたまに嫌になるときもあるけれど。今のところ後悔はなく転職してよかったとです。だるくなったりたまに生き生きしたりを繰り返しながら、目減りしてく資本金を横目に程々に頑張ります。

次回、思いつきで家出した絶賛中2病の春をお送りさせてください。



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