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小説・この物語はフィクションです。第1話

中学校は毎日が戦場だ。

 そう思いながら、毎日を過ごしていた。生徒に「くそばばあ」と呼ばれることこそ滅多にない(ということは、たまにはある)けれど、「おばさん」と呼ばれたり、教えようとすると「余計なお世話」と言われたり、子どもに面と向かって嘘をつき続けられて絶望したり、はたまた奇声を上げながら廊下を爆走する男子がいたり、「もうなにもやりたくない!つまんない!帰りたい!死にたい!」と呪いのような言葉を発し続けている思春期真っただ中の女子がいたり、日替わりで好きな子が変わる奴もいるし、椅子とか投げる奴もいる。
 まだまだまだまだ中学校の珍事件は日々日本中のいたるところで起こっていて、ここで挙げたものは氷山の一角にすらならない、ほんの一部だ。そして明日も明後日もそのまた次の日も、起こり続けるのだ(そして私たち教員は怒り続けるのだ、これは掛詞です。)

さあ、今日はどんなドラマが繰り広げられるのか?とワクワクしながら日々を迎えられるような人間でなければ、中学校教員という仕事は到底務まらないのである。
さて、今日はどんな事件が起きたのか・・・・・・?

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