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「離婚調停の手続はどのように進むの?②」

前回に続いて、「離婚調停」(夫婦関係調整調停)の流れについてお話しします。

争いになっていることの確認と次回までの準備


調停委員がお互いの話を一通り聞き終えた時点で、何が争いになっているかというところを整理し、双方に確認を行います。

例えば、

・離婚をすること自体に争いがあるのか
・離婚自体はしてもよいが、その条件に争いがあるのか
・その条件はお金で解決できるものなのか(財産分与)、解決できないものなのか(親権や面会交流)


といったように、争いになっているところを一つ一つ確認していきます。

その上で、次回期日までに双方が相手の言っていることを踏まえて検討し、必要に応じて期日までの間にお互いの言いたいことなどを書類にまとめてやり取りをします。

その上で、調停を成立させられるかどうかを検討していくことになります。

調停手続にかかる時間


この調停にどれくらい時間がかかるかですが、次の期日までは大体1か月~2カ月くらい空いてしまいます(これは裁判所によって異なりますが、早くても1か月程度は空いてしまうという印象です)。

事案によりますが、解決までに半年以上かかるケースも数多くあります。

これだけ聞くと、長いと思う方が多いかもしれません。ただ、今までの結婚生活の清算、そして今後の生活に向けて重要な事項を決めることになるので、時間をかけて検討する必要があるのも事実です。

まとめ:調停手続を弁護士に依頼した方が良い理由


このように離婚調停では、裁判所で両者の話を聞き、争いのある部分を洗い出し、成立に向けた話合いを行います。
場合によっては長期に渡ることもありますし、精神的にも負担がかかります。

また調停委員から提示される調停案が妥当なものかどうかの判断も、場合によってはその場で行わなければならないこともあります。

長期間に渡ることから、一人で対応することは精神的にもつらくなってしまい、早く終わらせたいということで納得はできないけれども調停を成立させてしまったという方もいらっしゃいました。

このようなことを踏まえ、当事務所では離婚調停においても弁護士への委任、少なくともアドバイスを求めることをお勧めしています。


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