トキヨージョになろう。パリジェンヌ対抗。

悔しいかな、昔からパリジェンヌに憧れてしまっている。

○着しか持たないパリジェンヌ、パリジェンヌのインテリア、パリジェンヌの365日。

ついついパリジェンヌに関する本を購入してしまうのだよ。

最近も「パリジェンヌはすっぴんがお好き」という本を誘惑に負けて買ってしまった。

読み終えた後、心の中でガッツポーズ。
ついに！
ここ数年！
むくむくと頭をもたげていた疑問がついに着地したのである。

「パリジェンヌって素敵だけど性格悪い」（きっぱり）

エッセイ系は速読で済ませてしまうのでうろ覚えであるが、印象的なエピソードはこうである。

●ヴィトンの面接にて。
パリジェンヌから、あなたカラコン似合わないよ、とダメ出しをされたのになぜか採用されていた。
●初日に挨拶周りをしたのに全てのパリジェンヌから塩対応をくらう。
●パリジェンヌは絶対の絶対に残業しない。
●パリジェンヌは資料を詰めない。すんごい適当。
●パリジェンヌたちは相手がクライアントだろうがなんだろうがめちゃくちゃ意見を通そうとする。自分軸。

●エレベーターで近所のパリジェンヌ・マダムの靴をほめたら、5cmが一番綺麗に見えるヒールの高さよ、と言い残された（塩対応で）。
●パリジェンヌたちを観察したら、皆すっぴんだった。ONスイッチが入る時だけ眉毛を描いて口紅を塗る
●恋愛は、5股とか平気でするパリジェンヌたち。

●家事で苦手なことは全外注。
●子供の遠足のランチボックスは、その場でハムをペラっと食パンに挟んだだけのやーつ
●ホームパーティはナッツとワインとメインの肉しか出さない。デザートは買ってきたアイスのみ。毎回それ。そのメニュー。

この著者は、パリジェンヌへの憧れからえいやっとすっぴんで出社してみたんだそう。
すると同僚から「その方があなたらしいわ」と言われたって。

ちょっちょっちょ！
ちょっと待った方がいいよそれ！

分かる人には分かると思うのだが、国際結婚する日本人女性が黒髪・すっぴん・日焼け止め塗らない説。
いやいや普通にヘアカラーをしてメイクした方が素敵なのでは？と思う次第。
何も外国人に寄せろということではなくてね。

人間と住んでいる犬は自分のことを人間と思っている場合があるらしい。そんな感じで、外国に住んでいると自分も外国人だと錯覚するのかな。
けど鏡を見てみて。

直毛の黒髪、薄い眉毛、細い目、頭と顔が大きめ、胴長め、お尻は扁平、脚短め。
それが日本人。
（全ての人がそうではないもちろん）

フワッフワの栗髪、豊かな眉毛、ぱっちりお目目、頭も顔も小さい、お尻キュ、脚長い。
それがパリジェンヌ。
（同上）

なんかもうさ、無理やりにパリジェンヌに寄せなくても良くないかい？
憧れなくても良くないかい？

毎日丁寧にメイクをしてヘアセットをして。
そつなく資料を作って自己主張は控えめに、クライアントの要求に応えられるよう最善を尽くす。
子供には丁寧にお弁当を作って恋愛は1人の人を愛す。
家事の外注は罪悪感があるからきちんと自分でこなす。家事も子育ても、全て責任を持って運用する。
それじゃダメかい？

（ただひとつ、ホームパーティでナッツとメインしか出さないっていうのはすごく参考になってしまった。。たしかに日本人は家でのおもてなしに気を遣いすぎだと思う。ナッツしか出さないのは、ゲストのお腹を空かすためなんだと。お腹が空いていれば、その後に出てくるメイン料理がなんであれ美味しく感じるから。まあシンプルにあれこれおつまみを出すのがめんどくせぇってのもあるんだろうけど。全体的にパリジェンヌは策士だなと思う）

パリジェンヌ、ミラネーゼ、ニューヨーカーに対抗して「トキヨージョ」という言葉を作ってみた、勝手に。

「江戸っ子」だとなんか違う。

外国人が、トウキョウと言えなくてトウキヨと言っているイメージだったし。どうだろうか。

髪を洗いながらけっこう一生懸命考えたんだけど、どうだろうか。いまいちだろうか。

、、、いまいちな気がする。

ピタッとくる言葉があったらこちらでお知らせします。

おしまい。