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ついさっき終わった北京オリンピック(冬)の開会式。見直さずに感想を書きます。

北京オリンピック(冬)の開会式

ついさっき終わった北京オリンピック(冬)の開会式。見直さずに感想を書きます。途中で諸事情あり視聴を中断していましたがそれでも見直さずに書きます.見逃していたところ(選手入場の途中からバッハ会長のあいさつの前まで)に本稿の主張と真っ向から対立するところがあるかもしれません.

繊細な演出

全体通しておや?と思ったのは,とにかく演出が繊細であったことです.五輪の開会式となると国家の宣伝の意味合いが強くなりがちなのですが,そういった演出は(自分の見ていた時間内では)目立っていなかったように思います.

二十四節気でカウントダウン,というのは純粋にさすが,と思いました.春の訪れを喜ぶ冬を楽しむスポーツイベント,という位置づけは気負いが無くのびのびしています.

画像も全体通して細めの線を中心としたもろさを感じさせるものでしたし,選手入場の衣装や国名パネルも白や青が生えるきれいな出来栄えでした.

聖火リレー,最終走者も実績十分のオリンピアンに敬意を払いつつ,若返りながら最後には未来を託す若手,としたのは,減点しようのないパーフェクトな演出だったと思います.
(個人的に,東京オリンピックでのここの判断にはかなり不満があるので,それと比べても雲泥の差だな,と思います)

トーチを差してそのまま聖火台とするのはその繊細な演出の極みで,雪の結晶のはかなさや,雪や氷という不安定な舞台で繊細な技術を競う選手たちの技量をたたえているようにさえ思いました.近年聖火台のギミック勝負になっていた開会式に一石を投じたのには素直に頭が下がります.ただ,トーチ設計者&製作者は,火が消えないかどうかかなり心配だったと思いますが.遠隔で再点火可能な仕掛けとかを用意してあったのでしょうか?

ただ,演出自体は繊細で派手さは控えめしたが,それを支えていた技術はかなり気合が入っていたと想像します.この分野には詳しくないのですが,どうやら床面全体がLEDの画像表示パネルとなっていたようで,プロジェクションマッピングから数段技術が進んだ感があります.立っている演者の影が映らないので映像がクリアですよね.衣装,画像そのもの,鳥のトーチなどのプロダクト類も洗練されているなぁという印象でした.

ただ,割り切りも感じられました.音楽をすべて西洋クラシックから採用していたところですね.東京五輪ではゲーム音楽が話題になりましたが,今大会ではここは我を出すところでは無い,と判断したのでしょうか.

東京オリンピックでも記事を書いたので,今回も書いてみました.明日からメダルセッションを含み競技が本格的に始まります.オリンピック,楽しみます!

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