EURO2020の予測がうまくいったようです.(コンペ結果報告)

皆様ご存じかとは思いますが,EURO2020はイタリアの優勝で幕を下ろしました.

私はこの大会の統計的予測を行っており,途中経過をいくつか報告しています.優勝・準優勝の予測は外しましたが(私の予測はイングランド-ベルギー),勝ち上がりの予測は結構いい感じでした.

予測というと精度(予測正解率)が注目されますが,それだけではなく較正値(優位評価のチームが実際どれくらい勝ったのか)も重要だよ,と主張した評価もしています.

EURO2020では予測勝率と実際の勝敗がかなりばっちり一致しており,「ここ4年間の結果から予測されるのに近い程度の番狂わせがあった(特に番狂わせが多くも少なくもない)」と評価できます.

予測コンペへの参加

開幕前にTwitterで見かけたコンペに予測を提出してみました.ここからはその報告です.

Futbolmetrixさんは今回知ったんですが,ブログを読むと過去の大会でも継続してコンペを開催(予測を調査・募集)されていたようです.予測の形式は「全チームの各ラウンドでの敗退確率を計算する」というものでした.私も同形式で計算できていたのでそれを使いました.スポーツ報道サイトなどで確率を公開していても優勝確率くらいまでが多いので,ここまで算出しているとそれだけでも結構手が込んでる,という感じです.わざわざそこまでやる理由もないのかもしれませんが.

私の予測手法では全チームの実力評価と全試合の予測勝率が計算できるので,トーナメント予測も可能です.

コンペには統計的予測だけではなく,人間の知識と直感に基づくものも参加していたようです.Goldman-Sachs, The Analyst, SAP Sports One, DTAI Sports Analyticsなど,シンクタンクや研究所が公開している定量予測も収集されていました.

結果報告

どうやら現実が私の予測シナリオに近づいてくれたようで,予測性能が1位だったようです.やったぜ.

Futbolmetrixさんが私の予測を結構詳細に分析してくれました.ありがたや.

イタリア,デンマーク,フランスの決勝トーナメントの結果や,スロバキア,ロシア,トルコあたりのグループステージ敗退確率の算出で良い結果が得られた,と分析していただきました.

個人的には,前の試合結果に強く依存する決勝トーナメントではなく,グループステージやR16の時点で予測結果が良かったことがうれしかったですね.実力の順序付けと定量化がうまくいっていた証拠です.

次はオリンピックの一部種目の予測ですね.現在鋭意作成中です!


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