否定するのはとても楽
今までと異なることがあれば、全部否定していればいいんだから、批判者になるのはとても楽だと思う。
でもそれが、今までと違うことに踏み出した人間の気持ちを傷つけることだってあるんだと言いたい。うん。言えないから、ここに書いてるんだけど。
先日の下着の話の続き。
母が、干してあった私のブラジャーを見つけて、「あんたあれどうしたの?おかしいわよ、全然あんたに合ってない!」と。
店舗でプロの店員さんに採寸してもらった結果をなぜ素人のあなたがそんな真正面から否定できるのかなあ、と思うけど、「あんたはAかBよ。お母さん、そのくらいのサイズしかあんたに買ったことないもの」ってそれ、十何年前の話ですか?
シャツやジャケットを着る時に胸の部分をすっきりさせたいから、店員さんに相談して選んだと説明しても「おかしい、合ってない、変」としか言わない。
母も「あんたよく採寸なんて自分から言えたわね」って言ってたけど、そうだよ、私にしては頑張ったんだよ、恥ずかしかったし変な汗いっぱいかいたけど、それでもだらしない格好したくなかったから、勇気を振り絞って行ったんだよ。
その結果を、何の根拠もなくど正面から「おかしい」と言い切れるのが、不思議でならない。
びっくりした、って言われるなら納得できるけど(なぜなら私もびっくりしたからだ)、実際につけてみて私が楽だったと思ってても、「おかしい」って言うの何なの………
中高生の頃、「どうせあんたもそのうち洋服とか化粧に興味持つようになるわよ」って言われるのがすごく嫌だった。そのくせ就活始まったら「化粧ぐらいちゃんとできないでどうするのよ」って言われる。
服装も化粧も下着も、このヨワヨワメンタルな自分が何とか自分を好きになるために、こんな年になってやっと取り始めた手段のひとつなんだから、否定しないでほしい。
家族であっても、言ってほしくないことの線引きはある。
…いつか面と向かって言えたらいいな
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