早朝のモノローグ


なんかいつもより早く目が覚めてしまって、でも「寝よう」という気持ちにもなれず、キンリミで本を漁ってた。
部屋の中が乾燥してて、喉が乾くなぁと思ってベッドから起き上がった。
ふとカーテンの隙間から、青白い光が入ってくることに気付いて、ちょっとカーテンをめくってみた。
結露した窓、その向こうから青白い街灯の光。
窓の向こうはハッキリ見えないんだけど、時々通る車の音から、地面も乾いてるんだなって思った。
そうしたら、窓を開けたくなった。
絶対、寒い。後悔するだろうし、下手すりゃ風邪引く。
やめとけやめとけ、と僕の中の大人が止めに入る。
ちょっと換気するだけ、ほら昨日はずっと風が強くて、窓閉めっぱなしだったしさ。と、僕の好奇心が背中を押す。

開けちゃったよね。
窓に触れた時点ですごく寒くて、ほんの少しだけにした。
でもみるみる部屋の気温が下がっていくのを感じて、またベッドの中に入り込んだ。
布団の中に居ても、部屋が寒くなっていくのを感じる。身体も少し冷える。
呼吸するたびに入ってくる空気が冷たい、出て行く空気が温い。僕の体温の証拠。
布団に入りきらない頭が、髪が、だんだん冷えていく。
iPhoneを操作する右手も冷えてくるし、iPhoneは早々に冷たくなってた。布団の中で膝を抱える左手は、まだ温かい。

なぜ窓を開けた。全部好奇心のせいだ、と思いつつ、窓を開けて既に20分経った。

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