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読書記録

今週読んだ本の記録。今週は映画の記録も。
※僕のいう「読んだ」は必ずしも「読了」ではなく、つまみ読みや中断・挫折もよくあることなのでご承知おきください。
※あらすじや本の紹介よりも、
 どうしてその本を選んだか/印象深かったところ/読後の自分
 を中心に書いてます。本の詳細はリンクからどうぞ。


本)禍いの科学 正義が愚行に変わるとき

図書館の本。発売当初から気になっていたのだけど、なかなか手に取らなかった本。なんでだろう。
フィラデルフィアのフランクリン研究所で行われた企画展「世界を変えた101の発明」をヒントに、「世界を悪い方向に変えた101の発明」というリストを作ろうと考えた著者の本。
さまざまな専門家の友人に、その人が考える世界最悪の発明リストを作成してもらい、著者が7つを最終候補として選んだ。
それらを「パンドラの箱」と例えて、現在の人類が過去から学ぶか、再びパンドラの箱を開けるか…という本。

まずは「神の薬 アヘン」
アヘン、と聞くと僕の頭の中では歴史の授業で習った「アヘン戦争」が出てくる。中国と英国が戦争してた、くらいにしか覚えていなかったのだけど、その背景もおさらいしつつ読んでた。
中国人の25%がアヘン中毒になって輸入したアヘンを国が没収したっていうの、割とエグいなぁと思った。地域によっては90%が中毒者というところもあったらしい。
ええ、4人に1人が中毒で回る社会ってどんなん??と思った。
アヘン中毒を克服するために、アヘンの持つ疼痛を納める等の有効成分を残しつつ登場したのがモルヒネ。
でもこれも中毒者をだしてしまう。
モルヒネ中毒を克服するために更に登場したのが、ヘロイン。
ヘロイン中毒を克服するために更にさらに登場したのが、オキシコンチン。
僕は今、日常的に服薬しているけれど、薬が生まれて「本当に安全で有効か?」というのを判断するのは想像以上に難しいことなんだなと思った。
そう思うと感染症の薬とかワクチンがそう簡単にOKでないのも、なんかわからなくない様な…。


映画)「コンスタンティン」

動くキアヌ・リーブズを観たくて観た映画。
原作はDCコミックらしい。悪魔退治を生業とする、異形のものが見える主人公ジョン・コンスタンティンと、強い霊感を持つ妹を無くした姉アンジェラと出会って…という話。
悪魔退治とかバンパイアハンターとか、そういう仕事の話割と好きかもしれない。というかちょいちょい「血界戦線」を思い出した。ブリードって言葉が出てくる度に。
カトリックの考え・教えがベースなので、自死したひと(未遂も含む)は天国にはいけない、地獄に行くっていう設定。(設定って言ったら失礼か)
ジョンは人間界を守るため(生きていくための仕事として仕方なく?)に悪魔退治の仕事をして助けている。けれど異形のものが見える能力のせいで生来苦しんでいて、自殺未遂もした。その時点でもう地獄行きは決定。
しかも地獄には、自分が始末した悪魔たちがいるっていう。
ジョンが延命を懇願するようなシーンがあるのだけど、なんかそれも仕方ないよなって。カトリックの教えからであれば。天使も悪魔の存在も知っているし。
設定的にはどうしても避けて通れない厨二病感も、キアヌだからこそ格好良くまとまってる感じする。濡れてても風に煽られても厨二っぽいポーズとってても様になる男、キアヌ。かっこえ。
地獄では1秒も永遠のように感じる、という設定が結構上手に物語に関わってた気がする。
何よりも、大天使たちの描き方が好きだったかもしれない。
教会で会ったミカエル、中世的でめちゃくちゃミステリアスな雰囲気。
「サタンの子」がキーワードになるので、これはルシファーが出てくるなとワクワク待機してたらおじさんだった。ま、まぁ堕天使だから…(?)
大天使(堕天使含め)のキャラクターいいなぁ、好きだなぁ。
最後の最後の本当に最後、チャズが報われたのも嬉しかった。
癌が治る映画でした。


映画)「ラブ、デス+ロボット」S2

地道に観ている。映画…?ショートアニメーション集。
シーズン1と同じく、ディストピアだったりミステリーだったりハードボイルドだったりと、ショートショートで楽しい。
やっぱりスペース・フィクション系が一番好きかも。「荒野のスノー」とか、ちょっとワクワクした。20分足らず、あっという間だった。
地球から離れた惑星(もしかしたら銀河も違うかもしれない)、荒野が舞台。お尋ね者スノー(アルビノの男性)が主人公。
特殊な体質が故に命を狙われる立場。そこに地球から来た女性と出会う。
その女性というのもただの「人間」ではなく。
最後「私もひとりぼっちだったの」というセリフが印象的。あと見つかる危険もある中で市場に出向いて買ったものが、それか!と言う感じだった。
あれ、なんかメタファーがあるのかなぁ。
残り2話。寝る前にみよう。


映画)「KATE」

ネトフリオリジナル。
海外の殺し屋組織に所属する女性KATEが、東京・大阪を舞台にヤクザ屋さんとやりあう話。
何年もかけて準備をしてきたターゲットを暗殺する夜、ワンナイトを楽しんだ際に毒をもられて余命24時間。死ぬ前に復讐をする話。
「家族」とか、一人の女性の人生、ってのがテーマっぽい。
物語の展開は正直、よくあるパターンだなって思った。でも悪くはなかった。

海外の人の創造を通して見る日本、やっぱ不思議だなぁと。
暗い細い路地裏!ビカビカのネオンサイン!ビルへのプロジェクションマッピング、オタク文化!って感じ。
今回はアングラが避けて通れない設定なので、そういうビジュアルも強調して使われてるんだろうな。
料亭?でヤクザさんたちがお話をしているところにKATEが突っ込むシーン、襖や畳、机、座椅子…といろんなものが真っ白(灰色?)のセットになってた。現実味はないけど、その後の殺陣が映える舞台やなぁ。
序盤に高層ビルにアニメが投映されてて、それが「東京喰種」だった。何かメタファー的なものなのかなぁ。
クラブに入るシーン。僕はクラブに入ったことないのでどれだけ現実味のある描写かはわからないけれど、「半グレ」の世界ってこんな感じなのかなぁと思った。

キャラクターとして一番魅力を感じたのは、アニちゃん。
KATEのターゲットであるヤクザ屋さん、木嶋組組長の姪っ子さんで、ハーフ。
エクステつけたお団子ヘア、スカジャンにアクセサリーバンバンにつけて、ニーハイソックス、歯の矯正してて。
お父さんはもちろんヤクザさんで、お母さんは海外の人で生まれてすぐ離れたので顔もしらないらしい。
KATEと行動することで、振り回されるし、しっかりと自立もする。
KATEも自分自身とアニちゃんを重ねることで、だんだん彼女の存在が大きくなっていった。

もちろん日本人俳優さんも出演していた。
MIYAVI出てきた時は「おえ?!みやび!?」となった。色気あって良いなぁ。


本)サピエンス全史(上)

図書館の本、とりあえずは二章まで読んだ。
歴史研究家さんの本なのだな!と改めて知る。

なぜホモ・サピエンスだけがこの地上に繁栄したのか?
その答えを「虚構」というキーワードで解いていく…という本。
あれだけブームを呼んだ本なのに、熟読度はともかく、中身を知らないのは悔しいなと思って今更手にした本。

よく「火をコントロールする力を得た」ことで、人類は繁栄した…的なことを聞くのだけど、「火をどう使ったのか」が結構重要なんだなと改めて感じた。
暗闇を照らす光でもあり、寒さを乗り越える暖でもあり、武器でもある。
けれど一番重要だったのは「調理ができるようになったこと」だと言う。
生では消化できないものを食べられるようになり、火を通すことで寄生虫や病原菌を殺すことができ、噛みやすく・消化しやすくなった、というメリットがあるらしい。

あとは「ホモ・サピエンスが、他の人類をジェノサイドしてきた可能性」とか。
ホモ・サピエンスがこれだけ繁栄したのは「言語」があったから、とか。
第一章は割と読みやすい。

第一章で出てきた「言語」を元にして、「虚構」が登場し始めるのが二章以降。
他の動物の鳴き声(言語)とホモ・サピエンスの言語は何が違うのか?に対しては、柔軟性が違うとのこと。
音を組み合わせて、さまざまな言葉を作ることができる。シンプルな文章で情報伝達できるってことなんだろうな。

その言葉が、虚構を作っていく。



今週は読書ログを残す場所を散らかしてしまったこと、ログを残さなかったことが悔やまれる。
せめて一文くらい、読了の感想書いておきたい。


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